表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

ライバルは以外に?

どうも、今回で26話です!結構書いたなって過去振り返って思いました。今回もよろしくお願いします!

遂に、中間テストに向けて青柳校生達の猛勉強がはじまった。

中間テストに焦っている美色は休みに入る前秀や歌音に各教科を教えてもらっていたが、全く理解してないみたいだった。


「秋川さん、あなた授業聞いてる?」

「う、うるさい!聞いてるよ!頭に入らないだけで…」

「スポーツバカって言うのはこういう子のことを言うのかしら?」

「まぁまぁ、歌音さん」


歌音と美色が喧嘩になりそうな所を止める役にいつの間にかなっていた秀であった。

教室で勉強していたので今は3人以外誰もいない。

時計をよく見るともう5時半を過ぎていた。


「私はもう行くわ。生徒会があるから。また分からないところは合宿でやりましょ。青山くん、後日連絡するわ。」

「分かった。お疲れさま。」

「ありがとう〜櫻木さん〜」


歌音は教室を出ていった。


「それじゃあうちも部活に戻らなきゃ。それじゃあね、青山。」

「うん、じゃあね」


美色も部活の方へ向かっていった。


「俺も帰るかな。」


秀も支度して家へ向かっていった。

明日からゴールデンウィークがはじまる。


(ゴールデンウィークに勉強とはねぇ…勉強なんてみんなしたくないだろうに)


ふと帰り道で秀はそう思った。


後日、歌音からメールが来て、歌音の家の住所と何時に集合かと送られてきた。

それと"ちゃんと秋川さんを連れてくること"とも書いてあった。

秀は着替えなど準備をした。




そして当日。

歌音の家の最寄りの駅で美色と待ち合わせをしていた。


「ごめん、青山。少し遅くなっちゃった。」

「大丈夫だよ。」


秀は待っている間通りすがっていく女子校生や女性に写真を撮ってくださいや握手してくださいなど駅前ですごいことになっていた。

しかし、美色が現れた途端女性陣達はすぐに引いていったので、少し美色に助けられた。


今回は私服で来たのだが、お互い私服を見るのは初で秀は美色の服を見入ってしまった。


「今日は普段とは違う感じだね。」

「いつもと違うってことはもっとやんちゃだってこと?」

「違う、違う!普段と違っていい感じに可愛いねってことだよ。」

「そ、そう?」


美色は照れた顔を手で隠していた。


「は、早く行こ!遅くなっちゃう。」

「そうだね、行こうか。」

「櫻木さんの家ってこの辺なの?」

「あと数分歩けば見えてくると思うよ。」


そう言って歌音が送ってきた住所目掛けて歩いていくと


「ん?なにあれ?櫻木家専用敷地?部外者は立ち入り禁止?」


美色が、ある標識を見てそう言った。


「本当だ。でも今日は入っていいよってメールで書いてあったよ。」

「そ、そうなんだ。櫻木さんって何者?」


恐る恐る進んでいくと遂に玄関の入口だろう門を見つけた。


「ここかな?」

「そうだね。」


秀は門の横にあったインターホンを押した。


ピンポーン


ザザッ


「どちら様ですか?」


インターホンの応答からは歌音の声が聞こえた。


「あ、えっと、青山です。玄関前に着きました。」

「青山くん?分かったわ。少し待ってて」


と言うとインターホンから応答がなくなってしまった。

少し待つと門が開いた。

門が開くと1台の黒い車が止まっていた。


「あれ?」


秀は思わず声を出してしまう。


「こんにちは。歌音様の執事の久保と申します。ここからまだかなり距離があるのでお迎えに参りました。」


久保と名乗る執事が車から降りてきて丁寧にそう案内した。

かなり若めの身長が高いまさに執事だと思う人だった。


「櫻木さんって執事いるの…?すごい…」


美色はその真実に目がきょとんとしている。


「どうぞ。」


執事の久保さんは車のドアを開けてくれた。


「ありがとうございます。」


秀と美色は車に乗り込んだ。



車の中ではほぼ無言だったが、執事の久保さんがこれだけ話した。


「あなたが青山くんですか?」

「はい、そうです。」

「いつも歌音様からあなたのことを伺っております。歌音様はいつも嬉しそうにあなたのことをお話してくれます。」

「そうなんですね。特に何かしたって訳では無いんですけど。」

「そうですか。」


車の中で話が出たのはこれだけだった。



数分たつと車が止まった。


「さぁ、着きましたよ。ここが本家です。」

「「うわぁぁ…」」


2人は歌音の家を見て驚愕した。


「家大きすぎない?」

「こんなの見たことない。」


歌音の大きな家を眺めていると今度は本当の玄関から歌音がやってきた。


「いらっしゃい、2人とも。こっちよ。」


歌音に招かれるがまま2人は家の中へと入っていった。


少し歩いて2階へ行くと


「今日はここを勉強部屋に使うわ。寝室はまたあとで教えるわ。とりあえずここに荷物を置いて。」


と言って、歌音は部屋の時計を見ると


「もうお昼ね。先にお昼ご飯なんてどうかしら?」

「賛成!!」

「そうだね、あちこち歩いてたらいつの間にかこんな時間か。ごちそうになろうかな。」

「ええ。それと秋川さん、ちゃんと勉強用具は持ってきたかしら?」

「持ってきたに決まってるでしょ?」

「ならいいんだけど。てっきり泊まりに来ただけだと思ったわ。」

「ちゃんと勉強する気で来たよ!」

「秋川さん」

「次は何?」

「今日の服可愛いわね。」

「えっ?櫻木さんにそんなまともなことが聞けるなんて思ってなかった…」

「私を馬鹿にしてるの?褒める時は褒めます。」

「だから言っただろ?」


秀がそう言うと美色は顔をまた真っ赤に染めた。


「そう言えば、なんで詩織呼ばなかったんだ?詩織も頭よかったはずだよね?」

「誘ったわよ。あの子弟がいるみたい。お母さんが出かけるから面倒を見ないといけないみたい。」

「そうなんだ。誘ってくれてたのか、ごめん変な事言って。」

「別に気にしてないわよ。聞かれると思っていたし。」


秀は歌音の家に着いたら聞いてみたいことが聞けて少しすっきりした。


「もしかして、うちのライバルってみんな頭いいの?」


美色がそう言うと歌音がニヤッと笑った。


「何よ!その顔は!」


美色は歌音を涙目で睨んだ。


「いえ、別に。」

「絶対に馬鹿にしてる!」


これから3人のハプニングあり?の勉強合宿がはじまろうとしていた。

ありがとうございました!勉強合宿…ものすごいメジャーなイベントですが、やってみたかったので書いてみました!何かありましたら感想とかくれるとうれしいです。次はいよいよ合宿に入っていきます。夜のシーンとかあるので何か3人で起こるかも…?次もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ