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最強の助っ人依頼?

どうも!第7話ですね!

今回、鍵を握っているのは、鈴也です!タイトル通り、秀が助っ人の話になります。

「ほら…青山君…」


まさか歌音の方が正夢になってしまうなんて思いもしなかった。美色がタイミングよく入ってきてくれたからいいもの、美色が来なかったら…と美色と別れてからずっと考えていた。さすがにこれ以上考えるのは自分自身が危ないと感じたので、考えるをやめた。

ふと、明日の天気予報を思い出す。


「明日雨かぁ、なんか嫌な予感しかしないんだけど。」


また歌音に何かされるんじゃないかとか、次は美色が何かやってくるんじゃないかといろいろ考えていたら、家までついていた。


「まぁ、もうこんな時間だし、風呂入って明日の予習して寝るか。」


今日1日いろんなことが起こって疲れきっていた秀は、早く寝たかった。家に入り、風呂に入って明日の予習をしたらすぐに布団に入って寝てしまった。


-ジリリリリ…

枕元の目覚ましが鳴る。


「ふぁ〜、朝か…」


1階に降り、トースターに食パンをセットしていつも通り、テレビの正座占いをつける。


「今日のさそり座の運勢は…今回は5位です。何かあると言われれば何もないし、何もないかと言ったら何かある1日になるでしょう。」

「は?なんだそれ。」


訳の分からない占いを聞いて、今日学校で起こりそうなことを考える。


「今日は雨…傘がいる、雨が降ってくる。曇り空…?

学校で何かあるな。」


そんな事を考えながら着替えをしていると、


「あ、もう時間だ、早くしないと。」


急いで準備をし学校に向かった。雨が振りそうだったが、まだ、学校まで走ればなんとか間に合うと思い傘を持って走って学校に向かった。

しかし、途中で雨が降り出してしまった。


「うわっ、降ってきた。」


急いで傘をさす。傘をさしてからは歩いていくことにした。しかし、途中で通りすがった、車の勢いの風に傘を飛ばされてしまった。


「おいおい、マジかよ。帰りどうするんだよ。」


帰りは走ってコンビニ行って帰ればいいかと早く学校に行かなければならなかったのでその場は走っていくことにした。


学校につく。


「うわ〜びちょびちょだわ〜タオルタオルと。」

「あれ?青山じゃん。おはよ。うわ、すごい濡れてる。どうしたの?傘は?」

「おはよう、秋川さん。今朝傘風で飛ばされちゃったんだよ。アハハ。だから走ってきたらもう制服が。あれ?ここに入れておいたタオルがないぞ?」

「タオルないの?だったらこれ使ってよ。はい。」

「ありがとう。助かったよ。だけどこのタオル俺が使ったちゃっていいの?」

「うん、いいよ、部活用に何枚か持ってるから。」

「そっか、ありがとう。」


美色のタオルを借りて自分の制服などを拭いた。


(うわ、すげぇいい匂いする…)


制服を拭くたびに匂う美色の香りに少し拭くのを躊躇しそうになった。


「ありがとう。秋川さん。そういえば、昨日の帰りは何もなかった?」

「うん、特に何もなかったよ。昨日青山と別れたところ自分の家近かったし。」

「そうなんだ。ならよかった。」

「青山帰り傘どうするの?」

「帰り走ってコンビニよってコンビニで買って帰るよ。」

「そっか。」


そんな話をしていると目の前はもうクラスの前だった。


「おはよう〜」


秀が、挨拶しながら教室はいると、


「あ、青山君だ、ねぇ、詩織聞いてきてよ。」

「え、なんでわたしが…」

「あんたが一番青山君と話してる子なの、詩織しかいないからお願い!」

「うっ、うぅ…わ、分かったよ。」


と言って、女子の群れから1人秀に近づいてくる。


「お、おはよう、青山君…」

「ん?あぁ、おはよう。立川さん。」


この女子の名前は立川(たてかわ) 詩織(しおり)、1年の頃から同じクラスで、いつも秀に放課後に一緒に勉強をしている。女子の中では一番仲のいい女子かもしれない。


「どうしたの?立川さん?」

「あ、あのね、青山君…前から気になっていたんだけど、秋川さんと櫻木さんと青山君の関係って何なの?」

「え?いきなりどうしたの?そんなこと。」

「最近一緒にいるからもしかしたらって思って…」


詩織も、1年の頃から秀にずっと片思いをしており、1年の間に告白を試みたが、なかなか言い出せずに今まで来てしまった。しかし今日は、仲のいい友達の頼みで、秀にそう聞いたのである。


「別に付き合ってないよ。ただ仲良くしてるだけだよ。」

「そうなんだ… ならよかった。」

「ん?よかったって何が?」

「あ、い、いや、こっちの話、ありがとう。」


と言って立ち去ってしまった。


(何だったんだ?)


「お〜す、秀〜」

「おす、鈴也。めずらしいなこんな遅いなんて。」

「そんなことないと思うけど?そんな事よりもよ!聞いてくれよ、秀!」


といきなり鈴也が、めずらしく真剣に話しはじめた。


「今度の日曜、公式戦があるんだよ。んでさ、野球部部員の数ぎりぎりじゃん!で、今日の朝緊急ミーティングあって、その内容がさぁ…」


とてつもなく重そうに話すので、なかなかの緊急事態だと秀は察した。


「うちのピッチャーがさ、昨日階段から転げ落ちて右手骨折しちゃってさ、公式戦出るの絶望的って言われちゃったんだよ。緊急の助っ人が見つかれば話は別って言ってたんだけど…」

「それは大変だな。で、どうするんだ?」

「そこでさ、秀、やってくれないか?」

「は?バカ言うなよ!なんで俺が…」

「前もやってくれたじゃん、今回で最後にするからさ!お願い!今回の初戦は絶対勝ちたい相手なんだよ。」


前とは、1年の時 、野球部の新人戦みたいな試合の時、同じようなことがあって、ポジションは違ったが、助っ人に入ったことがあった。


「あれは、まぁ、たまたまね…でも今回はもう、俺役に立たないだろうし。」

「またまたそんなこと言って!今年の体力測定全部基準値超えてたじゃん!あ、あと、顧問ができればやってほしいって頼んできたからさマジで頼むよ。」

「じゃあ、ちょっと考えさせてくれ、今日の部活前には答え出す。」

「いい返事期待してるぜ。」


と、鈴也に肩を叩かれたら、ちょうどチャイムが鳴った。


(さて、どうする?今度は、ピッチャーだぞ?投げれるか?俺?)


そんなことを考えていたら、出席確認が終わっていた。と、そこに詩織がやって来た。


「さっきの話聞いちゃった。ピッチャーの助っ人だって?ねぇ、青山君、ピッチャーやってみてよ。去年みたいに、応援行くから。」

「いや〜今俺が投げたところで、勝てるかどうか分からないし、ピッチャーなんかやったことないし、どうしようかねぇ…」

「ピッチャーがどうしたんですか?」


と、横に歌音がやって来た。


「あ、あの、青山君、昨日はごめんなさい、突然取り乱して…」

「あ、い、今こ、ここで言わなくても…」

「そんなことより、ピッチャーがどうしたんですか?」

「あぁ、なんか野球部のピッチャーが骨折したみたいで、んで、俺に助っ人を頼んできたんだよ。」

「そうなんですか、わたし実は、野球観戦が好きなんですよ、だから、出て助っ人やってみませんか?私のためになら出てくれますか?」

「い、いや、そういう問題じゃあ…」

「櫻木さんのためってどういうこと?」


食いつき気味に、詩織が聞いてきた。


「あ、いや、それは、その…」

「そんなことより、どうするんですか?ピッチャーの件は?」

「ん〜どうしようかな…」

「ねぇ、青山、やってみてよ!うち野球してる青山見たい!」


次は美色がやって来て、言ってきた。


「ほら、秋川さんも、こういってる事だし、やらないと。」

「なんか強制的だな。そうだな…気分転換にやってみるか。」

「そうこなくっちゃ!」


3人が声を揃えて言った。


-放課後、鈴也に連れられて、野球部の部室に行った。


「どうも、小林先生。今回はピッチャーがいないと聞いて、助っ人に来ました。自分で力になれるなら力を貸します。」

「お、青山!ありがとな!でも、勉強はいいのか?」

「大丈夫です、気分転換にやってみようと思ったので、僕も毎日勉強なんかやってられないですからね。」

「そうか!助かる青山!よろしくな!今日は雨だから、ミーティングだけで終わりだが、明日はちゃんと練習するから明日放課後グランドに顔だしてくれ、道具はこっちから用意するから。去年も同じようなことして、今年もこんなことやってもらってすまないな。」

「いえ、自分もいい気分転換になりそうなんで、じゃあ明日からよろしくお願いします!」


と言って、部室を出ていった。


(さて、明日から野球三昧だ!よし頑張るぞ!)


そう心に呟きながら、下駄箱に向かった。


「ちゃんと、ストレッチとか、家帰ってからやっとこっと。」




最初の投稿の時、鈴也が何部か明かしていなかったですが、なんと野球部だったんですね。

そして1年の時も助っ人をやってる、秀。今回はどうなるんでしょう。

そして次は、雨の中の帰りです!ちょっとした、ハプニングを起こそうかなと思ってます!

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