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喫茶店

約束した時間を10分過ぎても彼女はやってこなかった。

僕は時計を見てあと5分だけ待って、それでも来なかったら帰ろうと思った。コップの中の氷はすでに殆ど溶けていたがガムシロップを入れすぎたカフェオレは丁度良い甘さになっていた。

かれこれ30分はここにいる。どうも人を待たせる事が苦手な性格らしく、待ち合わせの時間よりも常にかなりの余裕を持って行動してしまう。隣のカップルの聞きたくもない猥談のせいで英単語帳を捲っても全く頭に入ってこない。

仕方なく英単語帳をしまい視線をただ前にやりボーッとしてると

同じクラスの宮本かのんがカウンターで飲み物を受け取りこちらに近づいて来るのが見えた。

僕がボーッと彼女を見ていると僕の視線に気がついたらしく、彼女は無愛想な表情からすっと微笑をこぼし僕の目の前にやって来た。

「あれ?ミッチーなにしてんの?前の席空いてる?」

「え?あ、大丈夫かな?」

「あんた何びっくりしてんのよ?こっちずっとみていたくせに」

宮本はからかうように僕に言ってきた。

「違うよ」

そのあとの言葉が出てこなかった。

ミッチーって?僕の事を宮本はいつも三ツ井って本名で呼んでいるのにいきなりミッチーなんて呼ばれ方したら驚くわ。



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