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始まり

すずさんの愛らしい告白と、

『奴』の意外な返事が起こってたら三日―



 関係は、良好…でなく、逆…。



 前よりも少し、"距離"が遠くなっている" ような気がする。


 第三者からの目線だが…。



 理由は……、わからない…。

が、多分………。


 昔の私、まぁ、今の『私』は、ただ友達と元気に遊んで生きてる自分から光る恒星みたいな存在だった。


 つまり、恋愛なんて全く考えてなかった…。


 男子から告白はされた事は何回かはある。


 普通に断ったが…、、、



 当たり前の事だが、現在の私に春が来る事もなく、、、、


 本当に恋という恋をした事がない…。



 どう動けば良いのかわからないのだと思う…。



 確証は……ない――



 

 放課後になった…。


 私は『私』を見つめていたが、


 『私』は、動こうとしない

  

 下校なので、帰る準備としては動いてはいるのだ。


 しかし前までの動きがない、。


 放課後になる。

 ↓

 すずさんを誘う。

 ↓

 帰る準備を始める。

 ↓

 (すずさんより先に準備が終わったらすずさんを待つ。)

 ↓

 一緒に帰る。



 これがいつもの流れだったはずだ…。

 しかしこの三日間なにもない。

 

 まるですずさんと出会う前の『私』


 

 帰る支度をしている『私』に小さくて可愛い女の子が近づいてくる。



 「ひよりさんっ…、! ひよちゃん! 

 帰りましょうっ…!! 帰ろ〜!!」 



 始めてすずさんから帰りのお誘いをしてくれる。


 

 始めてのお誘いに私は、『私』の方を向いた。


『私』はにこっと笑い、お誘いの返事をする。


 「うん!! 帰ろ〜!」


 凄く、嬉しそうな顔になっていた。

 

 そんな彼女達が、

なんとなく…微笑ましいな、と思った。


 そして、その微笑ましさは、

自分への疎外感をも感じさせた…。


 しかし、私できる選択肢には、

"下校について行く"しか…出なかった。



 すずさんと『私』が久々に帰っている。


 帰るのが毎日だったので、三日も帰っていないと久しぶりに感じてしまう。


 久しく一緒に帰ったので二人は楽しく会話を続けている…。


 恋人関係とは思えないほど……。


 この三日間の空いた時間は何だったのだろうか…。

と、感じさせるほどに楽しげに会話を進めている。



 私は、"いつも通り"後ろに居るだけ。



 自分でも思ってしまった。

 最近の私は、ずっと後者で、自分が動いているのを眺めているだけのような気がすると。


 だが、、それが普通なきもした…。

 あんなに人生を楽しく、正解に近い動きが出来る『奴』に任せてなにが悪いのか…。


自分の本能に任せて暗い感情を並べていく。

そして、暗い感情を並べては自分の心を傷つけ、もっと暗くなる…。


 それの繰り返し、

やめようと自分の中でそう思っていても、


 二人の楽しそうな会話や、

『私』が学校生活をしている所を見ていると………

見ていると………。



    ―「私」はいらない―



と思ってしまう…。


 そう思ってから、どんどんと暗くなっていく一方だ…。


 しかし、そんな悪い感情も『私』の"普通"が加速していくとどんどんと増えていく…。


『自分』の幸せは、

「自分」の辛さに比例している気がする。



 今、「私」が人生を動かすとなったら、

なにも動かないと思う…。


 少しづつ自分でも気付いていた。


私は………、

私は……、嫌々言いながらも、


『彼女』に縋っていると……。




「あの、そういえば!!」


 私の感情を遮る透き通った可愛らしい声が聞こえてくる。


 「今度の休み!! "デート"行きませんか??!!」


 純粋無垢な言葉で『私』を誘う声が聴こえる。


 私はあまり明るくない事を考えていたので、


二人の会話内容は私には入って来なかったが、

この言葉だけはきちんと聴こえた…。



 そして、その、感情に任せて

私とはちがう、そんな、

裏表が感じられない"声"は、はっきりと聴こえて、


私の暗さは少し薄くなったような、

そんな気がした。



 え…? デート………?


 勿論…、『私』の返事は……?


「…………、おっけ〜!!」


 あぁ……


 少し間はあったが、関係なかった…。

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