起きろゴラア!!!
「先輩、先輩ー」 どんどんとドアと叩く
「ったく、まだ寝てるなこりゃ もう行かないと遅刻なのに」ドアノブに手をつける
ガチャ
(うわっ 不用心すぎるでしょ。。。)
「入りますよー」
私の目の前にあったのはゴミゴミゴミ ゴミの山だった。
飲みかけのペットボトル カップラーメンの容器 無造作に積まれた漫画 雑誌 あとなんか 変な形をしたマイクみたいな 機械?
なんというかすごく匂う
「あーもう」 窓の方に行き換気する
ガララという音とともに明るい日が部屋に差し込む。
これで匂いは少しはマシに・・・
「うぅ・・・」 窓のそばにあるベッドから声が聞こえる
もぞもそと毛布が蠢いている
「先輩もう朝ですよこのままじゃ遅刻です」
「・・・・・・あと5分」
「5分もしたらとっくに遅刻ですってば」
そういながら毛布をひっぺがす。
「ぬわっ・・・・・何・・」
すごいめでこちらを睨んで来る
酒くさ
「一応聞きますけど。。。。。きのう何時まで飲んでたんですか」
5秒ぐらい沈黙があった
「さっき」
「え?」
「さっきまで・・・飲んでました・・・多分・・・だから仕事には行きたくないです・・・すんません・・・」
そんなことを言いやがる。
はー?さっき?
「てか・・・吐きそう・・・」
確かに顔がやばい 涎が出てるし目が虚で今にも吐きそうだ 体がプルプル震えてる
「えっいや やめて 吐くならなんか袋・・」
私は周りにある袋を探した
ない
なん・・・でこんな時に限って袋とかないんだよ!
この人いつもコンビニで買ってるから普通袋も一緒に買うだろ・・・!
はっ・・・・!!!!
いつぞやに先輩と一緒にスーパーへ買い物に行った時のことを思い出した
「袋はおつけいたしますか?」
「あ、お願いしー・・・」
「いやいらないですマイバックがあるので」
ドヤる先輩
「先輩 エコバックとか持ってるんですね」
「ふっ まあね 私ほど環境のことを考えてる人はいないよ」
「ふーん」
そんなやりとがあった記憶がなくもない
まさかまだ続けてるとは。。。!
そんなこんなでこの人の家にはビニール袋がない。
「もう。。だめ。。。。ああああああ 出ちゃう・・・やだよ!!!こんな歳になって。。。。ゔっ。。。」
刹那 私は手をお椀の形にして 先輩の前に出してしまった
ウェええええええええ????
何やってんのわたしぃいいいいいい!!??????
うぼろおおおおおおおおオロロロロロロロロロロ
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」