番外編 アクマinコタツ
「………またか」(ルシファー)
毎度おなじみ読む必然はまったくない、番外編が第四弾。
「………ん。またみたい」(レヴィアタン)
「………いいかげん飽きましたね」(アンノウン)
今回のシチュエーションは主人公のお部屋でコタツにミカン。
窓から見える景色では、雪がちらほらと降っております。
「………てかなんでボクまで?」(ノートPC)
参加者はコタツの四方を囲んでルシファー、レヴィアタン、アンノウン、
そしてノートPCことベルフェゴールの四名です。
此度は各員(ノートPC含む)、どてらを着込んで冬を満喫しております。
「そろそろマジで殺っとかない? この作者」
「同意する。この展開もそろそろ飽きられてるはずだし」
「私も同意見です。殺害方法として雪だるまの中にでも封印するのはどうでしょうか?」
「春まで放置か…悪くないわね」
「ディスられてる、ディスられてる。
…あ。なんか作者からメールが来たっぽい」
ベルフェゴールのPC画面にメールが届いたことを知らせる、伝書鳩がポストに手紙を投函するアニメーションが起動した。
「…なになに?『たぶんこれがラストかラス前だから勘弁して』だって。
『代わりに危険度ギリギリまでネタバレしていいから』って書いてあるし」
「あによ、次章で終わんの?」
ミカンにハロウィンのかぼちゃのような顔を削りつつ、気がすんだら頭から「ぷすり」と刺して涙を流させるルシファー。
食べ物は大事にしましょう。
「まあ、よくがんばったほうじゃないでしょうか?
なんでも、ここ一ヶ月は一週間かけて一部できるかどうかってぐらいモチベーション下がってたらしいですし。
シリーズ最後の登場大罪が危険度MAXだとか、フラグが立たないとかで頭抱えてるようですね」
「ったく。いまさらなに言ってんだか。
著作権法軽く跳び越えかねない智欲の大罪を主役に据えた時点で、デッドラインギリギリの綱渡りをし続けることはわかってたでしょうに」
「ん。ミカエル編の覇奪の大罪も実は相当に危険な橋だったらしい。
もしもすんなり受け入れられてたなら、それは作者の文章トリック。
ぶっちゃけ詐欺。だまされてる。
エクスカリバーの魔剣化なんて、アーサー王伝説とエクスカリバーのファンをまとめて敵に回すような暴挙も暴挙。
自分がなにも知らない第三者に、覇奪の大罪のことをを説明してみようと考えてみればよくわかる。
『勝利欲求を司る悪魔を封印したエクスカリバー』なんて、説明した瞬間『アーサー王伝説侮辱すんな!』と激昂する人もたくさんいるはず。
西欧ならほぼ確実にタコ殴り。リンチされても文句は言えない」
「…ふーん。実はあの剣、なんだかんだで想像以上にヤバかったんねー。
ま、クレーム飛んでこなかったんなら、別にいんじゃね?」
「ん。あの時はお助けヒーロー的な役回りをさせて事なきを得たけど、下手なシナリオ展開打ったら伝説・聖剣ファンからのクレームが山ほど飛んでくるかもしれなかったらしい。いわゆるブログ炎上ってやつ。
まあ、覇奪の大罪を以って核弾頭を制した形なわけだけど、逆を言えば核弾頭を以って覇奪の大罪を制して無毒化した状況だった。
とはいえ作者としては爆弾処理の心境。
さらに言えば、核の描写がR18超えかねないし、覇奪は覇奪で苦情来そうだしで、智欲の大罪とあわせて三重のデッドラインで綱渡り。当時の作者は精神的に死にかけてた」
ふとベルフェゴールのレンズに向けてミカンの皮を「ブシュッ」としぶかせるルシファー。
「ぐはっ! 目が、目が~~~!? てか、拭けやこら!」
ルシファーごくふつうにスルー。
代わってカメラのレンズをふきふきするアンノウン。
「今も大差なく精神死にかけてるけどねー。
智欲は主役に据えて微調整、覇奪はお助けヒーロー役で事なきを得た。
でも最後のヤツはそのルールがどっちも使えないらしいわ。
んで、あのアホ作者が選んだのが祭りを興すことってわけ。
大罪裁判で他神話参戦の流れを作り、顔の広い九尾をその流れに乗せて即座に参戦させる。
他神話が関わってくることへの違和感を削って、その後にいよいよ祭りを興すための政治話。
代償としておチビのスペックにリミッターをかける羽目になったけど、ここまではだいたい目論見どーり」
「後は性能の落ちた状態で、どこまで祭りを盛り上げられるか、という作者の力量の問題だった。
しかし、そこで問題発生。
この物語が見ず知らずのだれかの脳をハッキングした可能性をキャッチした。
結果、負け犬さんは、この情報にパニック。
これをまったくの偶然か、ミラクル不運な事故と推理し断定。
一番の被害者ゆえに甘く無視して傍観することができず、万が一にも犠牲者の拡散が起こることのないよう先手を打ち、高い代償を支払う羽目になった」
「…ほほー。なんとも哀れな話だねー。
あ、もうちょい右。うむ。よく見えるよ、あんがと。
大罪悪魔に深く関わりすぎたがゆえの末路ってやつ?
やる気なくして打ち切り路線って感じなんかな?」
アンノウンに掃除されてキラリと輝くカメラアイ。
そこにすかさずルシファーが追撃。
ぎゃーぎゃー喚く怠惰の大罪ベルフェゴール。
そして再び拭き始めるアンノウン。
「普通ならそうかも。でもそんなことはどうでもよかった。
問題はあの作者が智欲や覇奪の生みの親だということ。
追い詰めると牙を剥くタイプ。手加減を失って容赦がなくなる。
最終的に持ち直した後、精神レベルがやたらと上がって、この状況を逆に利用する手段を模索し始めた」
「………そいつはなんとも…。いや、どーでもいーか。
どーせ大したことはできないっしょ。
んで? その祭りの方の結果はどーなったん?」
「ん。ティラノサウルスが宇宙へと飛んだ。
あとローリングソバットにドラゴンスープレックスを見せてくれた」
『………』
その場面を思い出したのか、または想像したのか、アンノウン以外の三名がそろって沈黙した。
「ちなみに、作者的にはもっとじわじわとウリエルを追い詰めたかったらしい。
ほとんど骨組みの状態で連載に出したって話を聞いた。
いずれ余裕ができたらもっとコテンパンに書き――」
「はい、ストップストップ…ごほん。なんかアホ作者のフォローしたみたいで気分悪いし、ここらであのアホが一番バラされたくないフラグでもバラしてやろうかしら?」
「私はかまいませんが…さすがにモロにバラしてしまうのはどうかと思いますよ?」
ルシファーの提案にアンノウンが反論。
「じゃ、ヒントだけってことで。それならいいわよね?」
「いんじゃね?」「おっけー」「それなら問題ないでしょう」
大罪三柱の同意を得て、ルシファーがネタバレ態勢に移行する。
「んではでは。ネタバレ情報! 気付いてるのもいるかも知んないけど、
『一章から四章まで地味に皆勤してるフラグは本命を隠すためのオトリ!』
引っかかったら嘲笑われるわよ!」
その瞬間、どこかで誰かが高嘲笑いする声が聞こえたような気がした。
「……んじゃ、本命なによ?」
PC画面に大きく「?」マークを表すベルフェゴール。
「ヒントだけね。あのアホ作者がもっとも隠したがってたフラグは、
『五回も六回も似たような描写をされてるは――
――ブツン。
必殺ネット切断。
(よい子も悪い子も真似しないようにね。やられた方不快極まりないから)
そのフラグはこの物語の根幹に関わっているルールだから、ギリギリでアウトです。すまないルシファー。キミの犠牲はムダにはしない。
お詫びにイレギュラーをひとつ解禁するので、どうか勘弁してくださいませ。
さて、ではこちらはアクマたちのお望みどおり、冬眠冬眠。
春までのんびり、忘れさせてもらいましょう。
うまく話が書ける気がまったくしませんので、しばらく休載、
お気に入り登録は外しておくことをおすすめいたします。
再開は来月以降。日曜予定とだけお知らせしておきます。




