読めない2人の気持ち
どうも!第4話です!最近は風邪とか引いて書けてませんでした。これから更新できるときはやろうと思うのでよろしくお願いします。
「うっ、食べすぎた…」
お腹いっぱいになったお腹をさすりながら階段を降りていく秀。2人の弁当を食べると言ったのはいいもの、さすがに量が半端なかった。
まず、歌音の弁当は、3段弁当で、1段目、2段目には隅から隅まで詰まったおかず、3段目には白米が詰まっていて、別の弁当箱に、デザートが用意されていた。そこまではよかったが、次に美色の弁当を見ると、普通の弁当であったが、こちらの弁当も肉料理が中心の弁当であった。そして、別の弁当箱にデザートが入っていた。
その弁当を交互から口に押し込まれながら食べさせられたので、息つく暇もなかったのである。
「でも、2人とも、料理美味かったな。」
結局、2人の弁当を少し躊躇しながらも、すべて食べきったのでそれはよかったのです。
それはよかったのだが、弁当を食べているときに、歌音が、
「あっ!そうだ!今日青山君の家へ行ってもいいかしら?よければ、夜作るわよ。」
「えっ?なんで俺の家に行く必要があるんだ?」
「なんでもいいじゃない。メインは夜ご飯を作ることだけど。じゃあ決まりね。今日の放課後、正門で待っててちょうだい。うふふ」
歌音が嬉しそうに笑いながら言っていたが、秀には嫌な予感がしなかった。
と、美色が、
「ウチも行っていいかな?男子の家入るの初めてだから、ちょっと緊張するけど。」
「なんで家に行く前提なんだよ!」
「いいじゃん!別に。行きたいからだよ?えへへ」
と、美色は可愛らしく笑っていたが、こちらも悪い予感しかしない。
(何を企んでるんだ?こいつらは)
お腹をさすり、考えながら階段を降りていると、5時間目の授業の予鈴がなった。
「おっと、急がないと。」
教室まで走って秀は戻った。
-5時間目の授業がはじまった。
秀は全く授業に集中できていなかった。1つは2人が放課後、自分の家に訪ねてくること、そしてもう1つ、満腹すぎて眠いということだった。
眠くても最後まで寝ないという秀のやり方だったが、今回ばかりは、自分の体が言うことを聞かなかった。
だんだん、まぶたが重くなってきて、目が開けられなくなった。
(もう、寝てしまうか。)
と思った瞬間に眠ってしまった。
「……ねぇ、青山君、青山君は私の体に興味ないかしら?私の体はね、青山君に捧げるって決めてるんだ。
だから、今、私の体を…もらってくれないかしら…?」
「おい、や、やめろ、やめてくれ、そ、そんなことするなんて俺は一言も言ってないだろ〜!!」
「ほら、青山君…」
「う、うわぁぁ〜〜!」
「青山、うちの体、櫻木さんのと比べると全然よくないけど、青山ならこの体を愛してくれるって信じてる。だから、うちの体青山にあげるね…」
「お、おい、今度は秋川さんなのかよ!ま、待ってくれ、秋川さん。お、俺はそんなこと、出来るわけないだろ〜!」
「ほら、早く青山…」
「うっうわぁ〜〜!」
「うっうわぁ〜!はぁ、はぁ、何だったんだ今の夢は、なんちゅう夢見てたんだ俺は!」
と、目覚めたらとっくに授業が終わっていた。周りのみんなは、秀が、気持ちよさそうに寝ていたので気を使って起こさなかったということだった。
「そ、そんなことより、今の時間は?」
と、時計を見ると、授業が終わって数10分経っていた。校門あたりを見ると、2人が待っているのが見えた。
「あっ、やっべ!急がないと。」
秀は急いで教科書などを鞄にしまい、全速力で校門に向かった。悪い予感を未だに抱いたまま…
次の話では、帰り道でハプニングを起こしていきたいと思います。次回もよろしくお願いします。