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魔法の杖のテスター 〜それは憧れから始まったことなの。魔法使いの彼女への〜  作者: 夜朝
第2章 破局と新しい道

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2-8

 端末を操作して、歩行や走行が必要なテストパターンを一旦省く。半分くらいまで減った項目を眺めつつカラーシートの束を取り上げた。

 ジェスタはユーリンを含む三人に依頼メールを飛ばしたので、彼女たちがここに到着次第、何をしたらいいかレクチャーしてやってほしいとリッコに告げて立ち去った。

 リッコは彼の背中に返事をした後、ベーシックセットの紺色をコネクタに差し込んでから靴を履いた。

 踵から爪先までが温もりと同時に染まっていく。黒の時と同じだ。

 端末にOKを入れて靴を脱ぐ。

 無色透明に戻る際には一瞬の出来事だ。

 これなら、染まる場合ももう少し素早くできるのではないだろうか。

 リッコの期待感はふくらむのだった。


「リッコ〜。来たわよ。何をすればいいの?」

「ありがとユーリン。あのね、このパンプスを履いて、少しずつスピードを上げて全力疾走してほしいの」


 結局、ユーリンのシートは焦げることはなかったが、若干他の二人よりも熱くなった。

 後の二人は何事もなく期待通りの結果が得られ、リッコは残念に思いながらもジェスタを呼び出すはめになった。

 靴のテストは他の女性に譲らなければならない。


 * * *


 土曜と日曜は仕事が休みなので、精霊交信の練習だけ終わらせたらもう一度、眠り直している。リッコは心地良い二度寝から目を覚ました。腹の虫が鳴ったのだ。

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