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うちの、なろうのアクセス解析が正しく集計されてない件について

作者: おぐら小町

 私がなろうのアクセス解析に疑問を抱いたのは去年の事だ。


 殆どの作者が知っているだろうが、なろうのアクセス解析は小説を編集する時に開く『投稿済み小説・管理トップ』から小説を読んだ場合、 pvの数に変動は起きない。


 ただし、例え作者であっても、小説トップから小説を読むと、pvにカウントされてしまう。


 私がなろうのアクセス解析に疑問を持ったのは、実際にそれを実験した事がキッカケだった。


 150話以上ある自分の小説を、小説トップから1話から順に150話までページをめくってみたのだ。


 すると、確かにpvが増えた。


 ──なるほど。じゃあ、正確なpv数を知りたいなら小説トップから読み返さない方がいいのか、と私は思った。


 だが、問題はここからだった。


 後日、私は改めて実験した日のユニーク数を見てみた。

 1話から150話まで一回づつアクセスしたのだから、各話のアクセスは1しかない筈だった。


 私は小説の更新がマイペースで、ブックマークも少ない──つまり、読者が少ないのだ。

 実験した日も、私以外の読者はいなかった。私以外のアクセスはなかった筈だった。


 だがしかし、1話から150話までの各話のユニークは2~4に増えていた。


 ──もしかして、短時間でページをめくったから、正しくカウントされなかったのかな?


 この時はそう思ったが、後日、思わぬ出来事が起こった。


 pvが急激に増えたのだ。


 通常であれば喜ばしい事だが、そのpvの増え方は異常だった。

 小説の更新を全くしていない週に、突然150以上のpvがカウントされた。しかも、たったの1時間以内に。


 その小説は1話の平均文字数が5000文字程度で150話以上ある。果たして、たったの1時間で読めるのだろうか?


 そもそも、更新されてない週に増えた事が疑問だった。


 しかも、この急激なpv増加は更新されてない週や月に、頻繁に起こるようになった。


 ここで私は身近な人間の仕業を疑った。


 私が小説を投稿している事を知った身近な人間が、私の為を思って全話ダウンロードが出来るツールを使用しているのでは、と疑ったのだ。


 馬鹿げた妄想かと思うだろうが、実際にそんな馬鹿げた事をしそうな人間が、私の身近にいた。私はソイツを疑った。


 だが直接問い詰める気にはなれなかった。


 これが妄想ではなく本当にソイツの仕業ならば、私はその行為を絶対に許す事が出来ない。


 何故ならば、私が書いている小説は絶対にソイツの好みではない、と断言出来るからだ。


 ソイツを仮にAとしよう。


 Aは好みでもない小説を、読む気もない小説を何度もダウンロードを繰り返しているのだ。


 必要も無いのに。


 私はAの好みをある程度知っている。私の小説は絶対にAの好みではない。Aは私の小説を愛していない──そう断言出来る。


 Aは恐らく、読者数が少なくて、ランキングと無縁の私を憐れんで、良かれと信じてpvを水増ししているのだ、と思う。善意からの水増しだ。


 だが、私はそれがどうしても許せない。


 Aが私の小説を気に入って、小説トップから読み返すならまだしも、作者が私だという理由で、好きでもない小説を何度もダウンロードしては水増しをしているのだとしたら、それは絶対に許せない行為だ。わたしに対する侮辱だ。

 なろうの規約にも触れる可能性がある。


 それに、そんな事をされたら本当のpv数が分からなくなる。


 かと言って、Aに直接問いただすのは色々リスクがあった。

 繰り返すが、私はAの行いが絶対に許せない。だから私がAに直接問いただす時は絶縁を覚悟せねばならない。

 そうなれば、泥沼と化すのは目に見えている。それは避けたい。


 悩んだ末、私はなろう以外のアクセス解析を使用する事にした。


 かの有名な、アクセス解析研究所のタグを小説に付けたのだ。


 それと同時に、Aが私のSNSを見ていると予想して『身近な人間によるpvの水増しを疑っている』と呟いてみた。


 結果──


 全話ダウンロードと思われる急激なpvの増加はなくなった。


 やはり、あれはAの仕業だったのかも知れない。この問題は一先ず、保留としておく。


 ──さて、


 話の当初にあったpvが正しくカウントされていない疑惑についてだが、結論から言うと、本当に正しくカウントはされていないと思う。


 アクセス解析研究所でカウントされたユニーク(ビジット)となろうのアクセス解析でカウントされたユニークの数はあまりにも違っていた。


 また、自身の小説をトップから読み返した際、読者が私1人だけでも2人とカウントされる事が多々あった。


 それから……先日の22日に小説の最新話を投稿したのだが、なろうのアクセス解析によると、pvは45、ユニーク数は17人。

アクセス解析研究所の分析では、ユニーク数は12人、モッドによるアクセスが2件ほど。


 そして……小説にアクセスしていた滞在時間を分析した結果、12人のうちまともに読んでくれたのは、たったの2人との事だ。


 多分、2人のうち1人がAだろう。


 つまり、投稿してpvが45あっても、読者は1人という分析結果だった。


 アクセス解析研究所の分析が絶対に正しいとは断言出来ない。


 だが私には、なろうのアクセス解析が正しいとは思えない。


 正直、この問題を考える事にもう疲れた。


 せめてAの余計な水増しがなければ、ここまで悩まなかったと思う。

 Aが、私が小説投稿を知っている事は確実なので、あれは本当にAの仕業で間違いないと思う。


 善意が必ずしも、相手の為になるわけではないのだ。


 恐らく、この投稿もAは読んでいると思う。そう予想して、書いておく。



 Aへ


 二度とこの問題に触れるな。

 現実でこの問題について話し合う気なら、お前とは絶縁する。

 絶対に許さない。許せない。

 お前のやった事は私に対する最大の侮辱だ。

 小説家が自分の本を身近な人間に買い占められて喜ぶと思ったか?

 好きでもない、読む気もない本を大量購入されて嬉しいと思うか?

 実際には、買い占められた本じゃなくて、水増しされたpvだが、やった事は同じだ。

 生涯恨む。

 だから、絶対にこの件を口に出さないで欲しい。

 口にするなら絶縁する。本気だ。

 私は今、死にたい。死にたくて堪らない。悔しい。

 お前、これまで散々私が描いた絵にも文句言ってただろ。褒めた事なんて無いだろ。それでいいんだよ。

 自分の好みじゃない物を無理して褒められても、嬉しくないよ。好きじゃないなら、それでいいんだよ。

 無理して実際に読んでもいない小説のpvを水増しされても、嬉しくなんてないんだよ。

 そんな事されたら傷つくよ。傷ついたよ。なんで、そんな事も分かんねーんだよ。


 読者が少なくてもいいんだ。

 たった1人でも読んでくれたらなら幸いだよ。

 ランキングに乗らなくても構わないからさ、自ら望んで読んでくれた読者1人1人に心から感謝してる。


 でもAには感謝出来ない。

 だってお前が私の小説にアクセスする理由って、作者が私だからじゃん。

 小説が気に入って読んでるわけじゃねーもん。

 お前が好きなのは『私』であって、『私が書いた小説』じゃねーよな?

 お前の好みぐらい知ってるぞ?

 一体何年の付き合いだと思ってんの?

 好きじゃない小説に、読んでもいない小説に、わざわざアクセスなんかしないでくれ。

 私が描く絵も、小説も、理解出来ないなら関わらないで欲しい。

 私が描く絵も小説も、理解出来ないなら、それでいいんだよ。理解出来なくて当然だから。私もお前からの理解は求めてない。

 私も、お前の好きな音楽や好きななろう小説、その他ドラマやアニメの趣味が理解出来ん。否定はせんが理解出来ない。

 お前の好きなものは私にとって好きじゃないもので、私が好きなものはお前にとって好きじゃないものだ。


 でも、それでいい筈だろ?

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[良い点] ご自身の作品への思い入れに心打たれました。 魂削って書いた作品をぞんざいに扱われたら 頭にきますよね [気になる点] 投稿作品の激増が原因でカササギのシステムに 不具合が発生したため、カウ…
[良い点] 熱い文章、涙、鼻水まで感じる文章。 素敵です。 [一言] Aさんのお蔭でこの文章はこの世の中に産まれました。
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