表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/84

第十五話 予感

前半は3国の建国のお話です。


「ねぇねぇ、お母さん、あの本を読んで!」


「分かったわ」




昔々、あるところに大きな1つの国が有りました。

その国には魔法のとてもできるけど勉強が苦手な人、魔法も知識の両方ともある人、知識がとてもあるけど魔法ができない人の3人種の人達がいました。

最初は仲良く暮らしていましたが、だんだん仲が悪くなり喧嘩をするようになりました。

それを悲しく思った神様はそれぞれに土地を与え、3つの国を作らせました。そして人々から喧嘩は無くなり、平和な時代が訪れました。

めでたし、めでたし。




「あら、寝てしまったの?こんな所では風もひくでしょうし、ベッドで寝ましょう」




「我々は輸送隊の護衛ですか。」


李典はそう呟き、輸送隊の通るルートを確認した。


「明日から護衛に入るのだが、何か怪しくないか?」


司馬懿は地図を見ながら聞いた。

この二人はどちらも曹操に仕えていたため、顔馴染みなのだ。


「このルート、あまりにも危険な所を通っている。こんなんでは、攻撃してくれと言わんばかりだ」


というのも、輸送隊のルートは街を出たあと、森を抜けて谷を通り、平原を越えて城に着くようになっている。これでは、伏兵を潜ませ放題だ。


「しかし、ここ以外では時間が掛かりすぎる。危険だが、このルート以外は無理だ」


「分かっております。しかし、森や谷となると騎馬兵は使えませんな。敵は魔法も使えるのに、こちらは盾隊と弓兵、歩兵のみで戦わねばならんとは…」


「敵は魔法でも遠距離からは命中率の問題で使えない。故に伏兵となると目視距離からの魔法などの攻撃か、弓の攻撃のはずだ」


カイゼルから魔法の遠距離攻撃は当たらないと聞いていたのだ。


「となると前世の頃と同じようにしていれば良いということですな」


「そうだが、何か引っ掛かる。一応警戒は怠るな!」


「御意!」


そう言うと李典は部屋を出ていった。


「何も起こらないと良いが…」


司馬懿は不安を書き消すように呟いた。

しかし、優秀な人間の勘というのは本人の希望の有無に関わらず、当たるものである。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ