絵のない絵本 わたしはまちがえる
わたしは いつもまちがえる
ごめんなさいが 口ぐせ
お母さんが
「今日何食べたい?」
って 聞いてきたから
「やきそば!!」
って答えた
なのに
「昨日も食べたでしょ」
だって
また まちがえちゃった
…ごめんなさい
お兄ちゃんが
「この漫画で 誰が一番好き?」
って 聞いてきたから
「この人!」
って答えた
そしたら
「まじ??変なの~(笑)」
だって
また まちがえたし 笑われた
はずかしい…
ごめんなさい…
もう まちがえたくないよ
どうしたら まちがえない??
何が正解なの??
妹が
「もっとお菓子ちょうだ~い!」
って泣いてて
お母さんが 困ってたから
わたしの分をあげた
お母さんが
「ありがとう」
って言った
(ほんとは 食べたかったなぁ~)
でも 今度はまちがえなかった
(あぁ よかった…)
もう まちがえないように
必死に正解を探し続けた
そうしたら まちがえないようになったんだけど…
ものすごく つかれた
つかれて つかれすぎて
つらくなっちゃったから
正解を探すのをやめてみた
もう 正解じゃなくても いっかぁ~~~
ゆるんだら 視界が一気に開けてきた
これまで見えてなかったものが 見えてきた
それで わかった
わたしは わたしの中にある正解に 気がついてなかった
だから いつも わたしではない他の人の 正解を探してた
もう まちがえることは こわくない
これまでのまちがいも まちがいでは なかったと 気がついたから
正解をさがすところが 違っていたみたい
ただ それだけ
わたしは わたしと答え合わせをするようになった
わたしの「正解」は わたしにしか わからない
わたしの「正解」を 大切にできるのは わたししか いない
わたしの 正解
あなたの 正解
あの子の 正解
みんなそれぞれ違う
みんなそれぞれ 大切な正解
それ まちがってないよ!
大・丈・夫!!




