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俺は異世界に召喚された  作者: 達海らおと
第1章〜出来過ぎた一週間〜
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第19話<突き刺すもの>

俺の体が少しばかり悲鳴を上げているが。


「この、くっそー!」


俺は、気合いでなんとか立ち上がる。が、フェザーが目の前に立っており、上段にめがけて蹴りを放ってくる。

俺は、かわすこともガードすることも出来ずに、頭に蹴りを喰らい、飛ばされて倒れ込む。

体が、ガクガクと震えながら意識がもうろうとしてくる。


やばいぞ。本格的にやばいやつだ。


フェザーが歩きながら俺との距離を詰めてくる。


「『インパクトショット』」


気付けば、イノリが俺の前に立っていた。


フェザーは、インパクトショットを喰らい飛ばされる。これによってフェザーとの距離が遠ざかった。

流石にフェザーも衝撃波をかわすことが出来ないようだ。


ハルが倒れている俺の横に駆け寄り。


「『パーフェクトキュアー』」


俺は緑色の光に包まれて、体力が完全に回復した。


俺は立ち上がり。


「このままじゃあお前らの魔力が空っぽになるのは、時間の問題ってとこか?」


イノリは、こちらを振り向き。


「そうですね〜。そのうちそうなると思います」


「そうか」


フェザーは立ち上がる。


イノリはいつでもサンダーショットを放てる大勢をとり、人差し指を立てながら。


「こんな時ですが、シンジが喜ぶことを一つ教えてあげましょう。魔王軍の幹部のアビリティはその所持者を倒すことで、自分のものにすることが出来るんですよ〜。つまり、シンジがフェザーを倒せば<心眼>をシンジは手に入れることが出来るわけです」


フェザーが再び俺達に向かって突っ込んで来る。


ほんと懲りないな。


「来ましたね〜。『サンダーショット』」


サンダーショットが放たれたとき、俺はフェザーに向かって突っ込んで行く。


フェザーはサンダーショットを全てかわすが、かわし切った先に俺がいる。


俺は、尚もフェザーに突っ込んで行き、もう直ぐゼロ距離というところで、鞘に収めていた刀を抜き、そのままフェザーに襲いかかる。


「これだったら、心眼もくそもねーよな‼︎」


「こいつ!『シールド』」


フェザーが作り出したシールドが俺の刀の進路を塞ごうとするが、遅い。

俺は刀を振り抜き、フェザーの顔を斬りつける。


フェザーは、痛み耐えることが出来ずに叫び声を漏らす。顔から血を流し、右手で顔押さえながら指の間から、俺を、睨みつける。


俺は、叫けぶ。


「たたみかけろ!」


「『インパクトショット』」


イノリは、今日一番のインパクトショットをフェザーにぶつける。


フェザーは、血を流しながら吹き飛ばされ思いっきり、頭を建物にぶつける。


いける‼︎


俺はその場に落ちたと見られるフェザーに刀を向けながら、走り出す。


「「「「「いけーー‼︎」」」」」


周りの冒険者やハルとイノリが力強く叫ぶ。


これで、終わらせてやる!決める‼︎


俺はフェザーの胸を刀で斬り裂き、突き刺した。

フェザーは、絶句した様に見えたが、最後の力を振り絞って。俺に手の平を見せ。


「お前だけは!・・・タダじゃおかねぇ‼︎『デスソード』」


フェザーの手の平から、漆黒の剣が現れ、俺の腹部を突き抜いた。


「んがはっ‼︎」


俺の腹部から血が吹き出す。


フェザーは息が絶え、俺は腹部に剣が刺さったまま倒れる。


「くっそ。・・・まだ・・だ」


俺の意識がなくなった。









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