橋の上の攻防
ミーミルまでの道のりは荒野を抜けアルクパスの谷、さらにその先のレバリング鍾乳洞を抜ける必要がある。
最短ルートもあるにはあるがゴーレム族の生息域は危険すぎるので回避したい。
偶然にでも相手の攻撃に当たった日にはイオの命日にもなりかねない。
そうなってくると4日ほどかかるこのコースしかなくなるわけだ。
もちろん食料は5日分完備だ!
荒野の道は迷うことなく進むことができた。
予定よりも早かったな。
ファランの書いてくれた地図のおかげだ。
あの巨乳は道に迷わないタイプの巨乳らしい・・・。
そして、このアルクパスの谷についたわけだ。
赤い大地に深い谷が掘られている。
俺たちが歩いているのは、その谷の壁にくっつける様に作られた木製の橋だ。
木と木の隙間からは真っ暗なだけで谷の底がみえない・・・。
「かなた。いつまで這いつくばってんのよ。」
「こえぇんだよ!」
普通に歩けるイオが普通じゃないのだ。
「いいのか。こんなところで立ってると風でスカートめくれるぜ。」
「ちゃんと押さえるから大丈夫。」
「その程度で止めれる風だと思うなよ!」
ブラック・バートを折り、薬莢排出ができるようになった状態で身体ごと回転し薬莢を放出させながら魔弾を込める。
一回転した時には準備完了。
名付けてクイックドロー。
そして、狙うわイオのスカート。
膝上15センチ!
「秘技!風之奇跡!」
風弾を放つ。
「シールドストライク!」
俺の起こした風は盾に起こされた風と中和する形で消失した。
「そんな・・・。徹夜で考えた俺のわざが・・・。」
「時々馬鹿になるよね・・・。」
とても悔しい。
「そんなに見たいなら・・・言えば・・・。」
「見せてくれるのか!?」
・・・。
「考えとく・・・。」
しかし、こう言うのは頼まないのが常識だ。
なぜなら、ラッキーすけべこそ浪漫だから。
そんなこんなで一本道の谷を抜けていく。
鳥系の敵が出てくることもあったがなんなく仕留められた。
そんなことよりスカートとの戦いが熱かったのだ。