境界線
中身の見えない箱があったなら
誰もがきっとこう思う
『何が入っているのだろう?』
もしかしたらただの空箱かもしれない
でも面白い物が入ってるかもしれない
逆に物騒な物が入ってるかもしれないけれど
だから俺は箱に手をかけるのだ
見慣れぬ扉があったなら
大抵の奴はこう思う
『何の扉だろう?』
もしかしたらただの倉庫かもしれない
でも楽しい遊び場かもしれない
逆に危険な空間かもしれないけれど
だから俺は扉に手をかけるのだ
見知らぬ道があったなら
気付いた奴はこう思う
『どこに繋がっているのだろう?』
もしかしたらただの小道かもしれない
でも便利な近道かもしれない
逆に迷って帰れなくなるかもしれないけれど
だから俺は道の先を覗き込むのだ
好奇心は猫をも殺す?
そんな事は分かってる
だから大丈夫
箱も扉も開けてないし、道もちょっと覗いただけ
分かってるから大丈夫
箱も扉も少し覗いただけだし、道も一歩足を踏み入れただけ
まだ戻れるから大丈夫
──だからもう少しだけ覗いてみよう
イメージ作品:連載(第一部完結済み)『内気少女の怪奇な日常 ~世与町青春物語~』と、
短編『【近所のお兄さんと】水平思考ゲーム【遊んでやった】』より。
天沼竜太。
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