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ウルダ(41)

「どうした?」


しばらくしていたら、ザアードはジャンが無言で自分を見つめていることに気づいた。


「ザアード兄さんはすごく上手です」


ジャンの素直な答えを聞いたザアードは思わず微笑んだ。


「きみもできるよ」

「やり方が分かりません」


ザアードが言うと、ジャンは首を振った。


「アシム、ジャンに教えろ」

「かしこまりました」


ザアードが命じると、彼らの近くにいるザアードの部下が二本の矢を取って、ジャンの弓に付けた。ザアードはアシムとジャンを見てから、また弓で村に入ってくる敵を射殺した。


「こう持っていれば、良いですか?」

「もうちょっと、はい、そうです」

「こうして、射れば良いですか?」

「はい」


アシムがうなずくと、ジャンは弓を引いてから矢を放ったけれど、当たらなかった。


「もう少し練習が必要ですね」

「その内、上手になりますよ、ジャン様」


アシムは微笑みながら言った。自分の末子と同じ年齢の子どもなのに、全然違う。


「矢がなくなると困るから、とりあえず今まで通り、一本ずつ撃ちます。その方が確実に当たります。帰ったら、また練習します」

「分かりました」

「教えてくださって、ありがとうございます」


ジャンが言うと、アシムは一瞬驚いて、頭を下げた。


「役目でございます」


アシムが言うと、ザアードは二人を見て、微笑んだ。そして彼は再び敵を矢で向かい撃つ。


「閣下、タレーク第二部隊と第三部隊が現れました」

「遅い」


ザアードが言うと、遅れて来た隊長らが青い顔で頭を下げた。


「ただいま参りました。大変遅くなって、申し訳ありませんでした」

「理由は後で聞く。さっさとサラムの元へ行け!」

「はっ!」


彼らが急いで移動すると、ジャンは彼らの後ろ姿を見つめているだけだった。


「医者も前線に行くのですか?」

「当たり前だ。前線で傷付いた人だっている」


ザアードは即答した。そして振り向いて、現れた二人の男性を見ている。


「サバッダか」


ザアードが言うと、ジャンは嬉しそうに走った。


「兄さん!」

「ジャン! 元気か?」


ジャンがサバッダを抱きしめて、嬉しそうにうなずいた。


「元気そうだね」

「あ、アミール兄さんも」


遅れて来たアミールは笑って、ジャンの頭をなでた。


「小頭は今西に?」

「はい」


ザアードが聞くと、サバッダはうなずいた。


「逃げた敵がまた戻って来て、そこでタレーク第二部隊と第三部隊がぶつかっていた」

「結果は?」

「一旦敵を追い返したが、先生は彼らがまた戻って来るんじゃないか、と思っているらしく、しばらく西にいる」

「分かった」

「あと、第二部隊から二人が死亡した。第三部隊は今のところ死亡者がいないが、怪我人は四人いて、今手当てを受けている最中だ」


サバッダが報告すると、ザアードはうなずいた。


「アバス・イルシャードは今どこに?」

「イスハック・イルシャードを探しに行った」

「この攻撃はイスハック・イルシャードが関わっていることを知っているのか?」

「はい」


サバッダはうなずいた。


「お頭は、アバス・イルシャードにイスハック・イルシャードを討伐するように、と命じられた。今まで忠誠してくれたイルシャード家の当主への敬意だ、と」

「当主はどうした?」

「第二夫人とイスハックの妻子を殺して、彼の首がアバスさんに斬られて、その首はお頭に届けられた」

「なるほど」


ザアードはうなずいた。


「イルシャード家ではイスハックが死んだと言う話は、作り話だった?」

「はい」


サバッダはうなずいた。


「死んだのはサマリナと結婚する予定だった三男で、イスハックとやり合って、死んでしまった。そこで第二夫人が噂を流すように、と使用人に言ったらしいが、どこまで真実か分からない」

「なるほど」


ザアードはうなずいた。


「サバッダ、ジャンを連れて、少し休ませてくれ。彼は疲れている」

「分かった」

「鉄砲はそこにあるから、忘れずに回収してね」

「持って来たのか?!」

「サラムだ」


ザアードがアシムに弓矢を預けて、手袋を直した。そして半月刀を抜いて、アシムを見てから、そのまま下へ飛び降りた。残されたアシムはジャンの弓矢と鉄砲と空の薬莢をサバッダに差し出してから、ザアードの後を追って、下へ飛び降りた。


「そういえば、ジャンに父さんから荷物があったけど、サマンが持っている」

「サマン兄さんは今どこにいますか?」

「先生と一緒にいる。行こうか?」

「はい、あっ」


ジャンが答えると、アミールは素早くジャンを抱きかかえた。


「この方が早い。おまえ、疲れているだろう?」

「うーん、そこまで疲れていないかも」


ジャンの答えを聞いたアミールは微笑んだ。


「おとなしくしてな」

「はい」

「行くぞ」


アミールが合図を出して、サバッダと一緒に動き出した。悲惨な戦争の様子が見えたけれど、今はそのことを心配している場合ではない。


「先生!」


サバッダたちがジャンを連れて帰ったことを見たジャヒールはすぐに駆けつけて来た。


「大丈夫だったか?」

「はい」


アミールに抱かれたジャンはうなずいた。


「早速だが、荷物がある。そこまで大きくないが、タレーク家当主が大事な物だ、と急いで届けに来た」


ジャヒールは駆けつけて来たサマンから箱を付け取った。小さな箱だけれど、そこそこ重たい。


「開けても良いですか?」

「きみの荷物なんだから、好きにしろ」

「あ、はい」


ジャンは箱の封を切って、開けた。


「弾・・」


ジャンは瞬いた。


「ずっとあの鉄砲で戦っていたのか?」

「はい」


ジャヒールが聞くと、ジャンはうなずいた。


「将軍と船長を撃ちました」

「なるほど」


ジャンが素直に答えると、ジャヒールはうなずいた。


「今、東で激しい戦いが起こっていると聞いた。もう逃げられない彼らがどうしてもこの村に入りたいらしい」

「はい」


ジャヒールが言うと、ジャンはうなずいた。


「サラム兄さんとザアード兄さんが港で戦っています」

「ジャンはどうしたい?」

「弾があるなら、高い建物の上から敵を減らしたいと思います」

「分かった」


ジャヒールはうなずいた。


「なら一緒に行こう」

「ここは大丈夫ですか?」

「今のところは、大丈夫だろう。またやばくなったら、連絡してくれる」


ジャヒールが言うと、サバッダたちはうなずいた。彼らはまた動いて、比較的に港に近い位置にあるところで足を止めた。


「ここなら撃てるのか?」

「問題ありません」


ジャンは周囲を見てうなずいた。そして彼はサバッダから鉄砲を受け取って、ザイドが送った弾を鉄砲の中に入れた。ボルトアクションを引いたあと、ジャンはライフル・スコープを覗いて、狙いを定めた。


「撃ちます」


ジャンが言うと、ジャヒールはうなずいた。


バーン!


鉄砲の音が響くと、その周囲にいる人々は思わず屋根を見上げた。ザアード班の誰かが口笛で知らせると、直ちに動いた人々が見えた。


ジャンの鉄砲範囲から出る、と。その合図に気づいたサラムとザアードもすぐさま動いた様子が見えた。


バーン!バーン!バーン!バーン!


四回連続の攻撃で、敵に命中した。崩れた仲間を見た敵が驚いて、オロオロしている様子が見えた。


それにしても、ジャンの命中率が高い、とジャヒールは思った。彼らがジャンと一緒に鉄砲の練習をしたけれど、ここまで命中することはなかった。


ガッチャン


ジャンはまた弾を入れて、狙い定めた。連続して撃つと、再び弾を入れた。


「このような乱戦で、良く敵を見分けしているのね?」

「馬に乗って、キラキラ光る飾りをする人は敵だ、とザアード兄さんに言われたので、その人達を狙っています」

「なるほど。分かりやすいだ」


ジャヒールは周囲を見てうなずいた。アブとサマンは出て来た空の薬莢を集めて、ジャンが鉄砲を撃った様子を見つめている。参考になるかもしれない、と彼らはそう思いながら息を呑んだ。


「それにしても、かなりの距離でも当たるね」

「はい」


ガッチャン、とジャンはボルトアクションを引きながらうなずいた。


「実は、この二倍の距離でも届くけど、風が強い日や海の近くだと、当たりにくい、とベスタ兄さんが言いました」

「その兄さんも鉄砲を使えるのか?」

「はい。私よりもずっと上手です」


ジャンが言うと、ジャヒールはジャンが狙っている敵を見て、考え込んだ。さっきからずっと敵の頭に当たっている、とジャヒールは思った。極めて難しい技だ。面積が大きい体よりも、面積が小さい頭を狙う。


風の影響も受けていない。


いや、違う、とジャヒールは思った。風で、細かい修正を補った。


自分が望む方向へ、風で導く。


この4歳児は、知らず知らずに、風の力を操っている、とジャヒールは倒れた敵を見ている。


「おや?おまえはここにいるのか、ジャン・タレーク?」


その声が聞こえた瞬間、ジャヒールたちはその声がした方向へ視線を移した。


「イスハック・イルシャードか」


ジャヒールが言うと、イスハックは笑った。


「素晴らしい戦場はどうだった?」

「何が素晴らしいか、おまえの考え方に理解できない」


ジャヒールが言うと、イスハックはまた笑った。アブたちはジャンの前に立って、武器を抜いた。


「うーん、はっきり言っても良いですか?」


ジャンが言うとイスハックはうなずいた。


「良いよ、言ってごらん」

「イスハックさんは、趣味が悪いです」

「ははは」


イスハックが笑った。そして彼らの周囲に見知らぬ男らが現れた。


「褒めてくれて、嬉しいな。俺を理解してくれる人がいるなんて」

「別に褒めてはいませんけど・・」


ジャンが答えると、イスハックはまた笑った。


「おまえが女なら、俺の嫁にでもして、かわいがってあげるけど、男で残念だ、ジャン・タレーク」


イスハックが合図を出すと、その男らは一斉に動いた。けれど、ジャヒールたちも素早く動いて、激しい戦いになった。


「おまえは俺が相手にする。もうややこしいルールなんてしなくても良いんだぞ?」


イスハックはそう言いながら素早くジャンを攻撃した。けれど、ジャンは鉄砲に着いているナイフの鞘を引っ張って、その鉄砲を槍のように使って、イスハックの攻撃を応戦した。


「ほう、槍か?」


イスハックが言うと、ジャンは答えなかった。


「槍は良いけどさ、近距離の戦いには不向きだぞ?」


イスハックはそう言いながら巧みに鉄砲の攻撃を交わして、反撃をした。けれど、ジャンもまたその攻撃を交わして、鉄砲を巧みに持ちながら鮮やかに動いた。自分よりも大きな鉄砲を持ちながら、激しくイスハックの攻撃を応戦した。イスハックもまた嬉しそうにジャンの攻撃を応戦して、時に笑いながら武器を振り降ろした。


ジャヒールは一人、また一人の敵を片付けると、追い込まれたサマンを助けてから、アブの敵を殺した。


「サマン、早く解毒を飲め!アブ、サマンを守れ!」

「はい!」


ジャヒールが言うと、サマンとアブは急いで離れて、比較的に安全な位置に動いた。サマンはポケットの中から解毒を取り出して、飲んだ。そうすれば、相手の毒の効果が和らげることができる、とサマンは以前ジャヒールに教えてもらったことを思い出した。アブが近づいて、サマンの怪我を見て、直ちに応急装置を施した。


「ジャンは槍もできるのか?」


サマンが聞くと、アブは答えなかった。なぜなら、ジャンが使っている技は、すでに高レベルの技だ。4歳児の彼がその技ができることは、恐らくイスハックも想像付かなかっただろう。


「帰ったらやることが増えるね、サマン」

「同感だ」


サマンはそう返事しながら戦いの行方を見ている。サバッダとアミールはジャヒールと一緒に一人ずつ残りの暗殺者を殺した。その間、ジャンとイスハックはまだ戦っている。鉄砲を振り回した子どもと現役な暗殺者で、その場所は異様な雰囲気となった。


ズサッ


先ほどまで鉄砲で戦ったジャンは、いきなり鉄砲を手放して、短剣を抜いて、急激に回転し始めて、激しく攻撃した。その攻撃を受けたイスハックの顔から笑顔が消えた。彼は急いで後ろへ下がって、ジャンを鋭い目で見ている。


「おまえはただの4歳児じゃない。化け物だ」


イスハックが言うと、ジャンは答えなかった。けれど、次の瞬間、イスハックはナイフを投げた。しかもサマンとアブに投げたから、ジャヒールは急いでナイフを半月刀で防いだ。


「ち!」


イスハックがそう言うと、再びジャンを見ている。けれど、ジャンはもうすでに動いて、激しい攻撃をした。その技を見たサバッダは息を呑んだ。


その技はザイドの短剣の暗殺技で、砂漠の嵐、という技だ。誰でもできる技ではない、とても難しい技だ、とサバッダはそう思いながら、前に出ようとしたけれど、アミールに止められた。


「今行ったら、ジャンの戦いの邪魔だ。後ろに下がろう」


アミールが言うと、サバッダはうなずいて、後ろに下がった。ジャヒールは床に落ちている鉄砲を素早く回収して、ジャンとイスハックの戦いを見ている。


入る隙間がない。


それ以上に、あの時の試合よりも、ジャンはかなり成長した。体が相変わらず小さいけれど、短剣の動きがとても良くなった。ザイドはこの短期間で、ジャンを仕上げている。嬉しい反面、悔しい気持ちが大きい。


ジャンの先生は自分なのに・・。


「ぐは!」


ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!


ジャンの高速の技がイスハックの体に刻んだ。その痛々しい傷から、血が流れている。


けれど、その色は黒い。


毒だ、とジャヒールはすぐに分かった。


「何を使った・・」

「瞳です」


ジャンが答えると、イスハックからの言葉はない。彼はその場で死亡して、そのまま倒れた。


「瞳ねぇ、まったく、ザイドさんも、サビルさんも、あんな危ない物をきみに与えて、ちゃんと考えているのか?」


ジャヒールは呆れながら、イスハックの脈を確認して、もう動かなくなった彼を見ている。


「なんだか、俺のクジャク星がかわいく感じる」


アブが言うと、サマンは思わず苦笑いした。自分がそれ以下に安い毒を使っているから、即効性がない。これからまじめに毒も習わないといけない、とサマンは思った。


「怪我はないか?」


サバッダが聞くと、ジャンは怪我した腕を見せた。


「痛いです」

「手当てをするよ。腕を出して」

「はい」


ジャンは短剣を鞘に入れて、サバッダに怪我した腕を見せた。


「解毒を飲んで」

「はい」


ジャンがそう言いながら、ポケットから小さな瓶を出して、その中身を飲み干した。


美味しくない、とジャンは思わず舌を出した。


「薬なんだから、まずいのは当たり前だ。美味しければ、みんな飲みたがるからな」


ジャヒールはそう言って、もう転がった暗殺者らから武器やナイフを集めた。貴重な武器だ、と彼はそう言いながら、アミールとアブに手伝わせた。


「小頭」

「アバス・イルシャードか」

「はい」


一人の男性が見えると、ジャヒールは彼を見て、うなずいた。


「彼はあそこだ」

「もう死んだのか?」

「ああ」


ジャヒールはうなずいて、もう死んだイスハックの体をひっくり返した。


「その首、もらっても良いか?」

「構わない」

「感謝する」


アバスは頭を下げた。


「礼はそこにいるジャンに言いなさい。彼はあの狂った奴を止めることができたからだ」

「あの子が、イスハックを?」

「そうだ」


ジャヒールはうなずいた。


「礼を言う」


アバスがジャンに頭を下げると、ジャンはうなずいただけだった。兄弟とはいえ、アバスはイスハックに似ていなかった。異母兄弟だからか、とジャンはアバスを見て、瞬いただけだった。


「その辺りに転がった人々も、イスハックの暗殺者たちか?」

「多分な」


ジャヒールはそう言いながら武器をアブが持って来た袋の中に入れた。


「奴らが俺たちを殺そうとしたから、倒すしかなかった。本来ならば、同じ里の者とはやり合わないという決まりなんだが、あいつらはマグラフ村の者じゃなさそうだ」


ジャヒールは一人の暗殺者の顔を確認した。


「タックスの者か?」

「多分。なんとも言えない」


アバスが聞くと、ジャヒールは首を振った。


「俺があの時、いなかったから、言い訳に聞こえただろうけど、俺は正直に何が起きたか分からなかった。久しぶりに帰って来た時、とても緊迫した状況で、イスハックの妻とその息子がもう首と胴体が離れている状態だった。中に進むと、義母が横たわった。胸に刃物でばっさりと切られた痕があって、もう絶命した。そして奥へ進むと、父は泣きながら、俺に指輪を差し出して、家を任した、と言った。そのあと手に持った剣で首を斬った。死ぬ前に、父は俺に、首をお頭に差し出して、イスハックを止めることができなかったことを申し訳ない、と最後に遺言を残して、死んだ」


アバスはまだ暖かいイスハックを見て、話した。


「イスハックはジャンに必要以上に執着した。いくらなんでも、相手は4歳の子どもだぞ?!村の誰もが、イスハックが正気だと思っていない」

「ああ、俺もびっくりした。話によると、4歳児に戦いに挑んで、負けた、だとか。しかも、それだけではなく、弟を殺して、逃げた。義母が甘やかしたから、そうなっただろうと思ったが、まさかここまでしたとは、信じられなかった」


アバスが言うと、ジャヒールはため息ついた。


「この裏切りで、犠牲者がたくさん出ている。そのことについて、これからイルシャード家はお頭の裁きに従ってください」

「分かった」


アバスはうなずいた。そして彼は剣を抜いて、イスハックの首を斬ろうとした。


「待って!ジャン、おいで」


いきなりザアードの声が聞こえると、ジャンは素直に従った。ザアードはジャンを自分の腕に乗せて、怪我した腕を指で触れた。


「痛かった?」

「はい」

「サバッダが手当てしたか?」

「はい」


ジャンはうなずいた。


「イスハックは死んだ?」

「多分、私は確認していません」


ジャンが素直に返事すると、ザアードは険しい表情をしているサラムに合図を出した。サラムはうなずいて、無言でアバスの近くに行って、そのままイスハックの首を刎ねた。


ジャンは気になるけれど、ザアードの大きな体に邪魔されて、見ることができなかった。ザアードはそのままジャンを連れて、その場から離れて、オリーブの屋敷へ向かった。

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