『私』が私の生存法。
「ほらほら!やってやって!」
『私』は楽しげに言う。
「え〜…本当にするの、?」
私はしぶしぶやってやった。
「ちゃすちゃす!!こんちゃす!!!私!私!!!朝霧日陽里!!!!私!朝霧日陽里は!!陽キャから陰キャになっちゃった!!
え〜!?そんな時前に現れた!!!
も、も、もう1人の『私』〜!?!?
『私』は私の "視界" "聴覚"
から出来てるからか、
私が聞いてなかった事とか、
見えてなかった事とかは、
私自身の耳に入ってたり視界に入っていた事なら『私』はなんでも知ってるぽいよ!!!
すごいよね〜!!!
そんな『私』には地獄のアプリ
《TODAY》も手伝ってくれて私自身もめっちゃはっぴー!!!
そんなこんなで、『私』と色々話していたら、休みは終わってた!!
これから学校に行くよ!!」
「はぁ……きっっつ…」
なんで、学校じゃないのに、頑張らないといけないんだよ。ふざけんな…
やばい、そんな事をしていたらもう学校に行く時間だった。
いつも家を出ている時間から約3分遅れた
が、
いつも私は余裕を持って登校しているから、大丈夫なはずだ。
私の学校は、家から歩いて約40分いくか、いかないかの、距離だ。
普通に歩いていたら間に合うはず。
――普通に歩いていたら――
私の右側には、同じ制服を着ていた『私』がいて、一緒に歩いていた。
「なんでいるんだよ。」
と、つい聞いてしまった。
『私』はからかうように笑いながら、
「いいじゃ〜んだって、 "周りからは『私』は見えないんだから"〜 」
私の幻影だから、私以外には見えないそうだ。
でも、それとこれとは違う。
見えないからといって、学校までついてくる理由がない。
『私』は悪い顔で続けて言った。
「あ、あとそれに『私』がいないと学校大変でしょ?ま〜た疲れるよ。いいのかな〜?しかもぎこちない陽キャをしたら〜〜友達に変に思われるんじゃな〜〜い??」
『私』はなにも言い返せない事を言ってきた。
くそ、確かに…と思ってしまった自分を叩きたい。
私はクソっと、悔しい顔を浮かべた。
「わかりました、わかりましたよ…」
と私は『私』に負けて、了承してしまった。
「あの、じゃあ、学校ついてくるのはいいんだけど、変な事を絶対にしないでね…?」
私は鋭い目つきで『私』を睨んだ。
『私』はなにを考えてるかわからない笑顔で
「もちろんですよ〜〜」
と信じられない返信をした。
私はイラっと来たので、『私』を少し脅すことにした。
「私の身体で変な事したら……!」
脅す言葉がでなかった。
なにも脅せなかった。
言葉がでなかった私を『私』は煽るように
「私の身体で変な事したら何が来るんですか~!?きゃ〜こわ〜い!」
余計ムカついた。
いつも、煽るとか、脅すとかの行動は、
陽キャの『私』がしていた事なので、
『私』には煽り合い、
脅し合いには勝てないと判断したのかもしれない。
その『私』との会話を周りから見たらきっと、
なぜがずっと右を見ながら誰かと話していたら突然悔しがってるヤバいやつなんだろう。
そんな、『私』と歩きながら、だいたい後…
10分ぐらいで学校に着くぐらいで、『私』がこちらを向いて話してきた。
「う〜ん多分そろそろかな…」
私は周りに人がいないことを確認して、『私』の方を向き、
「何のこと??」
と問いかけた。『私』はニヤッと笑い、
「交代の時間だよ〜〜」
「え?」
私はなんで?と思った後、
「なんで?」
つい、言葉にも出てしまった。
『私』はこっちを向き、そして、歩いている足を止めて、話し始めた
「だって〜学校での私は "こっち" でしょ〜?」
私も足を止めて、うげ……と嫌な顔をして、『私』の言葉に反応した。
本当になにも返せない言葉を出してきた。
確かに、いつもの学校は "あっち" だ。
でも、なんか、意識して交代って考えると
不自然のような気がする、、、
でも、でも、なにか違う…言葉には、出来ない。
でも、なにか違うような気がする。
なんだろう……
『私』は苦い顔で悩んでる私に向かって急かす言葉を放った。
「もう〜早くしてよ!!」
『私』に急かされ、考えていたのが、少し消えた。
何か自分の中で違うと感じても、、、断る理由はない。はず、だ。
『私』と交代する事にした。
そして、『私』と意味もないだろうとわかっていても、約束をする事にした。
「わかった。交代する。でも、ちゃんと約束してほしい。絶対に私の身体でいつもの私とは違う行動をしないでね。」
私は、いつしか見た。何を考えているかわからないニヤけ顔で
「わかったよ〜」
また、信じられない返事が返ってきた――
信じられなれなくても、私は『こいつ』を信じるしかない。陽キャの"自分"を。
そうじゃないと、辛い学校での生きる場所はない。
私と交代する前に、私に少し気になる事を聞いた。
「なんでここなんだ…?学校で交代でも良かったんじゃない?」
『私』はぶりっ子のような顔をして嘘ってわかる照れ顔をしながら
「だって〜学校じゃ〜《これ》は恥ずかしいから〜〜」
といった。
私は何のことだ?と思って聞いてみた。
「一体何のこと?」
『私』は元の声と顔に戻って、
「まぁまぁ…とりあえず両手広げて広げて!」
とりあえず従うことにした。
私は肩から手までの身体を大きく広げた。
「こ、こう?」
「そうそう!!」
私はどこか知っている体勢をした。
そう、いつもの、ハグをするような体勢。
私がこの体勢に気づく頃に『私』は、
右足を前に出し、腰を低くして、飛びつく体勢が出来上がってきた。
なぜか、飛びつく事が儀式のようになっているけど、体の半分が入ればいいんじゃないのか…?
『私』は飛びつく体勢で元気よく右手を上げ
「じゃ〜〜!!いっきま〜す!」
と大きく宣言して、私の方へ走ってきて、
最終的にはハグする体勢の私へと、
両手を広げて飛び込んできた。
当たり前のように、『私』の身体はすり抜けた。
が、これもいつも通り、
私が飛び込んだ衝撃で地面に倒れており、
『私』がハグする体勢で待っていた。
地面に倒れてる私の方へ向き、
「交代完了。だね!」
といい笑顔で言ってくる。
まだ、完全には信じていない。だけど、頼るしかない。理由は簡単である。それは
自分が自分である為に――




