4 執筆した作品一覧(削除済を含む)と製作考察など(更新2019年10月2日)
以下は初回掲載順です。
『人喰らい、人喰らえ』(2013年10月28日)
登録して最初の掲載作品。なぜスプラッタ。
主流スプラッタの頭悪い爽快感も職人芸だと思うのですが、こちらはシリアスなヒューマンドラマの要素が強いパニックホラーです。
当時から続編をいくつか考えつつ保留中。
『神官少女、勇者にすべてを捧げすぎ』(2013年10月31日)
サイトの様子見に「うけやすい」作品を考えてラノベ初挑戦。
自分が最もあつかい慣れているファンタジーとコメディで、なるべくライトに……したつもりでまだキワモノ度がこの有様。
評価が高いので、なるべく要素を取り入れたいのですが、なかなか……特に「甘々溺愛」が……自分に合う形の活用を考えています。
嗜好の問題で、私の作品のヒロインはヤンデレ度が一般的な萌え範囲から逸脱しがちです。
掲載して間もなく、外部サイトで紹介をいただけて一気にのびていたようですが、当時はそのあたりにうとく、かなり経ってから気がつきました。
さらに三年後にふたたび外部紹介らしき不意打ちポイントのびが発生。
三年前と比較すると、アクセスあたりのポイントが倍近く増えていました。
この三年で多くのかたから感想やコメントで支えられながら学び、何度か改稿したことで拾えるようになったポイントが大きいということです。
あらためて感謝いたします。
『屋根より高いおねえさん』(2013年11月6日)
様子見の第二段として、なるべくサービス重視で考え……なぜ巨人ヒロイン。
お色気とコメディばかりでもない内容だったのでウケ要素がややこしく、かえって分析しにくくなった一作。
私の作品の中ではアクセスの息が長かったこともあり、意識して『迷宮地獄~』などにも取り入れています。
『迷宮地獄は花園天国で粉砕する!!』(2013年11月7日)
当初は即興製作の実験と、定期掲載をノルマにする企画でした。
質を保てるように、自分が慣れているファンタジーとコメディ、強引でも話が進む連続バトル設定、十五禁範囲で全力のお色気。
並べたヒロイン群とひととおりイチャイチャしたら終了、という軽い頭の悪さで勝負するつもりが……途中で別の欲が出てきて長くなりました。より深い頭の悪さに発展。
見切り発車のツケは序盤のくりかえし改稿や設定の整理不足に出ています。
そのいっぽうで、自主しめきりに追われ続けた結果、自分の書きたいものが洗いざらい出てきた収穫もあります。
キャラにここまで自由にアドリブさせた作品もはじめてです……一部ごとに結末プロットを粉砕されるとは……
『君は良いガイコツになる』(2014年1月13日)
長らく総合評価ポイントは一桁でしたが、ジャンルの不利を考えると低い評価とも思えず、残しておきました。
かなり経ってから外部紹介による不意打ちポイント上昇が発生。
サイト傾向としては評価されそうにない作品と思っていたので、うれしかったです。
『殺戮姫闇雪様』(2014年1月13日)
いかれきった前衛表現がどう反応されるか試しました。
あえなく総合評価ゼロのまま削除。
『手にふれてカスミソウ』(2014年8月12日)
自覚のある集団幻覚からはじまるサイコホラーと心霊ミステリー。
総合評価ポイント6ブックマーク0で削除済。
『ヴァーチャル三国志で迷走してみよう!』(2014年9月20日)
企画としては『迷宮地獄~』における群像劇の要素を探っていました。
並行して終わらせるはずが、かぶりキャラの多さで一時は長期休載していました。
主には元ネタ某ヒロイン一匹の変貌のせい。
ステータス表示など、使っておもしろくするのが難しそうな表現にもあえて挑戦。
結論としては、なにごとも使いよう。
第一部完結でふたたび長期休載中。
同じ第一部完結でも、この作品だけは回収していない伏線などが多いこともあり、再開したいと思いつつ掲載できていません。
『桃から生まれろ』(2014年12月6日)
冬の童話企画で、今度こそ童話らしい童話と思っていたはずが、ラノベ風になっていました。
題材がメジャーすぎて特徴がないだけに、作者の性根がいろいろ出ています。
『わぎりちゃんと輪切りさん』(2015年7月21日)
夏のホラー企画に合わせたはずが、なぜかコメディ寄りに。
その上にエロだったり恋愛だったり青春だったりと、作風こそが怪奇。
『定番以外の学校怪談「血を抜かれる保健室」』(2015年7月29日)
夏のホラー企画のテーマ「学校の七不思議」に合わせた短編集。
いわゆるホラーらしいホラーに挑戦。
総合評価ポイント8ブックマーク1で削除済。
『海中女子とか空中女子とか』(2015年8月17日)
日常にややシュールな女の子がいる光景、というジャンル迷子な短編集。
総合評価ポイント2ブックマーク1で削除済。
『夢の中~剣を持つ侍女の話~』(2015年8月17日)
『夢の中2~仮面をかぶる姫の話~』(2015年8月17日)
私がよく使うファンタジー、コメディ、お色気、アクションといった要素を抑えた渋めの恋愛物語。
そのためか、私の作品にしては作品名とあらすじに集客要素がいまひとつ。
特にあらすじは、もう少し工夫の余地があるかもしれません。
古典的な禁じ手「夢オチ」「不治の病」の自己流消化もひそかに試していました。
やはりなにごとも使いよう。
『しあわせ恋愛革命 ~ゲームの悪役令嬢が現実世界でしあわせになってもいいですか~』(2015年10月19日)
恋愛ジャンルをもっと探りたいと思い、前から気になっていた悪役令嬢もので考えたいくつかのネタから、最も得意なキワモノヒロイン作品を仕上げました。
作家相性として、恋愛をメインに扱う作品だけはなぜか消耗が大きいようです。
個人的に怖いジャンルですが、また挑戦する……かもしれません。
残りの悪役令嬢ネタは保留中。
次はとことん甘く優しい上でときめく話にできないものか。
『迷宮地獄~』における恋愛要素が気になっていた時期でもありました。
ハーレム展開のはずが、意外にガチな多角関係の要素もひそんでいたので。
『ジャンル再編成の影響と批評家ユーザーの活用について』(2015年12月22日)
活動報告では長くなりそうだった考察をエッセイにしました。
総合評価ポイント22ブックマーク2で削除済……ただしこの作品のみ、時事ネタということで掲載時点から削除予告をしていました。
内容は雑文集や創作論会話劇へ吸収されています。
『魔法平和帝国聖夜大決戦!!』(2015年12月25日)
クリスマスに衝動書き。
音感重視の文体を試し、特撮ヒーローのナレーション風になりました。
『平井星人作品の最短紹介とか雑文集』(2016年1月25日)
かさばりやすい活動報告など、散らばりがちな作者の言葉の集積に作成しておきました。
『平石清之助に創作論を聞くのが間違いだ』(2016年1月25日)
感想欄では言うに言えないあたりを全力投球。
素の作者よりは丸い部分も多いです。
『迷宮地獄~』第五部における清之助とアレッサの再確認も兼ねていました。
『完膚なきまでの異世界転生(読了一分ちょい)』(2016年2月08日)
伝統様式にのっとりトラックでひいてみました。
軽く短い作品の実験。掲載した当日中に削除。総合評価ポイント0。
『裏野ハイツを舞台にホラーを書こう ~オレ編~』(2016年7月13日)
『裏野ハイツを舞台にホラーを書こう ~あなた編~』(2016年7月13日)
夏のホラー企画の提供テーマ『裏野ハイツ』もの。
一人称・二人称・三人称でネタを用意したものの、三作目は未掲載。
どちらも総合評価ポイント2ブックマーク1で削除済。
『英雄をまねて剣をふる』(2016年9月21日)
『私の邪悪な愛を誇る』(2016年9月22日)
『迷宮地獄~』の完結後、短い文章で質をつきつめる検討をしていた際に作成。
このサイトでも『詩』は圧倒的にハズレの多い地雷ジャンル……のわりに健闘。
『『実質でなにも答えない』対応が流行しすぎた結果』(2017年6月24日)
ひたすら同じ内容の報道が続いているので、つい。
『かまれると妹になるハザード』(2017年9月26日)
『わぎりちゃん』で反応の良かった部分を伸ばしつつ、グロ・ホラー要素を一掃して「お色気・コメディ・学園」にしぼって客層を広げる意図でした。
『わぎりちゃん』の完結直後に冒頭はできたものの、長らく熟成を要した難設定。
そして『優しい作品』を追求していたはずのこの年、反動みたいに執筆が進んで完成。
『異世界へ転生したことにする ~狂風勇士隊迷妄伝~』(2017年12月24日)
『迷宮地獄~』の連載中(第三部、2014年あたり?)に『異世界』という要素について興味を持ち、掘り下げた作品。
テレビ番組の過剰な「日本よいしょ」姿勢が批判されはじめ、ラノベでも異世界を「未発達」と決めつけることで現実世界読者の優越感を得る定番構造へのツッコミが増えていたころでした。
そのような批判を聞く前は、自分も『迷宮地獄~』冒頭で「異世界だから未発達とは限らない。むしろ厳しすぎる地獄かも」という世界観をつかみにしています。
しかし同じ意見が増えると首をかしげたくなるという……あまのじゃく本能です。
清之助ぽく言えば「ご都合主義を使っていない創作などがあると思っているのか? 貴様の高尚は無知の積み上げだ」で決着しますが、異世界テンプレに疑問を持ちはじめた層も納得できるような「現実よいしょ」へ行き着く物語……のはず。たぶん。
それと『神官少女~』くらいシンプルな内容をめざしたはずが、うっかり設定マニア病が出て、削減整理が大変なことに。
『愛しのヘルガ ~地獄の島の女剣闘奴隷譚~』(2018年5月27日)
このサイトに登録する前の作品で、長らく改稿を重ねていました。
掲載中の作品の中では例外的に、サイト傾向を無視したストレス要素もいろいろ入っています。
その後の作品の元キャラ多数。
現在はこの作品のみ、新人賞の一次選考を通過。
『異能力でラブコメなど捕まえてしまえ ~異能力者は収容施設で実験資料~』(2018年6月29日)
『会話劇』テーマの新人賞を見かけて企画アイデアだけなら2015年9月、本編は2017年の2~3月にかけて9話まで仮完成。
しかしその時点では地味でドライすぎたので、未掲載で調整。
『愛しのヘルガ』の一段落を機に、なにか掲載したくなったので大幅調整して掲載。
反応の悪さから第6部分の区切りで休載・削除の予定でしたが、応援メッセージをいただけたので
『漂流遠足ゴーレムランド ~南国無人島で小学生たちが巨大石像バトル~』(2018年8月5日)
サイト登録前に完成させていた二作目。
試作版は友人に読ませるも過去最悪の大失敗作と判明。
尊い犠牲を活かそうと、数年ぶりに丸ごと書きなおして掲載するも、総合評価ポイント4で完結する長編最悪記録を更新……すまん。
完結後も書きなおしています。大幅に。
続編も第三部まであるものの凍結中。
『タスケロアネキカワイイオトウトマジピンチ ~女装コスプレで大変なことに~』(2018年9月1日)
冬塚おんぜ様が主催の【初心者歓迎 全年齢向けBL企画】に参加させていただきました。
BL初挑戦でなぜか『神官少女』なみの手際で執筆が進む突発事故が発生。
初挑戦には特有の謎エネルギーが存在するらしいです。皆様もぜひ。
『戦魔女の騎甲姫 ~モリガンアーマー戦記~』(2018年12月1日)
書きたい娯楽要素として、巨大ロボと少女騎士を合わせて企画。
趣味に走るのはともかくも、巨大ロボ、戦記、ファンタジーと小説での表現には高度な技量が必要な要素を入れすぎています。
続編も第四部まであるものの凍結中。
『ニセ医者とランプの怪虫 ~アラビアン・クリーチャー・ホラーコメディ~』(2019年8月24日)
夏のホラー2019をきっかけに突発的に企画をはじめたものの、参加条件に完結とあったため、文字量の問題で断念。
途中に被災で突発休載が入ったものの、それ以外はほぼ毎日ペースで完結できました。
ひさしぶりの一人称視点、ひさしぶりの月十万字ペースでしたが、以前よりは仮完成から掲載までの手間が減っています。
以上。
大幅改稿したい作品は多いですが、掲載済みならばこらえ、なるべく新作へ向かう方針にしています。
登録前に完結させた未掲載の小説作品は二本。
18禁ダークファンタジー約10万字。
『漂流遠足ゴーレムランド』(試作版)約13万字。
前者は技術こそひどいもののなぜか読みやすく、後者は短所の結集した大失敗作。
その後、ネット上の小説マニュアルをひととおりさらって『人喰らい、人喰らえ』を執筆しながら投稿先を探し、このサイトへたどりつきました。
削除した作品へのブックマークと評価ポイントにも感謝いたします。
このサイトでは作品の削除をなるべくしないように要請されていますが、現在までに7作品を削除しています。
実験作品や練習作品を量産すると、自薦したい作品が埋もれてしまう悩みがあります。
初見の読者からすると、5作くらいまでなら選びやすそうで、10作以内ならマイページにおさまり、20作以内なら検索ページにおさまる……などと考えています。
マイページでのならび順を変更できるか、フォルダー分けなどをできたらよいのですが。
私は今のところシリーズ機能で代用を考えています。
検索除外という手もあります。
ただしサイト内の検索や作品一覧で表示されないだけで、ブックマークや外部からの検索はつながっているため、アクセス制限というよりは見た目の整理が目的の機能に思えます。
自作品の削除基準について。
ポイント評価とブックマークの比重は人により違うと思います。
ポイント評価は本当に面白かった作品だけにいれ、それ以外はとりあえずでブックマークする方針の人。
あるいはポイント評価は読んだらとりあえずつけて「再読したい・薦めたい」作品だけブックマークを残す方針の人、など。
私は以前と考えが変わり、ブックマーク数や総合評価より『評価人数』を重視するようになりました。
ポイント評価は何点であれ、判断が重い作業に思えます。
そしてそれ以上に、感想やレビューなど、文章による評価を最重視するようになりました。
自分が読者の立場になると、ポイントづけよりもかなり重い作業です。
自作品のタイトルで検索した外部サイトの書きこみもたまに参照しています。
匿名掲示板などの発言は責任を伴わないことも考慮すべきですが……むしろ今のところ、見返りを求めない善意の多さに驚き感謝するばかりです。
なお感想や批評の文章は意図も含めて考えますので、悪い部分の指摘だけでもマイナスとは受け取りません。
無反応を最悪と考えることが多いです。
自作品の削除は検索しやすさが目的です。
よい整理方法があれば、評価ゼロ作品もさらし続けたいのですが……
どこかにまとめて再掲載するかもしれません。
活動報告なども含め、再掲載の要望がありましたら、この雑文集の中へ入れる予定です。一部は単に整理中だったりします。
余談。
作品のテーマは「書きたいか」を重視していますが、技術の部分では「書けるか」を検討することが多いです。
「異世界転生(転移)チーレム」「悪役令嬢」といったご都合主義なろうテンプレ。
「台本形式のセリフ主表示」「ステータス表示」「~SIDEによる視点表示」といった純文学志向には嫌われる表現。
「夢おち」「不治の病」といった古典的な禁じ手。
白状しますと、これらに対して私も最初は拒絶意識がありました。
しかしあまのじゃくなせいか「その要素があるだけで読まない」という意見を多く見かけると、本当に価値がない表現方法なのか疑ってみたくなります。
個人的な好き嫌いとは分けて考察し、自分が納得できる形での使いかたを模索してみると、結局はどれも「使いよう」という結論になっています。
特にご都合主義に関しては、創作と娯楽と芸術の関係性をより深く学べる機会になりました。
考えなしに使えば浅薄になるだけなので、使っておもしろい作品は「すごい」ということです。
使わないほうが良くなる作品も多いとは思いますが、結果として人気がとれているなら、読者的には「正しい」執筆姿勢です。
……などと言いつつ、私の『迷宮地獄~』と『しあわせ恋愛革命』はアンチ作品を書きたいわけではなかったのに、本来の「異世界転移」「悪役令嬢」テンプレ主旨とは真逆の「シビアな成長もの」になっているかもしれません。
しかし自分流に安直を嫌った消化をするにしても、キーワードに期待される「ご都合主義」の範囲は守るのが作者の誠意だと思います。
それと『迷宮地獄~』の企画を考えた当時はランキングをながめて異世界転生ものが多かったので「埋もれないための個性化は難しいが、実力は測りやすい」と考えていました。
しかし過剰供給のレッドオーシャンへ飛びこんだつもりだったのに「テンプレはポイントをとりやすい」という意見がテンプレ賛否の両側に多いことを後で知ります。
作者、特にプロ志望としては独創性がないと生き残れないので「よくある」という時点で不利という印象が強いですが、読者の立場を思い起こすとたしかに……
高齢者向け時代劇、幼児向けヒーロー、ゆるふわ萌え系、露出ヒロイン深夜アニメ、どれも下手な個性化で「お約束」を崩されるよりはベタがよいです。
ここ半年ほどでようやく「テンプレ目当て読者」の多さも知りました。
個人的には、本当にポイントをとりやすいとなると、ついほかへ行きたくなる性分ですが……テンプレらしいテンプレで再挑戦したい気もします。