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給付10万円の使い道

作者: 結城明日嘩

 結論から言うと、「自分のために使ってください」


 変に寄付などを考えずに、普段は買うのを躊躇するような品々を、自分のために購入する。

 テレビやエアコンの買い替え、スマホ、パソコンの購入。普段は手が出ない高級食材や、遠隔地の特産品などなど。


 給付10万円を全員に配るという目的は、困窮者の救済ではなく、外出自粛に対するお詫びです。

 外出自粛で凝り固まった冷え込んだ経済を、再び動かすために、経済を浮揚させるための給付。


 給付を見越して先に使っていくくらいで丁度いいです。


 医療従事者への支援というのは別の形で行われていますし、オーバーワークを強いられている現状では、現金の支援があっても使う事ができない状況。

 寄付という形で一度集められて、そこから配布に至るまでにはそれなりの時間もかかるため、給付された10万円を寄付しても、すぐには助けにはなりにくい。


 それよりも街全体を活気づかせ、皆が余裕をもって行動できるようになった時に、恩返しを行うことを考えましょう。


 避けて欲しいのは、海外ブランド品の購入とか。

 何とか国内で回せる方向に消費するのが望ましいです。



 最もダメなのは「貯金」「節約」です。


 どうしたって外出自粛の影響は出ます。今後、ボーナスが出なかったり、給与が減る可能性もあるでしょう。

 しかし、ゴールデンウィークに旅行したり遊びに行ったりができない中、使わずに済んだお金が出てくるはずなので、それをボーナスや給与減への備えに残して、給付された10万は使い切って欲しい。


 何も割高の物を買って無駄に使えと言うのではなく、大きな買い物が無いのなら、たくさんの物を買っていくのでもいい。

 とにかく、使い切るという気持ちが大事です。





 ここからは経済学者でもない素人の考える少し恐ろしいかも知れない予測。外れたり、見当違いであった方が嬉しい話。


 自民党政権が復活し、安倍総理が打ち出したアベノミクスの根幹は、「量的緩和策」と言われています。

 これは日銀にお金を刷ってもらって、市中に出回るお金を増やして、デフレで低迷した物価を上昇させようという方策です。


 毎年のようにお金を増やしていましたが、思ったほどの物価上昇は起こっていない。これは銀行などが多額の現金を抱えている影響も大きいです。

 一般にはそこまで広まっていないものの、ある所には積み上がっているような状態。


 そして今回のコロナで、政府は更なる国債の発行を行い、日銀にお札を刷ってもらう事で、国民に直接お金を配る事になってしまいました。


 これまでは銀行というワンクッションがあったところに、直接国民へとお金が渡っていく。そうなれば物を買えるようになって、市中でお金が動くようになる。

 そうなると物が無くなっていくので、物価も上がっていく事になります。いわゆるインフレ傾向。


 物価が上がると言うことは、逆に言うと物に対するお金の価値が下がっていく。今まで1万円で買えた物が、1万千円払う必要が出てくるようになる。

 そうなってくると、貯金、貯蓄で溜め込んていたお金は、使ってもいないのに価値が減っていってしまいます。


 大事に持っていると損をする。それは大量に抱えている人ほど損をする。つまりは今まで市中に流れる量を減らしていた銀行です。

 損を減らすには使っていくしかない。

 となると、更に市中にお金が回ることになって、物価上昇が加速していってしまう。


 こうなってくると、物価の上昇に対して、給料の増額が追いつかなくなっていき、物はあっても高すぎて買えない人が続出する展開になっていきます。



 そんな状況を避けるにはどうしたらいいか?

 国に出回り過ぎたお金を回収してもらう必要があります。それが「消費税」であり、一千兆を越える借金の返済です。


 銀行が抱えているお金を吐き出さざるをえなくなる前に、今回給付されるお金を使っていく必要があります。


 物が売れれば、その売上分、給料も上がっていきます。その分を次の買い物に使えば、買って貰った人の給料が上がります。その人が買い物をすれば、その先の人が助かっていく。


 金は天下の回りもの。


 自分が使えば、そのうち自分が商売している物を買ってもらえるようになる。

 それが経済の仕組みです。



 こういう事はお金持ちの方が敏感で、物価が上がるより前に、より多く使おうとするでしょう。そうなると自然と物価は上がっていく。

 そうなって苦しいのは、日々の生活に困窮している人々。


 そういう人を直接助けるのは難しいですが、そのために政府、行政があります。私達がお金を使って、消費税が政府に戻っていけば、困窮する人達を助ける事ができるようになる。



 自分が自分のためにお金を使っていく事が、困窮する人達を助ける事になる。

 情けは人のためならず。


 自分のためにお金を使っていきましょう。


(ちなみに、私が寄付を行ったのは、臨時収入で得た分の控除を受けるのが目的です。私利私欲の偽善行為なので、決して聖人君子な行いではないのですよ。ただそのお金で助かる人もいるなら、無駄ではないとも思ってはいますが)

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