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魔法の杖のテスター 〜それは憧れから始まったことなの。魔法使いの彼女への〜  作者: 夜朝
第2章 破局と新しい道

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2-10

「はぁいジェスタ。おはよ」

「もうすぐ昼だぞリッコ。まあそれは良いとして。自分の端末を持って私の席付近に集合だ。他にも仕様や開発の人間含めて五人来るから仲良くしてやってくれ」


 仕様チームは製品がどう動くかを決めている部門で、開発チームは製品を実際に作っている部門だ。

 リッコがいるテストチームは開発が作った製品が仕様が決めた通りに動いているかを確認している部門になる。

 仕様や開発の業務をテスターが手伝うことはほぼないが、逆はたまにある。

 リッコは端末を取りにいく前に振り向いてジェスタに訊ねた。


「了解。テスター用のアプリは仕様や開発の端末には?」

「インストールしておくように連絡済みだが、使い方は教えてやってくれ。手順書の在処とか、その辺からな」

「ログインの権限あるの?」

「本日のみで申請しておいた。昨日の話だからさすがにもう入れるだろ」

「分かったわ」


 リッコとジェスタを合わせて合計七人が集まった。円陣を組んで立ちまずはリッコが端末を差し出す。次いで残りの六人がそれにならった。とんとんと端末が震える。リッコは共有した画面を操作しながら説明を始めた。テストアプリの手順書へのショートカットを送ったこと。前提条件の見方とテスト手順の考え方、結果の記入方法を順に伝えてから話手をジェスタに譲った。

 ジェスタは今回のテストが、今、世間で話題になっている薪ストーブの不具合を改修するためのものであることを説明してから、火気の取り扱いになるので充分注意するように告げて、最後に開発部門のメンバーに場を譲った。

 ハヤタと名乗った彫りの深い顔立ちの青年は赤銅色の髪を揺らして一礼してから話し始めた。本来なら誰のせいでもない、不具合の市場流出を冷静な声音で詫びた後、テスト対象の薪ストーブや薪製造機の使い方を全員にレクチャーしてくれた。


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