どうしたの?
「おはよ〜〜!!」
すずさんからの『私』への挨拶が教室に良く響く。
あの告白があってから……約一週間。
私は、学校生活は『日陽里』に任せてしまっている……
私がすずさん認められていても…
周りの朝霧 日陽里は『こいつ』なんだから。
「すずちゃん、おはよー!」
あれからすずさんは少し明るくなったような。
それに比例して学校の『日陽里』はもっと明るくなっている気がする。
まぁ、『あいつ』が明るいのは元からなのはあるんだけれども。
でも…なんか、両者共に雰囲気がいつもより違う感じがするんだよな……
まぁ、気のせい気のせい。
あとは……《《これも気のせいにしたいよ》》……
「なにあいつ。」
「普通にキモくね?」
「よなよな。」
最近になってから、気づいた。
この人達の愚痴を。
『私』の友人でもあり、私の友人でもある。人達……
ここずっと教室の後ろでマリモの様に一緒に話してる……
聴こえてる声は、気付いたんだけど……
いつも抽象的だったから誰の事かはわからなかった……
だけどさ……
その人を見るといつも視線の先には『彼女』達、二人が居るんだよ………
信じたくない、けど、これが現実だもんね……
いや、まだ…!!!
いつも『日陽里』とすずさんの近くに…、
居る誰か………なんて………、ね。
この事が気付いてなくても、気付いていても、絶対に『日陽里』にも、すずさんにも、話さないようにしないと……だな。
まだ陰口だし……二人にはまだなにもしてない様子だから……
無視……だよね。
これが一番、いい………
別に私に言われる訳じゃないのに、心がざわめく。
気にしない、気にしない……
深呼吸、深呼吸……
もう、いっそ、『私』の近くに行こう。
そうしよ、そうしよ。
私は『日陽里』の方へ足を運ぼうとした。
――生徒代表だからって調子のんなよ。
私はマリモから聴こえて来た言葉に足を止められた。
振り返って誰が言ったのか探した方が良いと思うんだけど…、
私にはその勇気は無かった。
投げられた言葉をただ素通りさせる事しか出来なかった……、
心臓の鼓動が速く動くのがわかる。
胸が熱い……
もう、なにも考えずに…『あいつ』の近くにいよう…
――――――
「それでさー!」
「ひよちゃん本当〜?!!」
今日の下校は明らかにいつもよりテンションが高く感じた。
謎のパワーを持っている二人がいるからこそなのか…??
何ていうか…、いつもよりテンションが高い…よりも、甘い空気感ではなく、前の、明るく、一緒にいて楽しい友人みたいな……
そんな二人だった。
―――――
――生徒代表だからって調子のんなよ――
今日一日中朝の言葉が頭から離れない……
――お〜〜い
生徒代表、生徒代表……
――ひよちゃん〜〜??
たしか…、生徒代表って……
――凄いよね〜他の中学校から入学してきた子で生徒代表だってさ〜〜――
「おい…!!!」
「日陽里いぃぃぃ!!!!」
私??
私が呼ばれてたの??
「はい!」
「珍しくは、ないけど今日は深く考えてるね〜!!」
『私』は幸せそうな顔で私へ問いかけてくる。
珍しくはない……余計だろ。
いや、事実なんだけどさ、、
「あれ、もうすずさんとは帰ったの、?」
『私』が驚いた顔してる……
そんな前に別れてたの…?
「もう、結構前から別れてるよ〜?」
あぁ、そうなんだ。
深く考えて過ぎたな…
「どしたのよ。そんなに眉をひそめて」
――普通にキモくね?――
あぁぁぁ…うるさい。うるさい。
「いや? 何でもないよ。」
私は大得意の作り笑顔を『自分』にした。
『私』は私をジロジロ見て、間を空けた。
「ふ〜〜ん。」
『私』は質問とかはしなかったけれど、多分作り笑顔はバレてるだろうな……
『あいつ』にあれは言えるわけないだろ、
「まっ! 帰ろうよ!」
「そうだね。」
停止していた二人の足が動く。
「てか、今日なんか『お前』テンション高くなかった?」
「えっ? あー! 気のせいじゃない?」
こいつには、さっきの事は見逃して貰ったんだ。
ここも問い詰めないでおこう。
「あっそ。」
「そうそう!!」
――――――
家に帰って主導権も戻って来た。
―――普通にキモくね?―――
あぁ……くそくそ……
スマホでもみて、落ち着こう……
あれ…? すずさんからメール来てる。
これは……『私』に、見せるべきか…?
多分、『私』へのだよね……
ま、まぁ、今の主導権は私だし、見させて頂きますか。
『今日の約束!!』
『本当ひよちゃんと遊ぶのお願いね!!』
………………………
「おい……『日陽里』……」
近くでふらふらしてた『私』が突然ピクリと止まった。
「はい…!!!!」
「なにかな~???」
すずさんとのメール画面を見せつけて『私』を追い詰める。
「なに?? これ?」
『私』の目は泳ぎに泳ぎまくって、色んな所を見ている。
「へ、へへへ。」




