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第一話 オス、ここ無人島

『・・・・・目・・・・さい・・・・・・・・目覚め・・・・・・・・ください』


 俺の名前は本城あおい。

 御年24歳のでぇベテラン・・・ではない、そう俺は海に落ちた。海水のしょっぱさを思い出して口の中に唾液がにじむ。


 会社から長期の休暇をもらい南の大学時代の友人のもとへ旅行に行く最中だった。突然の嵐。きしむ船。船酔いしやすい俺は酔い止め薬を飲んでいたがそんなものは全く意味がなかった。

 友人たちと共に避難誘導に従っている最中船はもう傾き沈みかけていた。

 船内は完全にパニック状態で急いで海に飛び込むしかなかった。


『・・・・・・・さい・・・・・・目・・め・・・・・・・・い』


 あれだね、タイタニックとか見ててこういう状況になったら俺はこうしてこう生き延びてやろうとか想像してたけどいざ実際自分がその場に立つと何もできないな。

 荒れ狂う海の中に投げ出されるように飛び込んだけれども、正直生き残れるとは思えなかった。

 そもそもあれだけの大きな船が沈むくらいの海の状況で人間が海にいたら生き残れると思う方がおかしい。

 あいつらはどうなったかな・・・・。


思えば何とも味気ない人生だったような気もするが、それなりに楽しい人生だったような気もする。


『目覚めて・・・・・・・さい・・・・・・目覚めて・・い・・・・・・・・目』


 地方の田舎に生まれた俺はそれなりに『・・目覚・・・・さい』だった。

 小さいころは内気な性格で恋人なんかもそこそこいい歳にな『目覚めて・・さい』

 でも周りの人にはそこそこ恵『目覚めてください』

 だけどけっ『目覚めてください』俺は何も成し『目覚めてください」かな。

 『目覚めてください』じまったのか・・・。こうなったら最後に『目覚めてください』のように人生を振りか『目覚めてください』わいかったあの子のこと考えながら幸せ『目覚めてください』に終わっ『目覚めてください』の悪『目覚めてください』『目覚めてください』『目覚めてください』『目覚めてください』ちょ『目覚めてください』『目覚めてください』うるさ!『目覚めてください』んだけど!『目覚めてください』『目覚めてください』『目覚めてください』『目覚めてください』『目覚めてください』





「だああああああああああうるせえええええええええええええ!!」



 死ぬ目に気持ちよく人生を振り返っていた俺は自分の回想に入ってくる無機質な声にいら立ちを覚え叫び声を上げた。


 容赦なく照り付ける日差し。濡れた服とざらついた砂の感触。口の中は乾いている。


 なんだここは、というかなんだこれは俺は一体何を・・・


 混濁していた意識が周りの刺激により一気に明瞭になってくる。青い空を見上げながら感じた。


「そうか、生きてんのか俺」


『Number222の意識の回復を確認。これよりナビゲート状態に移行する。初めましてNumber222、この音声が聞こえているでしょうか。反応を要求します』


 脳内に響く機械音に起こされ俺、俺無人島生活はスタートした。


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