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どうしたんだよ



今日が、デート。


 そんなに気分が上がってる訳じゃない……


 けど、正直めんどくさい訳でも…ない。



 今日の内容は確か、商店街を食べ歩く。

 だっけ?? 


 きちんと人と出かけるのなんて、いつぶりだろうか。


 特にサシで。


 [あれ] があってからは、友達とは出かけるけど、集団で出てたからなぁ……


 

 「おっ…! 気合入ってんねぇ〜!」

 「初デートだから頑張っちゃったのかな??」

 


 「からかう様に言うけどさぁ」

 「そりゃ……まぁ、"デート" なんですし」


 

 なんでだ……本当になんでた……

 なんか、おかしくなってる……



 『私』にそうちゃんと、"デート"と、そう言われると……


 変な、気持ちだ。


 安心はしてるんだけど……!

 してるんだけどさ。


 なにか、違う……

 胸がドキドキする。

 


 この人生初めての感情。


 何なんだろうな……

 

 ううん……考えてちゃ駄目だ。


 「……………」



 そんな葛藤の姿を見て『私』って奴はにんまりと笑ってるし……

 なんなんだよ、こいつ。



 「てか、時間大丈夫そ??」


 「もうそんな時間、?」

 

 驚いて時計を確認したけど

 時計は11時2分を示してる。


 えぇ…?


 今日の待ち合わせ時間って12時とかだよね……??


 商店街までは……ここからは、歩いて20分ぐらいだよな。


 「そんな……一時間前にいる…??」


 

 そういえば、『私』のデートの時も早く着いてたなぁ……


 「別に時間ぴったりか、その少し前に着けばよくない、?」


 あれ……?? この会話前もしたような。


 ま、まぁ。

 いいか…………


 「そんな事言うなら私がひよちゃんの代わりき行くもん!!!」


 

 意味がわからないこじつけで何故か交代を要求しながら暴れるとは……


 子供かな……??


 「いやぁ、駄目だし、すずさんにすぐバレるよ」


 そう言うと、『私』の動きは止まった。

 

 「あと……ちゃんと"私"が行くって決断したんだから」


 

 「まぁ……そっかぁ…………」


 前も見た二つの感情が入れ混じりながら『私』は微笑む。


 なんなんだ、『こいつ』。


 

 最近の『こいつ』は何がしたいのか全く読めない……


 最近って言っても、すずさんと関わり始めてから、だな……




 

 前までの小悪魔的存在だった『日陽里』を思い出す。



 やっぱり……


 「なんか、『お前』変わった??」

 

 「前までは、なんて言うか……」



 「……………」


 『私』は近付いてきて、私の耳元で囁く。



 「さぁ。どうでしょうか」

 

 「だけどね。じゃあ、付き合った理由を言ってあげるよ」

 

 相変わらず上から目線ですか……

 そこは変わっていない様で。


 「ひよちゃんに自慢する為」

 「嫌がらせする為に付き合った」


 

 ま………まぁ……そうだろうなぁ……

 なんとなくわかるよ……

 

 本当に。



 だって……凄く軽かった気がするし……

 めっちゃすぐに答えてたもんな……


 「それだけ!!」


 『私』の声が耳元に直で響く。


 うるせぇ…!!


 「さっ! 本当にそろそろでしょ!」


 ええっと……時計には……


 「いや……」


 「まだ……11時15分っすね……」









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