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第二話 頭の中の声

『Number222応答を求めます』


 何なんだこの脳みその中に流れてる声は、気持ちが悪い。


『Number222の反応を確認』


 なんか反応を確認されたけどなんだこれは。


『私はこれからあなたの無人島でのナビゲートを行います。今後何か私に聞きたいことがある場合は脳内で考えるだけで会話が可能です』


 うわ、勝手に自己紹介始めやがったこっわ・・・。


『では最初のナビゲートを行います。ここからは定型文ですので質問は説明が終わりましたら許可いたします』


 ちょっと待ってあのこれは『それではは開始します』聞いてないし・・・。


『あなたはこの島から沖合数キロの地点で船から投げ出され運よくこの島にたどり着きました。被検体としてはあなたは222番目ですので形式上Number222と呼ばせていただいています。あなたより前の番号の被験者は残念ながらこの島にたどり着くことなく死にました。私はこの島に生きてたどり着いた最初の人間にナビゲートを行うようにプログラムされています。私のナビゲートはあなたがこの島に到着した瞬間から生き延びられるように行っていきますのでご安心ください』


 ちょちょちょ待ってくれ、俺が222人目って・・・残りの船に乗ってた人は?あいつらは?


『少なくともあなたの前の221人は既に死亡しています。223番目以降の現在の状態についてはアクセスが制限されています』


 ってことは俺以外にも生き残っている人がいる可能性はあるってことだよな?


『その可能性はゼロではありませんが限りなくゼロに近いです』


 なんでそんなことが言えるんだ。


『まず漂流しその後どこかに流れ着く可能性は1%に満ちません。今回のケースでは1000人近くの乗客がいましたが当初の計算では生存者はゼロであると計算されていました。なのであなたは例外中の例外です。運が良いです。確率的には宝くじで500万が当たる確率と同等です』


 何とも現実的な数値が出てきたもんだ。


『加えて島に漂流ししかも五体満足の状態で、大きな外傷もないあなたは本当に運が良いとしか言いようがありません。過去に漂流者がいた例では大きな傷を負っている状態や海水を飲みすぎ到着後数時間で死亡した例が確認されています』


 五体満足、、俺は今身体を動かせる状態なのか。


『そうです。そして早めに動かなければあなたの体は今日光に照らされ非常に危険な状態です。起き上がることを推奨します』


「そういうことは早く言えや!!」


 そう叫びながら俺は勢いよく身体を起こした。

 そこには砂浜と海、青い空が広がっていた。


「おお、本当に生きてる・・・」


 微かな風を感じながら体の状況を確認していく。確かに強く痛む箇所や動かない箇所はなさそうだった。ただ海水に浸かった後日光で照らされ続けたせいか、肌は若干ヒリヒリ痛み髪の毛も服もカピカピで塩を吹いてゴワゴワしていた。


「不快だ」


『体の確認が済みましたら次に自分の所持品の確認を推奨します』


 なるほど、先ほどまで自分の状況の整理がついていなかったからなのか正常に頭が働いていなかったがやっとわかってきた。どういうことか詳細は不明だがこの頭の中に聞こえるナビゲートの指示にとりあえず従っていれば何とかなりそうだ。





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