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恋が終わる頃にはもう  作者: ココアシュガー
それぞれの今
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『活動』

次辺りで物語が動き出します!

「それでは、部員が増えたところで私から一言」


今は放課後、なぜか入部した詩音と衛、そして三月は部室にやってきていた。


「てゆーか、なんで椅子二つしかないのよ」

「仕方ないじゃない。 もとは二人で活動していんだから。 嫌ならやめれば?」

「なんで椅子がないだけでやめなきゃいけないのよ!」

「なら我慢しなさい」


三月は軽く咳払いをして、話を続ける。


「まずは、この部の目的について。 この部はもともと王候補を決めるための女王専用の部活だったのだけど、いろいろあって今は私しかいないわ。 だから、新しい活動として王候補の育成をメインにやっていこうと思っているの」


そして三月の言う王候補は衛である。


「今さらだけど、俺でいいのか? もっと頭いいやつとか、もっと顔立ちいいやつとかいっぱいいるだろ」

「今さらね。 衛くん、私はあなたを王候補にすると同時に、更生もさせるっていったわよね? つまりあなたは更生されればその頭や顔立ちだけのやつらにも及ぶってことよ」


少し照れ臭くなって、頬を掻く衛。


「私も更生させるとかいってなかった?」


そこで、詩音が立った状態で腕を組ながら三月に問う。


「もちろん。 私の素敵なお友達に更生させてあげるわ。 ちなみに、あなたのためにもうメニューを考えてあったり」

「どんなメニューなの?」



メニュー

1、部をやめる

2、部をやめる

3、部をやめる



「どれにする?」

「なんで選択肢が部をやめるしかないのよ!? てゆーか、最初は更生されるがわとかなんとか言ってたじゃない!」

「えぇ、だからあなたの更生への道はこの部をやめて、私の前に現れないようにすることよ」

「嫌よ! 私はこの部をやめないわ!」


そんな二人を眺めつつ、周りにおいてある本をみて衛は、少しだけ昔のことを思い出していた。


衛の告白相手は二歳年上で、今年大学生になっていた。

最初に出会ったのは中学生のとき、そのとき衛はいろんな意味で世界に不満を抱いていて、よく学校をさぼっては図書館に通っていた。

その日もまた学校をさぼり図書館にいった衛は、入り口で誰かを待っているのか、女の人が立っていて、その女の人に目を奪われた。

衛は受け付けに向かうまでの道のりを、ずっと入り口にいる女の人に視線を注いだ。

それほどにその人は美しく、衛にとっては見ているだけで胸がときめく人だったのだ。

瞬間、女の人と目が合う。

心臓が跳び跳ねる。

すると女の人はゆっくりと衛めがけて歩いてくる。

そして、衛の前に来ると、「こら!」と言って衛のおでこをつついた。


「中学生がこんな時間になにやってるの! 学校は?」

「……」


衛は黙ってしまう。


「さてはいじめかなんかが原因で学校に行きたくなくなったってところかな?」


おおまかには当たっていたので、女の人が魔法使いかもなどと妄想を膨らませる。 現実的な考え方など、この当時の衛はまっているはずがなかった。


「よかったら……」


次の瞬間、予想だにしない言葉が飛び出す。


「私の悩み、聞いてくれない?」

「え?」

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます!m(__)m

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