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第四話 世界は動き出す

 扉が開かれた先は、協会のような形の部屋が広がっていた。正面には一段高いスペースが設けられている。そこに一つだけ玉座が置かれていた。そこから扉へかけ、壁に沿うように2、30人の武官や文官らしき人が並んでいる。


「国王陛下のご到着であります!」


 声が響いた途端、武官や文官が一斉に頭を下げた。

 それに習い、真一達も大急ぎで頭を下げる。


「面を上げよ」


 クラスの大半は頭をあげようとするが、他のクラスメイトに無理やり止められた。これは一回目ではなく、二回目で上げなくてはならない暗黙の了解があるからだ。


「面を上げよ」


 もう一度声がして、一斉に頭を上げた。


「私が、コットン王国 第8代国王 ウィルコム ノイマン フォン コットンである。諸君らには、我が国を侵略せんとする魔王 クロノスを倒していただくため、異世界から召喚させてもらった」


 そう、国王が言った。


「どういうことです?我々はただの学生。そんな勝手に呼び出して魔王を倒せとは、余りにも身勝手すぎます!日本に帰して下さい!」


 佐藤が、そう言うと多くの学生がそれに頷いた。

 国王の横に控えていた宰相らしき人が、止めさせようとするとそれを国王が制した。


「それは出来ない。この召喚は大変な魔力と貴重な鉱石を使って行われる。帰すには、その倍以上の鉱石と魔力が必要だ。しかし、鉱石の産地を魔王軍に占領されこれ以上の量は確保出来ない。無理やり巻き込み、このような願いを頼むのは無礼千万な振る舞いなのは分かっておる。しかし、魔王を止めるにはこの手段以外無いのだ!どうか、協力していただきたい」


 そう言った国王の目には涙が光っていた。

 そんな国王を見て、同情心が湧いた佐藤達は


「分かりました。その魔王を倒し、鉱石の産地を確保すれば、私たちは帰れるのですね?」


「そうだ。そこの点は保証しよう」


そこでクラスメイトは互いに目配せをし、


「ならば、魔王を倒すため私たち41名は協力しましょう」


 そう答えた。

 この時の決断が後に大きな後悔をすることを誰が予測できたろうか。

 いや、出来たのは悪魔だけだったろう。

 そうして、世界は動き出した。

まだ、しばらく戦闘シーンは入ってきません。

もう、少々お待ちを。

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