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ポラリス  作者: susan
11/26

どんな女が好みさ?

 研造社長は、グレンと二人でススキノの高級料亭に来ていた。


 「こういう料亭にもポラリス置いてあるからさ、嬉しいよねぇ。ところでさ、アッチの方はどうしてんの?」

 研造社長はいやらしげな微笑みを浮かべた。


「アッチ?どっち?こっち?」

グレンは東西南北を指差した。


「アッチとは、女性のこと」


「女性?」


「グレン、あんた面食いなんだべさ。どんな女が好みさ?」


「マイ タイプ?」


「………………………………派手なパーっとした、ぶっちゃけた女が好きかい?首からカメラぶら下げた」


「……………………………」


「おとなしい地味な女性がいいのかい?この際、日本女性と結婚したらいいべさ。日本に来た縁だもの」


「結婚?」

 グレンは研造社長が、また女性を呼ぶのではないかとヒヤヒヤしていた。


「どれ、試しに何人か女の子呼ぶから、そこから選べばいいんだ。ちょっと、待ってなって。なんも、遠慮すんでない」


 研造社長は携帯電話で行きつけのクラブやスナックや、コンパニオンクラブに電話しまくった。


「ケンゾ―社長サン、スイマセン、オンナ、いらないです」


「えっ?、そしたら、男のほうかい?そっちがいいのかい?」


 やっぱり、そうかい。




 グレンは、円山公園にスペイン料理のレストランを見つけた。

 このレストランのオ―ナ―と交渉して、スペイン語版パンフレットの料理監修をお願いすることが出来た。


「紅子サン、撮影はヨロシク」


「さすが、グレンだわ。ここまで交渉してくれるなんて」


「北大の近くに、フレンチレストランも見付けマシタ。今夜、ためしに、行キマセンカ?」

グレンはデ―トのつもりで紅子を誘った。


「いいわね!行きましょう」

 紅子は山田課長に忠告された事など、守るつもりはなかった。



          続く


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