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女子の下の名前を呼ぶ難しさ

三ヶ月くらい更新できてなくてすいません、これから少しずつ更新できたらいいなと思ってます。

「秀君、大好きだよ!」


 この言葉が秀の頭から離れない。それもそうのはず、1年の時から、かわいいなとか思っていた、相手に告白されたのだ。秀の頭の中は詩織のことでいっぱいだった。


「告白されたのはいいもの、これからどうやって立川さんに接していっていいのか、分からないなぁ…あと、詩織って言わないといけないし、明日の学校から大丈夫かなぁ…」


 明日から「詩織」と呼ばなければならないとなるとクラスの前ではと少し恥ずかしくなってきた秀であった。



-一方、詩織は…


「ど、どうしよう!!勢い任せで告白しちゃった…秀君、迷惑だって思ってないかなぁ…だ、大丈夫だよね…好きな人に思いを伝えたんだもん、ちゃんと秀君に伝わってるよね、私の気持ち…」


 詩織のほうも秀のことで頭いっぱいだった。不意に、明日「詩織」と秀に呼ばれるんだと考えると少しにやけてしまうくらい、嬉しかった。


「明日からちゃんと呼んでくれるかな、詩織って…」


 詩織は期待を胸にふらませながら、ずっと秀のことを考えていた。


 次の日の朝、いつも通りに目覚めた秀は、朝食の準備をしていた。平常心を保とうとした秀だが、心中は詩織のことでいっぱいだった。


(うわっ、頭の中立川さんのことでいっぱいだ…)


 といろいろ頭で考えていたら、もう学校へ行く時間になっていた。


「さて、行きますか。」



何事もなく学校へついた秀は、教室へ向かう。


「昨日私、青山くんと女子がどっか行くの見たんだ〜。」


 とそんな声も聞こえたが、秀は無視して教室に向かった。

 教室に入ると、まず詩織がいるかどうか確認した。すぐそこに鈴也が現れたので聞いてみることにした。


「おーい、鈴也、もう立川さん来てる?」

「いや、まだ来てないよ。立川さんに用事?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど…」

「そうか、見つけたら呼びに行くわ。」

「よろしく」


 鈴也はそう言い残して、部活のミィーテングだろうか、去ってしまった。

 詩織がまだ来てないので、とりあえず席に座ることにした。席に座っても詩織のことを考えて頭の中がモヤモヤしていた。


「青山くん?大丈夫?調子悪い?保健室に行く?」


 と声をかけてくれたのは歌音だった。歌音の顔を見るとすごく心配してる顔をしていた。


「大丈夫だよ、櫻木さん、少し考えごと…」

「そうなの?すごく辛そうに見えたけど、大丈夫?」

「ただの考えごとだから大丈夫だよ。」

「ならいいのだけど…あっ!そういえば、昨日青山くんが女子と一緒に放課後でかけてるところ見たって人がいるんだけどほんとなの?」


 予想もしてなかったことを歌音に言われたのですぐに反応することが出来なかった。


「い、いや、昨日は1人で家に帰ったよ。うん、まっすぐ家に帰ったよ!」

「そうなの?もし出かけてたとしたら浮気ですからねっ!」

「いやいや、俺達まだ付き合ってないし…」

「2人とも何の話してるの?」


タイミング悪く美色が話に割り込んできた。


「昨日青山くんが、放課後女子と2人きりで出かけたという噂が出てたからその話をしてたのよ。」

「え?ほんとなの青山…」

「ち、違うよ!昨日は1人で帰ったって!」

「もしそうだったら…浮気だよね?ね、櫻木さん?」

「そうよ、そういうことになるわ。」

「まてまて、2人ともまだ付き合ってないだろ!」


 疑い深く聞いてくる2人に言い訳しかできない秀、その時、


「おはよう…秀君…」


 タイミング悪く教室に入ってきた詩織を見て秀は驚きを隠せずにいたが、頭は冷静に、


(詩織って呼ばないと…でも、2人がいるし…)


「おはよう、詩織さん?」

「詩織でいいよ、秀君!」

「じゃあおはよう、詩織。」

「おはよう!昨日は楽しかったね!ありがとう!」


 と言って詩織は顔を真っ赤にして自分の席に戻っていった。

 秀は、顔を真っ赤にした詩織を見てやらかしたと思ったが、もう1つやらかしたことに気づかず、


「ごほん、あの青山くん、これは一体どういうことですか…?」

「青山!青山!もしかして、浮気…?」


 2人に迫られて冷や汗が止まらなくなっていた。

今回は詩織とデートした後の秀の状況です。これから2人にどうされていくのか…詩織との展開はどうなるのか…次回も読んでいただけると嬉しいです。


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