『「自分」』への責任。 ①
家に帰ってから私は、ずっと部屋でいじけていた――
交代もせず、自分の身体にも戻らず、自分のベット上で三角座りのまま、いじけていた。
あんな、空気で「交代しよう。」なんて言えるわけない。
その状態が進んでいって、本当に「交代」と言う言葉が言う機会がなくなってしまった。
しかし、私はいじけてるだけだったが、
『私』が反対だった。
家でも、身体は交代状態である事を良いことに、スマホで、自撮りをいっぱいしてる。
多分……TODAYだろう…。
私はベットの上で、『私』の明るい動きを目で追うことしていなかった。
『私』が自撮りを何枚か終わった頃ぐらいに
満足したのか、私に近づいてきて、大きい声で話しかけてくる。
「なぁ〜にまだ、いじいじしてんのさ!
いじけててもなにも変わらないよ〜!」
そうお叱りをうけてから、『私』は焦った顔で口を抑えて、さっきよりだいぶ小さい声で言う。
「やっべ、そーいえば、私が本体だった。」
今の私には煽りにしか聞こえなかった。
だが、私はさっきの『私』の言う通り、
いじけててもなにも変わらない。
たまにはいい事を言うじゃないか…。
と悔しながら感心してしまった。
私は大きく深呼吸をして、両手で、両頬を叩いた。
交代してる、状態なので、全く痛くなかった。
だが、精神は少し軽くなった気がする。
今はとりあえず、すずさんの憧れて話は、 一旦忘れる事にした。
私は、三角座りをやめてベットから降りた。
なにも言わず、無言のまま、両手を広げて、
ハグの体勢をつくり、
『私』の前へと立った。
『私』は驚きの顔だった。
しかし、すぐにいつものニヤけ顔に変わり、
私に飛びついてくる――
いつも通り、交代は完了した。
しかし…どうせまた明日も交代するなら…
戻っても意味はないんじゃないのか…。
戻るとか言っても…本当に戻るべきなのは自分なんじゃないのか……。
と下を向いて、どんどんと、暗いことが頭に浮かんでくる――
右頬に平手打ちが飛んでくる。
しかし、その攻撃は綺麗にすり抜けた。
私は何事だ、と下げていた顔を上げて平手打ちを打ってきた『相手』の顔をみる。
『私』は、今日二度目の真剣な顔で私を見る。
「ねぇ。なに考えてるか知らないけどさ。
今の本体は、"あんた"なの。
ちゃんとして。」
始めての経験だった…。
始めて、ちゃんと『私』に叱られた。
だが、本当にその通りだと思う。
この精神があるから…私は『彼女』に一歩、いや、何歩も後ろにいるんだろうな…。
ちゃんと叱られても、私の頭は暗い言葉を生み出してしまう…。
私は覚悟を決めて、もう一度、両頬を叩いた。
今度は痛みを感じた…。
しかし、先ほどよりも精神は軽くなった。
「よしっ!」
私はそう言って、、いつもの日常生活へと、戻っていった――
そうして、一週間後…事件は起きる。




