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第八話 行動開始

召喚二日目、真一達は早速訓練に入っていた。もちろん、人によって実力に偏りがあることから実力別に4つのランクを設け、佐藤のように100越えの力を持つ者達のランク 90前後の平均的な力を持つ者達のランク 平均よりも下の力を持つ者達のランク それ以下の特別クラスである。これらはランクごとに別の訓練を行った。もう皆様お気づきであろうが、真一達四人は一番下の特別クラスである。当然、このランクに他の人は存在しない。


「さて、私が皆の教官を勤めることとなったキンニク ダイスキーだ。貴様らには、厳しい訓練をするつもりだ。ゆえに心して掛かるよう!以上」


真一達は、美人の教官がつくと思っていたばかりに朝一から士気は、一気に低下した。


「劉備様、呉軍が火計を仕掛けてきました!我が軍の被害、極めて甚大。兵の士気も急激に低下しております」


「な、何!」


「各部隊から撤退を求める伝令が相次いでおります!」


「お前ら、何をやっているんだ?」


キンニクの冷静な突っ込みという名の怒鳴り声に四人はうんざりしながら、訓練を開始した。



「ふぃ~、疲れたぁ。教官、鬼だぜ。いきなり城の周りを十周しろとか何キロあると思ってんだ。しかも、足を止めると貴様はアホだとか言ってくるとは。あいつハ○トマン軍曹かよ。」


幸一がぼやいた。

しかし、彼はまだ良い方である。真一と譲は話す余裕など無く、守に至ってはゴール遥か手前で倒れている。彼の安らかな眠りをお祈りしよう。

そんな彼らをキンニクは一瞥して


「今日は初日だからここまで!だが、明日からはもっと厳しくなるから覚悟するよう」


と述べてそこから去った。


「さて、これからどうする?」


真一が皆に問うと


「「「決まってんだろ、情報の収集だ!」」」


と威勢の良い声が三人分返ってきた。


「俺たちが使う武器で何が有効か、また何が無効なのか。更に弾薬を製造していることがあるかなどを調べる必要がある。そこで、まずは譲は地図を。幸一は魔法に関して。守は武器について。俺は歴史について調べる。些細なことでも良い、何か有れば、すぐ知らせてくれ」


真一はそう言うと早速背表紙の厚い本を手に取り、読み始めた。



「何か分かったことなどは有るか?」


日が暮れた頃に真一が問い掛けた。


「地理に関しては、この国は魔王領との境目に大きな山脈が三つ並んでそこからは平地だ。また、接している国は西に魔王領、北に機械国家ジーマン 東と南は海に囲われていることが分かった」


「続いて魔法に関してだが、特に致命的な物はなかった。ただ、大規模な爆発系の魔法や音を消すもの、幻覚を見せるものなど対策を練らないと厄介になるものはちらほらと。しかし、ここに書いていないヤバいものもあるかもしれないから、油断は出来ん。」


「武器は機械国ジーマンに戦車や戦闘機らしきものがあるようだ。ここは科学に関しては地球に近いものがある。弾薬などを補給するとなるとここだな。」


「最後に歴史だが、この国は昔から周辺国に攻められやすい国のようだ。建国以来、平和だったときのほうが少ない。それ故、周辺国とも仲があまり良くない。災害などは特に記述はなし。」


「となると、今度はこの情報が本当か嘘かを確認せねばな」


真一がそう言い、四人は目を合わせて同時に頷いた。

毎度、お読み頂きありがとうございます。

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