やる気の源
どうも!今回で30話です!
更新かなり遅くなってすいません!
それではよろしくお願いします!
休日に美色の陸上の大会があったので応援しに行った。
大会まで美色自身かなり気合が入っていたみたいなので大会前はあまり話すことができなかった。
少し悩んでることも気づいていたので余計話しかけずらかった。
心配してたら歌音がもう大丈夫って言ってたから大丈夫だと思うけど…
少し不安ながらも応援しに行った。
会場に着くと
「あ、あれって青柳高の青山くんじゃない?」
「うそ!?どこ?」
「ほら、あれ!」
「リアルで見たの初めて!」
「かっこいい…」
とあいかわらずの女子の反応だったが、美色のことが気になりすぎて全く耳に届かなかった。
「…ぇ、…やまくん。ねぇ!青山くんったら!」
「あ、ごめん!なんだった?」
「やっと気づいたのね。あなたのこと何回呼んだことやら…」
「ごめん、美色の事考えてたらついね…」
「美色のこと気になるの?」
「あれ?いつの間に美色って呼ぶように?」
「それは秘密よ。あと美色は大丈夫よ。私が保証するわ。」
「歌音がそこまで言うなら大丈夫なんだと思うけど…なんか心配なんだよなぁ…」
「青山くんは心配性すぎなのよ。私が大丈夫って言ったら大丈夫なの。」
「…そうだね」
まだ美色のことが心配だったが、もうそんな余裕はなく競技がはじまった。
しかし、競技がはじまった途端不安が一気に吹き飛んだ。
美色は不安を抱え込んで走っているどころか全て振り切った様子でそのまま決勝まで勝ち進んでいたのだ。
いつの間にか俺も美色の走ってる姿にのめり込むように見ていた。
そして決勝
美色は5レーンあるうちの4レーンにいた。
頑張れー!
ファイトー!
決勝とあってものすごい声援があちらこちらで飛び交っている。
「お、優勝候補の秋川美色だ」
「やっぱ決勝まで来たか〜」
「今回も秋川優勝で決まりかな〜」
「俺は自分の高校応援するけど」
やはり、短距離の賞を総なめしてるとあって美色は優勝に匹敵らしい。
しかし、秀は心配でたまらなかった。
「大丈夫かな…」
「まだ心配していたの?まぁ、無理もないわね。でも、この試合勝てたらあなたとデートするんだから気合い入ってるんじゃないかしら?」
「そうなの?それそんなに起爆剤になった?」
「あの子にとってはかなりのものだと思うわ」
歌音から何度も大丈夫と聞いてもやはり心配だった。
そして、
審判らが合図を送りもうすぐ試合が始まりそうだった。
始まる瞬間美色がこっちを向いて一瞬だけ笑った気がした。
「あれ?今笑った?」
"パンッ!"
秀がそう思った時にはもう走り始めていた。
そして、電光石火の如く試合が終わった。
秀は集中して見ることが出来なかった。
「あれ?どうなったんだ?」
「青山くん!やったわ!美色、1位よ!」
確かに、電光掲示板に
1位 青柳高校 秋川美色
と書かれていた。
「あ、本当だ。」
「ほら、私の言った通りだったでしょう?美色はやれば出来る子なのよ。」
「そうだね。すごいよ、美色。」
すると下から
「歌音〜!青山〜!やったよ〜!1位だよ〜!」
走ってこっちへ来ていた。
「おめでとう!美色!」
「よくやったわ!」
「ありがと!ちゃんと見ててくれた?青山!」
「う、うん!見てたよ!」
「じゃあ今度の休み予定空けといてね!」
美色は走って戻っていった。
「今度の休み大変そうね。」
「いや、美色のためなら大変なんかじゃないよ。」
「あら、そう。偵察しに行こうと思ったけれど、多分生徒会が忙しいから行けないわ。残念。」
「偵察しに来る予定だったの?」
「ええ、そうよ。だって何するか分からないじゃない?あの子。」
「いや、それは歌音も…いっ痛い!」
「なにかしら?」
歌音に足をグリグリと踏みつけられていた。
「ごめんなさい、なんでもありません。」
「よろしい。」
「そんなことより、生徒会は大丈夫なの?」
「大丈夫よ、だって私が選んだ優秀な人材よ?生徒会は。私の分まで仕事をやってくれてるはずだわ。」
「押し付けて…痛い!痛い!ごめんなさい!」
「また何か言ったかしら?」
「何にも言ってません!」
「生徒会のみんなが私の代わりに仕事をやってくれているの聞き間違いかしら?」
「そうです!そう言ったんです!」
そんな茶番を続けていたら美色の種目でラストだったみたいなので表彰式になっていた。
美色は2年連続の1位となった。
そして月日が流れ約束の美色とデートの日になった。
朝10時に駅前集合!厳守だからね!
これを言ってきたのが、試合が終わった翌日だった。
どれだけ楽しみにしていたのか伝わってきた。
秀は、早めに行こうと心がけて20分前に駅に着いた。
「少し早すぎたかな?まぁ、いっか。」
少し待って、10分前くらいになると
「青山…」
どんよりした声が聞こえた。
「美色おはよう。後ろの人は?」
すぐに異変に気づいた。
美色と一緒に顔は見たことのあるしかし知らない男が一緒にいた。
「青山〜たすけて〜」
「え?何を?」
すると一緒にいた男が喋り始めた。
「お前が今日美色と出かける約束してた男か?」
やはり聞き覚えのある声で尋ねてきた。
「そうですけど?」
秀は少し気を張って返答した。
「そうか、俺は美色の兄秋川裕司だ。今日はお前が何かしでかさないか監視に来た。」
「え!?まさか…」
まさかのあの人だった。
ありがとうございました!
今回は少し短めですいません!
さて、美色は優勝できてよかったですね!
さらに、デートでついて来たまさかのあの人とは?次回もよろしくお願いします