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享楽……?

クッキーって……

 そゆこと……?

 


 「ここのクッキー食べ放題があるんです!!」


 

 思ったより本格的なクッキーのお店で、内装もある。


 人も、思った以上いないな。

 人は結構いるんだけど、そんな、満席!


 ほどではない。


 「いいねぇ〜!!」

 「沢山食べよう食べよう!!」


 呑気な『私』。

 一応私は見えてはいるんだよね……?


 凄いな、シカト技術が――

 

 


 そこから、二人はクッキーの食べ放題を満喫してた……



 思っている以上に日向すずさんが食べていてびっくりしたが、それに負けずに『私』も相当食べていると思う。


 私は、幸せそうに食べるすずさんを見て、私の心は照らされた。


 あんなに美味しそうに、幸せそうに食べているすずさんにギャップ萌え的な、そんな感覚だった。


 デートにも出てない私が何言ってんだか。

 へっ


 

 食べ放題が終わってから、二人はお腹の休憩として、駅の中にあるベンチに座った。


 上限が二人のベンチぽかったので、私はベンチに座っている二人の隣で一人、立ち尽く

していた。


 

 「いや〜食べたね〜〜!」


 「そうだね〜!!」



 食べ放題の感想が二人に飛び交う。

 

 クッキー、かぁ。

 美味しそうだったし、私も一人で来ようかな。

 なんてね。



 第一次感想会が終わったのか少し無言の空気が生まれている。

 あ、気まず……


 「ねぇ。ひよちゃん。」

 

 気まずさに対抗する為にすずさんが話しかけてくれる。


 優しいなぁ。本当に。


 「どうしたの?」


 「ひよちゃん……変わった…よね!!」




 「良い意味でだよ!? 良い意味で!!」

 「前、初めて出会った時のひよちゃんは助けてくれて、格好良かった!!」

 「今も凄くカッコいいよ!? そこにさ、この1年なのかな? で! もっと明るくなって気がする!!!」




 ………………



 なにも言えない。


 「うん、! ありがとう。」


 「私はね! そんな明るくて、尊敬してるひよちゃんと付き合えて本当に嬉しい!!」



 「ありがとう。」



 なにを思えばいいか、なにを言えばいいか、わからない。


 ただ、初めて見る。

  "『私』のぎこちない笑顔を "


 嬉しさもあるのだが、なにか違う。

 何か、別の感情がが交差しているんだろう、私だからわかる。


 ―――あれは作り笑顔だ。―――


 


 「あっ!!!!」


 少しの無言空間に突然の反応をする。

 どうしたんだろう。 すずさん。


 「お土産でクッキー買ってこないと!!」


 どうやらお土産を買いに行くらしい。


 気まずさ、でかな。



 『私』は、どう動くかな……

 

 待つか、一緒に行くか。

 多分……一緒に行こうとするだろうな。

 いや、どうか……


 「大丈夫!? 一緒に行くよ〜!!」


 ほら、、自分だからか、やはり、なんとなく言おうとしてる事がわかるようになって来た……


 しかし、さっきの作り笑顔とは違う本気の笑顔で話している。

 いつもの『あいつ』に戻ったのかな。

 

 いか、いつものってどれだ…?

 まぁ、いいか。



 そういえば、私はこのデート中はよく一人で『こいつ』の行動を当てよう選手権をしてる。


 理由は絶妙に楽しいから。



 『こいつ』の動きを当てられてもなんにもならないんだけどさ……


 

 さて……私も二人に着いていく……


 「大丈夫だよ〜!! 一人で行ってくるね〜!!!!!」


 か??????


 すずさんが凄い速度で来た道を戻っていく。

 

 あの店の近くには座れる所がなかった駅の中だけど、お店から少し遠い所に座っているんだけど、大丈夫……かな。

 


 「ねぇ。」


 デート中に『私』が私に話しかけて来た。

 珍しいな……

 まぁ、なんでかはなんとなくわかるけど。


 「なに?」


 「すずちゃんが好きなのって、『「どっち、」』かな。」

 

 

 本当に珍しい。

 『こいつ』が暗い事を言い出すなんてね。


 だから、今回は答えてやろうと思う。

 私の答えは一つだけだ。


 「わかんない。」


 この一言だけだった。

 無責任かもしれない。

 

 だけど、本当にこれだけだった。


 「そうっかぁ。」


 初めかもしれない。

 ここまで暗くなるのは。


 ここまで来ると心配にまでなってくる。

 なんでが、自分の幻影で、自分だけど、自分ではない普通なら憎い存在なのに。


 ここまで暗い感情を見せられると、罪悪感っていうか、心が少し苦しくなる……


 「まっ…! 大丈夫よぉ〜!」

 

 おっ。

 『私』が突然本調子のような助走を始めた。


 「すずちゃんが『「どっち」』を好いてても私はすずちゃんが好きなんだから!!」


 「愛は負けない!!!」



 この切り替え能力だけは私も欲しいな。

 この笑顔には嘘もない。

 真の『こいつ』の笑顔だった。


 

 ここまでくれば別に元に戻りそうだけど、一応一言。


 「頑張れ。 作るなよ。」

 「私みたいになるよ。」


 反面教師的なね。

 一応のお言葉よ。


 「あら〜〜さっきのバレてた…!?!?」


 「まぁね。 私は朝霧日陽里だよ?」


 「そ〜だねぇ!」


 本調子……かな。

 


 出会った時とか、学校の件とかで私はこいつが憎いと思ってはいたけど。

 

 好いてる所はあったんだろうな。


 まぁ、『「自分」』だし…?

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