なんの遊戯(ゲーム)が好き?
「この世で最も面白い遊戯はなんだ?」
日常の中に星の数ほどある遊戯。その中で一番熱狂し、楽しめる遊び。
チェス? オセロ? しりとり? 双六? 鬼ごっこ? トランプ? …………数え切れたもんじゃない。
そう、この質問の答えなんて千差万別に決まってる。
じゃあこうしよう。
「この世の全員が熱中している遊戯はなんだ?」
ああ、これなら答えは簡単だ。
だってそれが面白いと感じられなくても、全人類が熱中せざるを得ない遊戯なら一つある。
神々が人類に仕掛けてきた遊戯、『Ⅻの試練』。それがこの質問の答えであり、史上最高のクソゲーだ。
♤♡♢♧
昔々の、神々の世界。そこにはたくさんの神様がいました。
力を司る神、美貌を司る神、豊穣を司る神、……。
全員司る権能は違っても、神様たちは万能で何一つ不自由なことはありません。
けれど神々の暮らしには、退屈が多すぎました。神様たちには娯楽が、遊戯がなかったのです。
そんな暇を持て余した神々の前に現れたのは、人類とかいう種族のある男でした。
「よお、神様ども。そんなに暇なら、俺と遊戯しないか? きっとハマるぜ!」
気にも留めていなかった存在からの挑発に、それでも退屈な神々は遊戯の誘いを受けました。
いえ、受けてしまったのです。
そもそも 人が神に敵うはずもありません。
智慧も腕力も技術も、神が何一つとして劣るはずがないのだから。
そのはずなのに、
「アッハハ、神様も大したことないな! 今までで一番痺れた初心者だったぜ」
初めて神を下した、その人類の男は不敵に笑い。
「さあ、神様。ご褒美をくれよ。俺を———、■■■■■■■。」
こうして神々は、遊戯という『最高の退屈しのぎ』を知りました。
そして現代、数千年の時を経て———、
『神様が人類に再戦をしかけてきました!』
見通し無いですけど、集中的に書き上げたいと思っています(多分無理)。
次話から本編になりますので、分量も増やしたいです。頑張ります。