表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の杖のテスター 〜それは憧れから始まったことなの。魔法使いの彼女への〜  作者: 夜朝
第2章 破局と新しい道

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/116

2-2

 テストデータが入っている端末を操作すると、体育館の床の上に赤く光る線が現れた。まずは直進。速度は普段のリッコの歩行ペースと変わらない。荷物のほうは重さ以外は特に指定がないので、以前リュックのテストをする時に使った、荷重が指定できるキューブを再利用している。


「うーん。これ、屋外で使ったらすごい擦り切れるんじゃないかな。報告しないと」


 マグネットの力で浮かせている荷物のほうは問題ないが、その下で地面の上を滑らせているほうが、このままでは長くもたないように思われた。端末を操作してテスト結果にはOKを入れるが、備考欄には懸念事項を書き込む。その後、よし。と気を入れ直して、多様な軌跡をたどるテストや、急に走ったりほとんど進まない程度にスローに歩いたりと、様々なテストパターンをこなして、大量の情報を端末に入力していくのだった。


 * * *


「リーッコ。新しいお仕事どう?」

「あ、ユーリン。そうね、なんか報告することがたくさんあるわ」

「バグまみれ? NGだらけとか」

「いや、NG自体はそんなないんだけど……なんか、テストに引っかからないところから気になる動作がぽこぽこ出てきてね」

「ふうん。それでまた残業なのね」

「うん。まあそれは狙い通りだからうれしいんだけど。気付いたことは漏らさないように報告あげなきゃいけないから、ちょっと大変」

「がんばれ。でも無理して身体、壊さないようにね?」

「ん。ありがと。気をつけるわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ