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グランドハーベスト~傷みやすい『カ』実~  作者: 幻運律総
第三章:下位モンスターとの戦い
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第三章:第七話

 ディレット達は、討伐依頼を終えてから七日間の休日を取ることに決めて、各々休日を満喫して過ごしていった。


 休日五日目。

 本日、ディレットは食料の買い出しや下位モンスター多発地区の地図、ランタンオイルなどの消耗品の買い物を済ます。

 そして、食材の下処理をすませるため、アルバイトを雇うことにした。

 次に受ける依頼から討伐者の村で寝泊まりするのではなく、野営をしてそこを拠点に討伐を行うことに決めたからだ。

 人数が増えたこともあるが、なるべく外での作業は少なくすることを心がけたものだ。



 ◇



 アマラ館では身寄りのない子供や貧しい子供に仕事の斡旋を行っている。

 もちろん性的なことや危険なことがないものを選んで。

 アマラ館の受付で仕事の求人を頼むと職員が求人にあった人材と人数を揃えておいてくれるので、概ね次の日には仕事を始めることができる。


 ディレットが募集した人数は、とりあえず四人。

 報酬は相場がある程度、決まっているそうで一人時給として銅判貨三枚。

 宿舎棟の裏に水場がある所があるのでそこで作業をすることを職員に進められ、そこで作業することにする。


 休日六日目。

 ディレットは、宿舎棟の裏に水場で待っていると、

 アルバイトため十歳くらいの男の子と十歳未満だろう三人の女の子達がこちらの方へ向かってくるのだが、一緒に一人の女性、アマラ職員もついてやってきた。

 

 その職員は『アマラマザーズ』と呼ばれる職員であった。


 【アマラマザーズ】

 略されて『マザーズ』とも呼ばれることがあり、このアマラ館の秩序と安全のため、この館内で暴力の権限が与えられている。

 名前からも判るように女性のみで構成されている。

 彼女たちの特徴は装備にもある。

 暴力の権限があるとしても、殺しが目的ではない。

 なので、剣など斬撃属性の武器は持っていない。

 彼女達の武器は、その両手にはめられた巨大なナックル。

 手と腕を覆い、その巨大さからナックル歩行ができそうなほど。

 喧嘩などの仲裁に入り忠告を聞かないものには容赦なくこの拳が振るわれ、弱者の場合、死ぬこともあるという。

 アマラマザーズが制裁などで人を殺しても無罪ですむ場合が多いが反対に討伐者などがアマラマザーズを殺したりした場合、高確率で罪に問われる。

 ただ、ここは戦いの国でもあるので多少のやり合いは、許容範囲でもある。

 そのためアマラマザーズになる者達はそれなりの実力者揃いでもあった。


 ここアマラ館で良識ある討伐者なら彼女達には逆らうことは絶対にしない存在だ。


 ◇


 そんな、アマラマザーズに見られながらディレットは、変な緊張感を持ちながら仕事内容を子供達に伝え、仕事を始めてもらった。

 子供達に任せっきりにする訳ではなく一緒に作業して作業状況を見たり要望を言っていった。


 アマラマザーズの女性は、作業内容を一部見ていって求人内容と同じと確認できたら何事もなく帰っていった。


 子供達は、真面目に仕事をしてくれる。

 リーダーらしき男の子が女の子達が困るとすぐに面倒をみるようにしてのが印象的であった。

 男の子は、何度か下処理の仕事を受けたことがあるらしく、ディレットの要望に応え、その要望を女の子達にわかりやすよう噛み砕いて説明や実践をして教えてあげていた。

 ナイフの扱いも問題なく野菜の皮を剥いて、時たま不慣れな一人の女の子の世話を焼いてもいた。

 

 ――そして、約二時間程で作業を終えた。




 報酬は、その場で払うのではなく、アマラ館の受付で子供達と仕事完了と共に払う。

 その後、従業員が子供達へと払うようにしているようだ。


 ちなみに作業時間は、二時間未満だが二時間分の報酬を払うことになっている。

 二時間分払いたくない場合は、一時間が経つ前の段階で作業を切り上げるようにする。

 賃金などを渋ったり、この決まりを守れない者がいた場合、アマラマザーズさんとの強制お話会(・・・)が開かれる。

 そして大概の場合、渋った者達はなぜか顔を腫らしてお話会(・・・)が終わる事となり、問題が解決するのだ。



 ◇



 子供達は、報酬を受けとって去る間際 、リーダーらしき男の子がディレットの前へ出て、

「じゃあな、にーちゃんまた雇ってくれな」

 と、言いながら笑顔を向け、女の子達も小さく手を振って去っていった。


 休日七日目。

 仲間達と集まり討伐者組合館で二百体の討伐依頼を受ける。

 その後、軽く食事と準備の確認などを最終確認のために話し合い。

 とくに問題もなかったので解散して各々最終準備に戻った。


 明日からまた依頼をこなす日々が始まる事とになる。


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