青山家訪問
どうも!第6話ですね!お待ちかね、定番の男の家の場面です!さてどんな事を起こしてくれるのやら。
「ねぇ、一緒に夜ご飯作らない?」
「いいね!一緒に作る!」
と、自分の前で楽しそうに喋っているが、秀は不安でいっぱいだった。
1つは、学校で見た夢が正夢になってしまうんじゃないかということと、もう1つは、あの2人が自分の家で何をしだすのか分からないという不安でいっぱいだった。
そんな事を頭を抱えて考えていたら、急に歌音が、
「ねぇ、青山君、今日の夕飯何がいい?青山君の好物作るわよ。って、ねぇ、青山君?聞いてる?」
「あっ、あ〜ごめん!考え事してた。今日の夕飯か〜
どうしようかな…」
「もしかして、青山、さっき不良に絡まれた時どっか殴られた?大丈夫?」
「そうなことないよ〜!どこも当たってない。ただの考え事だよ!じゃあ、今日の夕飯はハンバーグがいいな。」
「ハンバーグはいいけど、青山君の家にハンバーグの具材あるのかしら?」
「あ、そう言えば昨日料理作って、材料切らしてるんだった!」
「すぐそこにスーパーあるから買い物してから行こう。」
と言ってスーパーへ向かっていった。
「青山君はハンバーグの中に何かれるものとかある?」
「いや、特にないよ。」
「じゃあハンバーグの中にピーマン入れていいかしら?私ピーマンが好きなのよ!秋川さんもいい?」
「うちハンバーグの中毎回ピーマン入れてるから大丈夫!」
2人ともピーマン好きなんだと以外な1面を見てますます2人が可愛く見えてしまった秀であった。
「2人ともピーマンが好きなんだね。」
「ピーマンが好きっていうか、私昔ピーマン食べられなくて、それで、昔からの好物だったハンバーグの中に、お母さんが、ピーマンを入れて食べてから食べれるようになったのよ。そこからピーマンが好きになったのよ。」
「あ、うちも昔ピーマン食べられなくて、ママにそうやってもらってから食べれるようになった。」
秀は、少しした感動話で感情に浸ってしまうので2人の話に感動していた。
そんなことをしていたら、買い物を終えて、いよいよ秀の家に向かうところだった。
-秀の家の前に着いた。あまり気が進まなかったが、仕方なく玄関を開ける。
「ただいま…」
「お邪魔しま〜す!」
元気よく2人が揃って声を出す。入ってすぐ、歌音が
「すごく綺麗にしてるわね。いつも掃除とかどうしてるの?」
「全部自分でやってるよ。朝学校に行く前と帰ってきてからやってるよ。」
「毎日やってるの!?すごいね。私なんか親に任せきりで…」
「うちもママに毎日やってもらってる…」
「まぁ、俺のとこは親がいないからねやらないと誰もやってくれないから。」
「やっぱすごいわね、青山君は。」
「ほんとすごいと思う。」
「いやいや、そんなことないよ。」
「じゃあ、早速夕飯作りましょ。」
「はーい。」
「俺なんかやることある?」
「青山君は座ってて」
「座ってて」
「分かった。」
と言って、秀は、ソファーに座り、テレビをつけた。
「明日は、午後から雨が降るでしょう。朝も雨がぱらつくかもしれません。傘を忘れずに明日は出かけましょう。」
と、テレビで天気予報が言っていた。
「明日雨かぁ…雨苦手なんだよなぁ…」
窓の外を見ながらそう呟いた。
「ほら見て、秋川さん、いい感じに焼けてるわよ。」
「あ、ほんとだ美味しそう。」
相変わらず、2人は楽しそうに料理をしている。
(普段の2人ならほんと可愛いのになぁ…)
と心の中で呟きながら、2人を眺めていたら、
「はい、青山君。出来たわよ。」
「早く食べよ。」
「分かった〜。」
食卓に並んだハンバーグを見るとなかなか美味しそうに焼けていた。
「じゃあ、いただきま〜す!」
まず最初にハンバーグを食べた。
「お!このハンバーグめっちゃうまい!2人とも作るのうまいね!あと、ピーマンもなかなかうまい!入れたことなかったから食べれてよかったよ!」
「青山君がそんなに喜んでくれて嬉しいわ。」
「よかったぁ、上手くいって。」
2人とも秀の食べ顔じっと見つめていた。
「2人も食べなよ。まだ残ってるし。」
「青山君がそう言うならいただきましょうか。」
「じゃあうちも食べる!」
と、2人もハンバーグを口にした。
「あら、以外に美味しく出来てる。よかった。」
「ほんとだ、美味しい。」
2人とも満足そうな顔でそう言っていた。
ハンバーグは、3人で食べているうちにあっという間になくなってしまった。
「ごちそうさま!美味しかった。」
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさま」
「じゃあ後片付けやるか。」
「私もやるわ」
「うちもやる」
3人で後片付けをやる事にした。途中皿を洗っている時に手をぶつけ、見つめあって、照れてしまう場面が何回かあったが、何とか片付いた。
-そして3人はソファーに座って世間話だの、学校のことの話をしていた。と、美色が立ち上がって
「トイレ借りていいかな?どこにある?」
「ドア開けて真っ直ぐ行って左手にあるよ。」
「ありがとう」
美色が出ていったのを見計らって歌音が
「ねぇ、青山君、青山君の部屋行きたいんだけど、いいかしら?」
「あぁ、いいよ。じゃあ2階だから行こっか。」
(なんで俺の部屋なんか見たいんだろう?)
と思いながら、歌音を案内した。
「はい、ここが俺の部屋だよ。」
「青山君の部屋も綺麗にしてるんだね。」
と言って、歌音がドアを閉めてしまった。
「すぐでるから、閉めなくてもいいのに。」
「ねぇ、青山君…」
と次の瞬間、秀はベッドに押し倒されていたのである。
「え?え?櫻木さん?どうしたの?」
「私ね、この体、青山君にあげるって決めてたんだ、だから、今日勇気出してこうしてみたの、だから私の体を奪って…」
「い、いや、ちょっ、ちょっと待って!櫻木さん!俺まだそんなことできないって!」
「ほ、ほら、青山君…」
もう完全に目が虚ろになっており何も見えていない状態だった。
「ま、待って、櫻木さん!待って〜!」
と、その時
-バン!
「青山?櫻木さん?ん?え?何やってるの?櫻木さん?」
「い、いや、ち、違うのよ、秋川さん。こ、これはな、何でもないのよ〜!」
と言って、逃げ去ってしまった。
「何だったのあれ?」
「あ、ありがとう…秋川さん…」
「え?うち何もやってないけど?」
「い、いや、ほんとありがとう。」
「ん?よく分からないけどどういたしまして?あと、うちもそろそろ帰るね。さっきからママからの電話がうるさいの。」
「うん、分かった。途中まで送って行こうか?」
「いや、いいよ、うちらまだ付き合ったるわけじゃないし…」
と、少し顔を赤らめながら言った。
「そっか、でも少し先まで送っていくよ。夜危ないからね。」
「じゃあお言葉に甘えてそうしようかな。ありがとう。」
「じゃあ行こうか。」
そう言って、美色を送ることにした。
その送っていく最中、
「今日はありがとう、いろんなことに巻き込んでごめんね。怖かったでしょ?」
「うん、少し怖かったけど、絶対青山が守ってくれるって信じてたからそんなに怖くなかった。」
「そっかそれならいいけど、あとハンバーグ美味かった。あれ2人で全部作ったのか?それとも1人1つずつ作ったのか?」
「あ、あれはね、1人で1つ作ったんだよ。青山は、うちと櫻木さんの作ったやつ均等に食べてたからうちらがお皿にのっけたの見たのかと思ったよ。」
「へ〜そうなんだ。2人とも作るの美味かったから、全然気づかなかったな。でもほんとに美味かったよ。また来て作ってくれよ。」
「うん、いいよ。時間が出来たら青山も一緒に作ろうよ。みんなで作ればもっと楽しいからさ。あ、あとここまででいいから。ありがとう送ってくれて。」
「うん、分かった。気をつけて帰れよ。じゃあ次は一緒に作るか。じゃあな。」
「うん、じゃあね。」
と言って別れた。明日は雨、何が明日待っているんだろうと思いながら、自分の家へ向かっていった。
まさか歌音があんな行動をとるとは…!ナイスタイミングでしたね美色!ちなみになぜ、ハンバーグの中にピーマンを入れたかというと、全く関係ないですが、今日の自分の夕飯ピーマンパーティーだったのでピーマンが思い浮かんだんでピーマン入れてみました。これから時間がある時はどんどん更新していきたいと思います。