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出発

ついにデートの日。


 

 ついにっていっても、昨日決まって、今日なんだけど……


 電車で行くので、駅前に一時に集合らしい。


 

 現在十二時半。


 私達は……



 ――待ち合わせの駅前に居た――



 なぜか。 

 『こいつ』 が十二時前に家から出ようとしてたからだ。 


 

 私は想定以上に早い出発だったから、『私』に聞いた。


「もう出るの?」


「うん。」


 当たり前だろ? みたいに流すように返事をしてきた。


 「大丈夫?? 早くない??」


 まるで『私』を気遣うように聞いてしまったが、早く来すぎてすずさんに気を遣わせない為なので。


「もぉ、ひよちゃんさぁ。

 "かもしれない運転"って知ってる??」


 もう、"ひよちゃん" は諦めた……


 《《かもしれない運転》》ってあれだよな。

 

 車とかを運転をしている時に突然人が出てきてしまう……かもしれない。


 とか、未来を想定して運転してね。みたいなことだったと思う。

 

 それとこれとは何が関係あるんだ……?


 

 まさか………


『駅まで行くのになにが起こるかわかんないから早めに行く。』


 とか? でも『あいつ』がそんな事を考えわけないか……


「ふっふっ、ひよちゃん。 わからないようだな!! かもしれない運転とは……」


 『私』がものすごく自慢気に私にかもしれない運転の説明をする。


 かもしれない運転の説明は私の考えで正解だった。


 「んで、それとこれとでは、なにが関係あるの??」


 説明が終わったので、考えていた説明を『私』に投げかける。


 「それはなぁ!!!!」 


 『私』が言葉を溜めている。


「普通に駅まで行く時に何が起こるかわかんないから早めに行ったほうが良いかなって」


 さっきの溜めはなんだったんだろう。と思わせるほどのあっさりとした答えだった。


 『こいつ』が、まともな事を言ってる…。


 いや、よくよく考えてみたら、結構前からまともな事は言ってたような気がする。


 なんか、人間として負けているような気がした……




 そうして、私達は駅まで一緒に歩いた。


 以外な事に、『私』の顔には緊張の感情は無かった。


 変に緊張してるのか。 とか質問したらそれこそ緊張させてしまう。

 なので、私の中にその質問は閉じ込めておいた。


 私は『私』とはあまり話さず、駅へと向かう。




 ――駅へ着き、現在へ至る――

 

 

 着いてから、『私』がカバンに入れていたスマホを取り出し、時刻を確認する。


 《《十二時半》》!!!



 当たり前だが、駅前にはすずさんはまだいなかった。


 『私』が、近くのベンチに座ったので、私も追うようについて行き、『私』の隣へと座る。



 座ってから、沈黙の中、私は『私』は話しかける。



 「居ない。 ね。」



 「そうだねぇ〜。」


 いや軽!! 普通さ、早めに来てしまったら、相手が来た時、気を遣わせるじゃん。


 (「あっ、もう、来てたんだ……」)


 みたいな。

 だから早めに来るのはあまり好きではない。


 一応『私』にも言っておこう。


 「いやぁ、普通さ? 早めに来たら相手が到着した時さ、気を遣わせない、、? 

もう来てたんだね…… みたいなさ。」

 


 『私』は隣にいる私の方を向き、目を合わせ、悪い笑みで私へと話す。


「ふっふっふっ、大丈夫なのだよ。 ひよちゃん。」


「ひよちゃん言わないで下さい。」


「日陽里ちゃん! これはね!! 『私』の!! デートなのだから!!!」


 はっ!!!!!! こいつ…… 昨日は


『「『日陽里』」が誘われたんだから!!』

 

 みたいな事言っておいて、自分の部が悪いと手のひらを返す。


 本当に都合のいい女だな……

 あ、これ私か……


「まぁ、確かに……」


「ふっふ〜ん!!」


 私は一応納得した体で返事をする。


 でも実際合ってはいるんだよな。


 『私』の言葉になにも言い返せない。


 元々私も、現在『こいつ』が言ってたように『私』のデートなんだから『お前』が行け。

という意見の一人だった。 

 だけど、『私』が


『『そっち』とか、どうでも良いんだよ! 『「日陽里」』が誘われたんだ!!! 』


 って言葉を聞いた時、私は少しだけ嬉しさを感じた……


 ムカつくから、『こいつ』には言ってないけど。


 嬉しかった。 だけど、今正反対の


『これはね!! 『私』の!! デートなのだから!!!』


 と言われた時は、いつもの『私』だと安心をしてしまった……


 私の、感情はどうなってるのか本当にわかりにくい……


 本当に――


 

 『私』との会話を一段落終わって、また無言が続くのか、と思っていた所に、こちらに近づいてくる足音が聴こえる。


 足音に気付いて私が音の方向へと向いた。


 そこにはすごく可愛らしい服装の"日向すず" さんがいた。


 すずさんはベンチの近くへと来て、足を止め、『私』に挨拶をする。


「ひよちゃん! こんにちは! いや〜早いねぇ〜!」


「いやいや〜そっちも早いねぇ〜」


 『私』がスマホを光らせ、現在の時間をすずさんへ見せる。


「ほら〜、十二時五十分!!」


 まぁ、普通の時間だと思うけど……


「それよりも、服装本当可愛いね〜!」


 私はすずさんには見えないが、『私』の隣で大きく頷く。

 

 実際本当に可愛らしい。

 

 白い刺繍ブラウスと薄茶のロングスカートを合わせていて、小さいカバンを身に着けている。


 髪はいつものこなれ感のある髪だ……


 すごくすずさんに似合っている。


 「そんな、ひよちゃんの方が可愛いよ!!」


 「ありがとね〜〜ん!」


 お互いを褒めあっている。


 

 褒め合いが終わり、本来の集合時間になったそうだから、駅の中に入る。


 「じゃあ! ひよちゃん。 行こう!」 


 「うん!」


 

 これから、デートが始まる。

 

 

 無事電車に乗ることができ、一息着いた所で、すずさんが『私』に話しかける。


「そういえば。 ひよちゃん私が来る前なんか、一人で話してなかった???」


 あっ……………

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