6 自称プロ志望としてのノーガキとか
私は新人賞を目標に執筆していますが、まずは一次選考を通過できる『読みやすい』基礎力がほしい段階です。
しかし一般的に作家としての将来を考えるなら、いわゆる商業プロ以外の道も検討するほうがしあわせになれる人がほとんどだと思っています。
商業書籍の印税と部数、同人印刷所サイトの料金表、有料ウェブ小説の作者とり分、などを比較したり、商業プロでサラリーマンの生涯年収を越える人の割合を推定したり……まじめに創作業をめざしているなら、当たり前に調べたほうがいい基本だと思います。
そして激変を続ける業界の一歩先、せめて数年先くらいの変化は考えて、今までの計算が根底から通じなくなる危険も含めて計画を立てたほうがいいです。
このサイトではそのあたりを欠落させたまま『商業書籍化』について語られることが多いです。
悪いことではないと思います。
懸賞金つきの読者投稿に近い姿勢であると考えれば、作家としての将来は関係ありません。
商業出版が非プロ作品を売る相互利用など、いまさらです。
そういった出版や執筆のスタイルに問題があるとは思えません。
もちろん、サイトの利用者として不正などの迷惑行為は困りますが。
コミケのヒット漫画家を引き抜く流れが小説にも遅れてきただけのベタ展開です。
好き嫌いで言えば、私個人は昔かたぎの職人仕事が好きですが……新しい流れの中でも、そういったものは産まれています。
以上を前提にした上で、私は商業の編集者に好きな人が多く、ガチガチにプロ志望を自称しています。
このサイトでの競争も(システム技術上の公平性の限界は承知の上で)楽しんでおり、競争相手様や読者様に感謝しています。
結論として自分に言いたいのは「ノーガキはいいから読める文章書けやゴルァ」です。