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12 誤字脱字などの細かい指摘に関して


 作者として。

 自分が掲載している作品に後から誤字脱字を見つけると、恥をさらし続けていた事実に身悶えます。

 うれしかったアクセスの多さが「誤字脱字を見てしまった人の多さ」に変わります。

 それが物語をぶちこわす致命的な部分だと、のたうちまわって消耗します。

「君を愛しいる!」とか。

「君お愛している!」とか。

 感想欄でもなんでも教えてくださいましと懇願したくなります。

 指摘をいただけると、激烈に助かるので平伏して感謝いたします。

 何度も読みなおしているのにいいいっ……気がつかない所があります。多いです。

 そんなわけで、自分の作品への指摘に限らず、指摘するタイプの読者さんは好きです……あまりに無神経で居丈高だと近親憎悪で横から刺したくなりますが……

 優しく礼儀正しく謙虚にスタイリッシュに指摘できる聖人様には尊敬の念が尽きません。


 読者として。

 好きな作品に誤字脱字を見つけてしまうと身悶えます。

「これ自分が評価を入れるとアクセス増えそうだけどその読者さん全員この誤字を見たら本来の作品の良さで評価しない人がどれだけ増えちまうんだぐあああ」

 新着でその後の人気爆発が期待される傑作などでは特に、余計なお世話に謎の使命感が増します。

 しかし感想欄へ書いてしまうと、あとあと自分の書きこみが邪魔に見えてしかたありません。

 消してかまわないのでそうしてほしいのですが、そういった追記もまた負担になってしまいそうで……できれば、ほかの場所へ書けたらよいのですが。

 また、指摘で落ちこむ作家さんや、下手すると逆上する作家さんまでいるらしいので怖いです。

 サイト利用スタイルとしては、いっさい放置が安全無難です……私も好きな作品でない限り、指摘する発想もわきにくいです。


 以上の「指摘されたいけどしてもらえない」「指摘したいけどしにくい」問題の対策を検討してみました。




1 作者側は「指摘を誘導」


 作品ごとにひとつは活動報告があると、私としては使いやすいです。

 ……作者さんと親しそうなかたたちが作品トークで盛り上がっていると書きづらいかもしれませんが。


 さらにわかりやすく、作品あらすじやマイページ自己紹介に『誤字脱字などの指摘は歓迎です。活動報告へお願いします』とか表示します。

 ……しかし一般に、あらすじやマイページまで見る人は少ないかもしれませんが。


 活動報告に『ミスのご指摘お願いします』などのタイトルをつけた記事を作っておきます。

 ……しかし、活動報告の更新が多いと流れがちです。

 私としては『どの活動報告でもかまいませんので、ぜひ!』くらいに書きたいほど切実ですが。


 あるいは『メッセージへお願いします』と表示……その場合は『メッセージがあります』の表示で驚かない覚悟が必要です。


「ミス報告は不要」派のかたも、その旨を表記していただけるとありがたいです。

『誤字脱字などの細かいミスは自分のペースで修正していますので、報告などのお気づかいはけっこうです』など。

 ひとつのスタイルとしてありだと思います。

『完成度』と『勢い』のバランスは個々の作家によりけりです。




2 コメントを複数利用


 通常の感想とは別に、誤字脱字などの指摘に限ってはもうひとつコメントを使う方法です。

『連投もうしわけありません。こちらは誤字脱字などの細かい指摘だけですので、いつでも削除して問題ありません』

 読者側の工夫だけで可能です。

 ……しかし実際は、消しにくいと感じる作家さんが多そうです。

 ……そうしてコメントが残った場合に、読者側も自分からは削除しづらそうです。

 ……結局ことなかれ主義が最良に思えるとはいえ、それで済ませたくない作品に逢う前提で……


 あと指摘のみのコメントでは作品全体を悪く評価された気がする作家さんも多そう……すごく多そうなので「誤字脱字の指摘も歓迎」のように表示されていない限り、指摘以外の好意的な感想もセットのほうが優しそうです。


 ちなみに私の場合は誤字指摘だけでも「ミスを見つけるほどしっかり読んでいただけた」「指摘の手間をかけるほど作品に好意を持っていただけた」と喜び踊る姿勢をアピールしておきます。




3 指摘の形式


 私は指摘箇所が多い場合、以下のような形式を使っています。


『作品名』

 サブタイトル

> 引用部分

* 修正候補



 以下は使用例です。


『しようれいさくひん』

 第三話 告白失敗


> 「君お愛している!」

* 君を ?


> 「君を愛しいる!」

* 愛している ??



 作品名やサブタイトルは必要であれば入れます。


 引用部分はあまり短いと修正作業で探しにくいので、作者なら場所がわかりそうな長さをとっています。

 字数が多い作品なら長めに、あるいはおおよその位置を「冒頭」「戦闘場面」「後半」みたいに入れることも。


『?』は修正候補に自信がない時に入れています。

「君お」は、あえて「を」を使わないでキャラのシュールさを示す演出……という可能性がなくもないです。

「愛しいる」は告白の緊張でかんだ演出の可能性も高そうで、脱字指摘のほうがまちがっている可能性が高い、という意味で『??』と重ねています。


 ……わかりやすいし修正しやすい形式ですが、行数がかさむと感想一覧の邪魔になりそうで気がひけます。

 読んでいる時に感想用のメモへ残していながら、そのまま死蔵した指摘一覧は多いです……私に対してはぜひ遠慮なく。ぜひ。



 余談ですが……


>「君みを愛している!」

* 君を


 脱字の反対に余計な字があることを「衍字えんじ」と言いますが、知名度が低すぎて用語としては使いづらいと感じます。

 使うとしたら『衍字(余分な字)』みたいに簡単な解説とセットだと親切かもしれません。




4 おまけ


 少し関連して。

 さらに難しいのは『類似の指摘』です。

 前回で指摘を懇願しているものの、自分が指摘する側で考えると……なにをどう判断すればよいのやら。

 どこまでが意図的か、誤字脱字よりも、はるかにわかりにくいです。

 誤字脱字さえ意図的かもしれない例がやたらあって怖いのに……


 名称の一致であれば、わかりやすいです。

 今は同じ名前をまとめてくれているサイトも増えていて、検索しやすくなっています。

 ただしよくある名前なら、同姓同名でも問題になりにくいかもしれません。


 逆に、ファーストネームだけの一致で、しかもよくある名前でも、その他の特徴がかぶりすぎていると気まずいかもしれません。

 これは検索でもすぐにはわからない場合があります。

 たとえば外見など、検索してすぐ出る表面的な特徴はぜんぜん違うのに、そのキャラがたどる展開が酷似とか……怖いパターンだな。


 ともあれ「多くの読者が気まずくなりそう」がひとつの基準でしょうか。

 特定の流行人気作品や超有名作品の読者ならほぼ気がつき、しかもそのほとんどが鑑賞に支障をきたすようなマイナス印象を受ける……とか。

 それくらいはっきり「作者にとって損になりそう」なら、私も指摘を検討する……かも。やっぱ怖いっす。そのあたりの安全基準は個々でまるでちがいます。オフの会話でない場合は、自分みたいな創作ぐるい相手でないと、切り出せそうにない気がします。

 とりあえず判断基準に自分の希望や信義どうこうは入れないように……いえ、そのような主張も読者の自由ではあるので、止めはしませんが……


 結論。いろいろむずかしいでございます。




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