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黒竜転生~弱肉強食サバイバル~  作者: リュー
第一章 下級竜種
9/18

第九話 邪竜ルート?



 おはようございます。寝不足のエレフセリアです。昨日は新たな目的が決まったけど、具体的に何をすれば良いのかよく分からないんだよねぇ。

 やっぱり筋トレだろうか………


 『ステータス』


 ーーーーーー

 名前 エレフセリア

 種族 下級竜種・黒鱗種・魔獣種・純竜種

 レベル 30/30 進化可能

 剛力 A-

 耐久 C++

 持久 B-

 敏捷 B++

 魔力 A+

 《称号》

 転生者

 純竜

 生態系の破壊者

 《状態》

 欠損:右翼

 ーーーーーー


 アウムドの実を木からブドウ的な感覚で食べながらステータスを見る。

 え?アウムドの森から川は離れてるはずって?そう!オレは遂に!何時でも何処でもステータスを見れる方法を見付けたのだ!昨日川から帰ってる時にパッと思い付いたんだ。

 その方法は…………


 "魔法で水を生成して水鏡を造る"、だ!


 いやーホントに今さらだけど、この世界の魔法ってスゴい自由度が高いんだよね。最初の頃はファンタジーにありがちなファイヤーボールとかファイヤーアローなんかのテンプレ魔法使ってたんだけど、考えてみればさ、魔法はこういう物だ(・・・・・・・・・)って教わったわけじゃ(・・・・・・・・・・)ないしね(・・・・)

 魔力を対価に現象を起こすのが魔法。ならば他人が考えた魔法じゃなく、オレが考えた魔法があって然るべしだよね。

 そんなこんなで新しい"オレの魔法"を考えてたら寝不足になっちゃった。眠いよぉ……自業自得だけど……


 『ステータス詳細、称号、生態系の破壊者、表示』


 魔法と同じく夜に検証した結果、ステータスはヘルプ機能があることを確認した。あと思考操作可能らしいのでそうした。こうやって操作する方がカッコいいし!


 さて、どんな感じの称号かな?


 ーーーーーー

 生態系の破壊者

 生態系を破壊した者に贈られる称号。

 進化先に影響する。

 ーーーーーー


 風評被害ってレベルじゃなかった。どうしてくれんねんこれ!完全に進化先が邪竜ルートじゃん!?勇者とかに「滅べ!邪竜!」「グギャーー!」って止め刺されるやつやん!!


 …………いや、勇者が現れたら殺せばいっか。人間だし、簡単に殺せるでしょ。というか簡単に殺せる様になれば良いだけか。

 そう考えると進化先が邪竜ルートになりそうなこの称号は良いな。戦闘能力も高くなるだろうし。


 『…………よし、大森林の生物を鏖殺しよう。そしたら多分良い感じの種族に進化できるはず』


 フィリフィス大森林に未曾有の危機が訪れる事が確定した瞬間である。



 □□□□



 『イヤッホー!』


 現在、生物が逃げ出したエリアに向かって爆走中。木々が邪魔で走りにくいから、川辺を進んでから森に入る予定である。

 そんな感じで、現在のオレは時速60㎞程の速さで走っている。そんなに速く走れるのかって?勿論ドーピングさぁ!クスリはキメてないよ。


 仕組みは単純。雷魔法で筋肉をより高度に、神経伝達よりも早くダイレクトに操作している。肺は当然として、心臓なんかの一部の臓器も雷や水、風、火の属性で強化している。

 雷で筋肉と神経系、水で血液、風で呼吸、火で全身の体温管理だ。最後に闇で肉体を少しづつ変容させ、基礎能力を底上げしていく。

 スゴい物理的かつ脳筋的に聞こえるが、やってることは高度な魔法による身体強化鍛練だ。


 『魔法を鍛えれば物理も鍛えられる!ハァーハッハッハッ!』


 全身の筋肉を増幅した電気信号で刺激しているので剛力ステータスが鍛えられるし、走っているから敏捷と持久が、魔法を常に使っているので魔力も鍛えられる。上がりが悪いのは耐久ステータスだけというかなり高効率なトレーニング式移動法である。


 『上がりが悪い耐久ステータスも過剰強化による負担で少しずつ上がる!良い!スゴく良い!魔法って、サイコー!!』


 かなりの速さで移動していたので、たいして時間をかけずにまだ生態系が壊れてないエリアに到着する。


 『アハハハハ!気分良いからこのまま突っ込む!見付け次第喰い殺す!!』


 この自己強化の唯一の欠点、それは……


 『お腹減ったァァァーーーー!!!』


 馬鹿みたいに体力と魔力を消費するので、お腹がとても減るのだ。

 また、雷魔法で神経系を強化したエレフセリアは、反射神経も大幅な強化がされている。つまりは…だ………


 『見ぃ付けたァァーーーー!!』


 生物を見付け次第喰い殺すキラーマシンと化していた。


 今日も今日とてフィリフィス大森林に獣達の悲鳴が響き渡る。身体強化により移動範囲が劇的に広くなり、求める食料も増えてしまった彼女により、フィリフィス大森林から生物が居なくなるのは近いかも知れない。


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