表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/35

試合まで…

更新また遅くなって本当にすいません!

これからは更新スピードあげてくつもりです!

読んでいただけると嬉しいです。

今日もここ青柳高校では、野球部のバットの金属音や、グラブにボールがおさまる音が鳴り響いていた。グラウンドでは、


「おい!今の取れるぞ!」

「すいません!」

「声小さくなってるぞ!もっと声出せ!次行くぞ!」

「おっしゃあ!来い!」


気合の入った、野球部員がノックを受けていた。

一方、ブルペンでは、


-バンッ!


「ナイスボール!秀!」

「どんどん行くぞ、鈴也!」


秀と鈴也が、ピッチングの練習をしていた。

何故こんなに野球部が張り切っているのかというと、あと5日後に野球部にとって因縁である、私立西城高校(しりつせいじょうこうこう)との試合が迫っているのである。

そこに秀は、野球部の戦力不足で、この時だけ(過去にもあるが、)助っ人として参加することになった。

前に助っ人で行った時、秀と鈴也で点をとったような試合だった。

-ぶっちゃけ、青柳高校の野球部は、あまり強くはない。

だが、今回戦う西城高校は、公式戦で9勝9敗、練習試合でも、なかなか決着がつかないなど、とにかく、五分五分な相手であった。

そして、今回は、校長先生にあることを言いつけられた。


「次の試合、勝てなかったら廃部です。」


廃部阻止、そして絶対勝ちたい相手ということで、秀を戦力に加えたのであった。


2人がブルペンでピッチング練習をしていたら小林先生がやって来た。


「おい、2人とも今からバッティングやるから最初に入れ。」

「「はい!」」


小林先生は、小中高大と、野球しかしておらず、高校の時にはプロのスカウトが来たなど、凄腕の人だ。だが、大学の時の野球の試合中肘を壊してしまい、それ以降は教師の道へ進んでいったという。


-カキーン


「青山、今のはもう少しボールの真ん中を叩いてみろ、そしてもう少し腰入れろ。」

「はい!」

「お〜い、赤星!なんだ今の打球は!ヘナチョコじゃねーか。」

「すいません!」

「やっぱ4番は、青山かなハッハッハ!」


小林先生は、指導を入れるところはとても的確であり、分かりやすい説明に、冗談も混じってとてもやりやすい環境で練習出来ている。


「よし、他のやつも交代でどんどん入っていけ。」

「「はい!」」


こうして、今日も部活終了時間ギリギリまで野球部は活動していた。


「全員集まれ!」


鈴也の号令で一斉に野球部員が集まる。


「よし、お前ら今日もよく頑張った。休養も必要だからな、明日は休みにするからしっかり体休めとけ。また明後日からビシバシ行くぞ!」

「「はい!」」

「解散!」


また一斉に野球部員が散っていく。

明日は休みかと、秀は何をしようかと頭で考えていたところ、手を振っている女性を見つけた。

詩織だった。


「秀君〜!今終わったの?じゃあ一緒に帰ろ〜!」

「分かった〜、少し待ってて〜」

「校門で待ってるよ〜!」


(あんなに大きな声で呼ばなくていいのに…)

他の野球部員が羨ましそうに自分を見ていたり、他の部活の人も見ていたりと、とても恥ずかしかった。その中でも1番気にしていたのは、美色の事だった。


「へくち!

今どこかでうちの噂したのかな?さっき、立川さんの声がしたような…気のせいかな。」


案の定美色は気づいていないようだった。



秀はさっさと帰宅の支度をし、小林先生に挨拶してから、校門で待つ詩織の所へ走っていった。


「ごめん、待った?」

「うんうん、全然待ってないよ、逆に秀君早すぎ〜」

「そうかな?じゃあ帰ろっか。」


秀は後ろに変な視線を感じながら校門を出ていった。部活帰りに詩織と帰るのは滅多になく、いつもは自分が早く帰っていることが多かった。

最近はそんなことは無いのだが…


「あれ?今日立川さ…じゃなくて、詩織は部活なかったの?」

「私、手芸部なんだ。文化部だからね、早く終わって帰っちゃうところだけど、野球部見たら秀君がいたから呼んでみたの。」

「あ、そうなんだ。俺は帰宅部だからなぁ…部活後の帰宅時間は知らなかったよ。」


そこからは2人とも黙り込んでしまった。

秀は話しかけようとするが、なかなか話題が浮かび上がらず、話すことができなかった。

詩織の方も、秀の顔を見ると顔が熱くなり、まともに秀の顔を見れない状態で顔を伏せるのが精一杯だった。

2人が話す事ができず、黙り込んでいると、目の前に秀の家まで着いてしまった。


「あ、ごめん詩織。もう家だ…」

「そうだね…そう言えば試合って今週だったよね?どこでやるの?」

「うちの高校でやると思うよ。」

「応援ってしていいのかな?」

「大丈夫だと思うよ。ちゃんと応援指定場所みたいな所あったし。」

「そっか…じゃあ試合頑張ってね!絶対に応援しに行くから!」

「うん、ありがとう。」

「じゃあ、また明日。」

「あた明日。」


詩織はそのまま歩き出して言った。

秀は、詩織の後ろ姿が見えなくなるまで見送ったあと、家に入った。



家に入ったあと、すぐにシャワーを浴びた。

シャワーを浴びたあと、机の上に置いた携帯の電源をつけると、知らないアドレスからメールが来ていた。


あ・し・た・お・ぼ・え・て・て


From 櫻木歌音


「おいおい、どこの脅迫メールだよ…」


明日の学校どうなるのかと考えながら秀は、晩ごはんの支度と明日の学校の準備をしていた。


「今頃どんな反応してるかしら、うふふ、明日が楽しみだわ。」


歌音は何をしようかネットや本などを使って不気味な笑を浮かべて明日の準備をしていた。


次回は、歌音のわるだくみが、歌音の思う方に行ったり、行かなかったりなお話です。

次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ