緊急ミッションイベント、作成
「――緊急ミッションをこっちから仕掛けたい。できるよな?」
「できますわよ。発生条件はいかがいたしますの?」
「プレイヤーがシミュレーションパートで【商業都市ゼッペ】に【偵知】を出したときだ。物語の進行上、【偵知】を出さないわけにいかないから必ず引っ掛けられる。そこで一旦魔王軍側の戦力を見ておきたい」
「どうやってですの?」
「出撃ユニット数を【全キャラ】にすればいい。そうすりゃ、いま抱えている幹部の面子と数がわかる。どうだ?」
すると、レミィは難しい顔をした。
「うーん。それはたぶんできないと思いますの、お兄様」
「なぜだ?」
「出撃ユニット数は、バトルステージの難易度と連動しますの。人間側が総力戦を仕掛けるのであればプレイヤー側も相応のユニット数になりますけれど、【商業都市ゼッペ】を舞台にしたステージとなりますと、両陣営ともに大した戦力を投入できませんわ」
……そうか。
いや、確かにそうだな。全キャラを出撃させるステージは大体各章の最終ステージか、物語の終盤に多かった。一章の、それも第二ステージ程度の浅い舞台では総力戦に持ち込むに足る演出上の理がない。
「どういたしますの?」
「……緊急ミッションは仕掛ける。ミッション内容を説明する。ユニット数がどれくらいになるか算出してくれ」
レミィに内容を開示する。
レミィの両目から光が失われる。システムと通信でもしているのかもしれない。
光が戻った。
「出撃数は【2】ですわね。フィールド上に現れるプレイヤーの駒は幹部2、部下5となりますわ」
「その程度か。……まあいい。バカ妹の戦力を測るのはついでみたいなものだ。いま言ったとおりにミッションを作ってくれ」
「了解しましたの!」
余興みたいなものだ。
このゲームでできることを早いうちに全部試しておきたい。
さあ、面白くなってきやがった!
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