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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

死に場所を求めた先の頂

作者:無名峰
最新エピソード掲載日:2026/02/07
人生のすべてを失った湊蓮(みなと・れん)は、冬を目前に控えた北アルプスへと足を踏み入れた。
 信頼していた者の裏切り、理不尽な汚名、愛した人の離反。
 デイパックに遺書を隠し、綿のパーカーという「死装束」を纏って。
 凍える闇の中で死を待つ蓮の前に現れたのは、月光に照らされた、残酷なまでに美しい銀嶺の世界だった。
 そして、孤独な登山家との邂逅。
 絶望の果てに見つけたのは、下界の喧騒とは無縁の「絶対的な生」の領域。
 男から投げられた「死ぬくらいなら、この頂を越えてみろ」という言葉。
 空っぽになった男の胸に、かつて夢見た「世界最難関・K2」への登頂という、狂気にも似た灯火が宿る。
 これは、死に場所を求めた男が、一歩ずつ山の厳しさを学び、道具に命を預け、仲間の絆を知り、己の生を奪還していく物語。
 たとえそこが、酸素すら拒まれる「デスゾーン」であっても。
 俺は、あの蒼い頂へ。
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