00-02「勝利:Victory」
勇志たち勇者一行は、いとも簡単に魔王城内へと侵入することに成功した。
だがしかし、それは魔王城の警備が手抜きと言っているわけではなく、勇志が握っているその宝剣『全てを切り裂く暗黒の邪剣(ジャック・ザ・リッパ―)』を一振りするだけで、かつて一流の魔術師によって施されたのであろう、何人たりとも傷つけることすら叶わなかった防衛魔術はまるで紙きれのように引き裂かれたのだった。
騒ぎを聞きつけたのか、魔王の側近たちは城内の警備兵たちにあわてて警備を命じた。
しかし、時すでに遅く目の前で繰り広げられている馬鹿げた光景を目の当たりにし、唖然とした表情のまま固まってしまった。
外には、B級の魔獣として広く知られている『魔法石の巨人兵』、及びその上位個体であるA級の『魔龍石の巨人兵』や、同じくA級『光を滅ぼす月の機兵(ライトニング・キラ―ムーン)』等がいるはずだった。
しかし、魔族たちの目に映るのは、屈強な守りは全て消え去り、仲間だった物の残骸が散乱するだけのなんの慈悲も無い空間だった。それをたった四人の人間が乗り越え、こちらに向かってきている。それを見て、彼らの思考回路は、ほんの一瞬止まってしまった。
普段なら、気にならないほどのわずかな隙。しかし、瞬時に勝敗の決まる戦いにおいては致命的な隙となる。
「バカな、たかが人間にこんなことができ……」
「おあいにくさま、俺はただの人間じゃないからな」
手にした剣で、何かを言いかけた敵に律義に返事をしながらも真一文字に切り裂く。
スパッ、と何の抵抗も感じない斬撃の後に、生温かい何かが勇志の衣服に飛び散る。付着したそれに対して、一瞬いやそうな顔をしながらも一歩踏み出す。目の前には、十数個の魔族の死体。
たったの一撃でこの人数が全て息絶えた。
ろくな防衛もできない魔王城が陥落するのは最早、時間の問題だった。
そして、三十分後。たった三十分の間にこの世界に恐怖と絶望を与え続けてきた魔王城が原形をとどめないほどに破壊され、最低B級に匹敵していた城内にいた警備兵らは全滅していた。
そんな中、最後まで自分を守ってくれていた仲間の死体を吹き飛ばし、決意に満ちた表情で魔王が立ち上った。
その姿は山のように大きく、海のように蒼かった。
「勇者よ、よくぞここまでたどり着いた。我こそが第百七代目魔王『蒼の死霊使い』だ。存分に楽しませてくれよ。いでよ『墓より還りし死兵団』っ!」
ありきたりな魔王のセリフ。それと、魔王にあるまじき復活魔法。
その一言で、一度は粉々に砕け散ったはずの魔王軍がすべて蘇る。
それは圧倒的な力。先代の死後、彼が魔王になることのできたその主足る理由。
普段なら、この不死の軍団は勝陸の限りを尽くすだろう。
しかし刹那、その大群はどこからともなく降り注ぐ炎の雨によって誰一人として残らずに再び土にかえっていった。
こうなることはわかりきっていたのか、自身の力を発動させたときの魔王の声は、どことなく震えているように感じられた。
魔王とはいえ、生き物には変わりない。
本能的な恐怖に抗いきれなくなったのか、はたまた、最後に一矢報いようとしたのか魔王は雄叫びをあげて突撃してきた。
雄々しく突進するさまに魔王の生きざまを感じ、勇志は全身全霊をもってそれに答える。たった一瞬。されど長い時の中で、雌雄が決した。
勇志はぶつかる直前に体を捻り、その勢いのまま魔王を斬るために剣を振るう。その行動が唯一の答えだと信じ、一切の迷いもなく。
魔王はその攻撃をよけきることができずに、あっけなく両断された。
「勇者よ、最後に、一つだけ、約束を、しろ」
下半身と左腕を失った魔王が、最後の力を振り絞り言葉を紡ぎだす。
「魔界の、未来と、我の、娘を、よろし、くた、の、む、ぞ……」
最後にそう言い残し、魔王はただの抜け殻となった。死後硬直していないのか、指の筋肉がまだ少しピクピクと痙攣していた。
「安心しろ。魔王がいなくなった今魔族と戦う意味もなくなった。これからは、双方ともに穏やかな生活を……」
勇志が魔王の死体を見下ろしたった今決めた決意を語った。
その時、激しい痛みとともに何かが脳裏をよぎった。
見たことのない街。聞いたことのない言語。食べたことない物の味。その他様々な情報が頭に浮かんでは消えてゆく。
そしてその中に、それはあった。
何だよ、これ。もしこれが本当なら、こういうことは俺がやるしかないじゃないか。
よし、決めた。本当はみんなの意見も聞きたいけど、これ以外に世界を救う方法はない。危険な賭けだが、とりあえず提案だけはしてみよう。
勇志は仲間がいるであろう後ろを振り返ろうとした。たった今決めたことを伝えるために。
「なあ、みんな……」
「いや、まあ、何というか。うすうす勘付いてはいたが、こう、思い描いていたのと、実際に見るのでは迫力が違うな。やはり、さすがユウシといったところか」
しかし、そんな絶妙なタイミングで、勇志の決意を粉々に破壊したのは、右側の後方にたたずむ一人の男だった。
「正統王国フリクレム」聖騎士団団長、ラルズシャーチ・S・レオンハルト。通称ラーズ。それがこの男の階級と名だ。入団とほぼ同時に行われた団長との模擬戦に勝利して以来、五年間団長を務めている。
痛みを抑え、偽りの笑顔で振り向くとそこには、自慢の紅の髪を掻きながらこちらを見ている顔があった。普段は引き締まっている顔も、倒すべき敵が死んだからなのか、少し緊張感のない若干あきれた表情に変っていた。
「確かにこれは少しやりすぎたかも知れないな」
「ユウシ殿ならば、むしろこのくらいが普通なのでは」
ラルズシャーチとは反対側、つまり俺の右側から少年の声が聞こえてきた。この少年はコーラル・R・レオンハルト。ラルズの実の弟にして、将来有望な弓兵。風属性の象徴である碧の瞳で、魔王の死体を見て、さらに魔王城跡地を見渡すと一つの結論に達した。
「いや確かに、改めてみてみるとこれはやりすぎですね。兄さんも、そう思いますよね」
「ああ、同感だな。」
「ま、ここまで破壊してもいいんじゃない。こうして、魔王も倒せたんだから。それにこの程度の出来事も、私のユウシだからって理由で片付くレベルだしね」
後方から俺に近寄ってきたのは、このパーティ唯一の女の子。名前はアリエス。
アリエス・フォン・アームストリークス。彼女の名を知らないものは、正統王国及び周辺諸国には存在しないと言われている。知らないのは、自我の確立していない赤子と、記憶があやふやになった老人だけと言われている。
正統王国の第二王女様で、宮廷魔術師の中でトップクラスの実力の少女。
一四〇程度の身長の彼女は、その幼い外見と公の場で見せるおとなしい性格のため、国内外問わずかなりのファンがいるらしい。
普段は、まぁ、その、あれだ。所詮現実ってこんなもんだろ。
……この世界の住人は、皆ロリコンかそれに準ずる何かなのか。そう思っていた時期もあったが、そうじゃなかった。小さい女の子も、好きなんだとわかったのだ。
たぶんこの情報は、この世界に召喚されてから得た情報の中で一番いらない物のうち一つだと思う。
閑話休題。
アリエスは、自慢の金髪を風になびかせながらそう言った。
「あのな、この程度の出来事って、俺のこといったい何だと思ってそう言ってんだよ」
「ユウシは私のもの。魔獣ランクにするとSSS+級」
さらりと、爆弾発言をしてくれた。
「いやいや、俺はそんな破壊神みたいな力持ってないから」
「はっはは、こりゃ傑作だ。するとなんだ、ユウシはアリエス嬢のペットか」
ラルズの普段は引き締まった顔が、さらに緊張感のない顔に変っていく。その後数十秒間ラルズは爆笑していた。
ひとしきり笑い終えたのか、ラーズは深呼吸を行い先ほどまでの光景をなかったことにするべく、一つ咳払いをした。
「なあ、ユウシ」
「なんだよ、いきなり」
ラーズが話題を変えようとしているのは、正直なところありがたかった。投下された爆弾からは遠くに逃げた方がいい。なのでここはうまく話を逸らすことを考えよう。ラーズが話題を変えてくれる。そう思っていたのだが――――
「ユウシはもっとこう、大きい方が良いに決まってるよな。こんな小さいのじゃなくて」
――――もう一つの爆弾が、そこにはあった。
「だれが小さいですって!!だれが!!」
あちゃー、ラーズ地雷を踏んだな。自分に火の粉さえ飛んでこないなら客観的にそう思える。
なんせ、アリエスは、戦闘中と背のことを言われたときに性格が変わるのだ。戦闘中ならば、たいてい敵が全滅する頃には元に戻っているのだ。しかし、普段の状態でこうなったアリエスは、なかなか止まらない。
……過去に一度、宿泊中の青年に背のことを言われて、旅館を破壊したことがあったけな。
あのときは、どうやって止めたんだったけ。
想い出されるのは、あの日の夜。アリエスがキレて、それにつられて魔獣が……。
駄目だ。結局のところ、戦闘していたんじゃねえか。
諦めろ。そう言おうと、ラーズも方を見る。すると一瞬目が合い、そして、にやりと笑った。あいつ、まさか。
「そりゃあ、俺の目の前にいる幼……幼女に決まってるじゃないか」
今わかった。ラーズは地雷を踏んだんじゃない。初めからこうなることを見越してわざと言いやがったな。
地雷を誘爆させて、されに被害を拡大する気だと。その証拠に、アリエスの顔がどんどん赤くなっていった。
「今絶対に、幼女っていいかけましたわね!!て言うか、絶対言いましたわよね!!」
「おっと、つい本音が。それよりもユウシ、これから町に行かないか。もちろん、帰還祭が終ってからだけどさ」
「あははははは」
もう、笑うしかなかった。頼む、出来るだけ俺に話を振らないでくれ。
つか、白昼堂々そんなこと言うなよ。アリエスが見てるじゃないか。そういう幼……少女の教育に悪い発言は控えてくれ。いや、後々めんどくさいから、口には出さないんだけどさ。
「笑ってないで、ユウシからもなんか言って」
「そうだ、言ってやれ。俺は幼女なんかには興味ねえと」
「はいはい、兄さん。そこまでにしといてくださいよ。この後すぐに帰らないといけないんですから」
二人の言い争いに、コーラルの横やりが入る。少しあきれたような感情が声からわかる。コーラルは、この関係がずっと続くものだと思っているだろう。実際、先ほどの言葉からも、それが推測できる。当然だ、まだ何も言っていないのだから。
「それにただでさえここは魔界なんですよ。そんなバカなやり取りはやめにして、小さい女の子が一番という結論に至ったということでいいじゃないですか」
そうそう、小さい女の子が一番……。
うん、ナニモキカナカッタ、ナニモキコエナカッタヨ。いるんですね、ロリコンってこんな近くに。
「いや待て、だからなぜそこでお前の意見があたかも大多数の意見のように言う。これだから兄の俺まで変態だと思われるんだ」
「兄さんが変態なのも、正統王国国民の十割以上の男性が小さい女の子が好きなのも事実で
す」
ラルズの文句に、コーラルがきっぱりと言い返す。……ん、今何割って言った。
「いやまて、十割以上ってそれ全員じゃねえかよ」
同じ事に気付いたのか、ラルズもコーラルに言い返した。
「ちなみに、こんなデータがあります。名付けて、『正統王国内の小さい女の子好き千人に聞きました。好きな女性のタイプは』です。結果はご覧の通り幼女が百パーセントです」
「そんなもの、百パーセントになるに決まってんだろ」
アリエスの言葉を、ラーズがからかう。そして、激化したころにコーラルが自分の意見を言ったり、火に油を注いだりする。
召喚されてから二年間ほど見てきたいつものやり取り。
しかし、このやり取りを見れるのが今回で最後だと思うと、少し寂しさを感じる。
そして、これが最後になることを知っているのは俺だけだ。
まだ言えない。これを言う前に、せめて一人一人に別れのあいさつを。
「さて、今まで俺についてきてくれたみんなに言いたいことがある。心して聞いてくれ」
これは、俺一人に関することだ。だから、俺が一人で決めなくてはならない。
……たとえアリエスやラーズ、コーラル。そして、召喚される前よく会話したり、遊んだりしていた幼馴染が止めに来たとしても、俺はこの信念を貫かなくてはいけない。
「なんだ、ユウシ」
「何でしょうか、ユウシ殿」
「なに、ユウシ、」
これまで一緒に過ごした仲間たち。いくら信頼している仲間でも、この決意はそう簡単には受け入れられないかもしれない。
「じゃあ、まずはラーズ」
そう言って勇志はラーズの方を向いた。この世界に来てから二年間。
ときには数多の戦場を駆け抜けた仲間として、またあるときはこの世界での悩みを相談するいい兄貴分として、様々なところで助けてくれたラーズは、何かを悟ったような顔をしていた。
「お前が改まって話しかけて来たときは大抵ロクでもねえ事になるからな。さすがにこの前みたくAAA+級の怪物をたった一人で倒せって言うわけじゃないよな。あれはきつかったからできるだけ勘弁してくれ」
確かに、そんなこともあったな。あの時はS級が一匹と件のAAA+級が二匹現れたからな。ほんとにあれは厳しそうだったな。三人が。ま、俺はS級なんて、物の五分で骸と化しますが、何か。
しかし今回は、そんなことではない。もっと簡単なことだ。
「いや、ラーズには帰路での戦闘指揮と近接戦闘を頼みたい。騎士団長のお前なら、的確な指示ができるだろ。今回のお仕事はそれ。あと、今回で最後かもしれないから。わかったな」
「ああ、しかし何故その様なめんどくさいことを。自分でやるのが確実なんじゃないか。お前なら迅速かつ安全に行動できるのに」
痛いところを的確についてくるラルズの言葉。
「そのことに関してはあとでまとめて話すから。次、コーラル」
結局、俺は逃げてしまった。コーラルに話しかけることを理由に、ほんのわずかな猶予を作った。話から逃げる理由にされたコーラルは、何故勇志が突然こんな話をし始めたのかを、全く理解していないようだった。
無理もないか。普段のコーラルなら、相手の逆鱗に触れるような話し方をして、相手を怒らせ、自白させるような手段をとるからな。しかし、こいつは知っている。俺がこういったことを話すときは、きちんとあとで理由も話すことを。
「何でしょうか。兄さんが近接戦闘なら、僕は普段通り遠距離担当ですよね。わかってます。僕に任せてください。こんな役立たずな兄さんに後れを取る事などまずあり得ません」
本当は、もう一つ頼みたいことがあったのだけれど、それはできればの話だったので、言わないようにする。
そこでふと、勇志は何気なくアリエスを見た。アリエスは下を向いて、何かをつぶやいていた。こいつは傷つけたくない。そう思ってしまった。
「言いたいことは、だいたいわかっているようでなによりだ」
だからまた逃げた。こうすることが良くないのは分かっている。しかし、アリエスが悲しむ顔は、出来るだけ見たくない。
「当たり前です。こんな愚鈍な兄さんとは一緒にしないでください」
なおも、コーラルはラーズを挑発している。普段は挑発する側なので挑発されることに耐性がないのか、ラルズの堪忍袋の緒が切れるのは意外とすぐだった。
「んだと、やんのか。ちっとこっち来い、コーラル」
「うるさいですよ、兄さん。今はユウシ殿と話しているんです。少しは静かにしてくれませんか」
「……チッ、わぁったよ」
コーラルの冷静な反撃に、ラーズはあっさり身を引いた。さすが兄弟、これ以上会話すると、悪い方向にしか転がらないことをきちんと理解しているようだ。
「じゃ、二人だけで仲良く協力して戦ってくれ」
「ユウシ殿がそういう名なら……足を引っ張らないでくださいよ、兄さん」
「わぁったよ」
とりあえず、二人は片付いた。あとは、今までの会話から断片的な情報をもとに考え、少し不安げな表情のアリエスだけとなった。
「ユウシ。ねえ、ユウシは何がしたいの。いっしょに、一緒に帰るんでしょ。みんなで帰還式に出るんでしょ。ねえ、そうだっていってよ。ねえ……」
さすがに、気づいていましたか。
そう、俺は帰らない。
魔王が居なくなった世界には、平穏な日々が戻るだろう。そうすると、勇者の役目もお終いだ。
しかし、まだ懸念はある。
俺たちの倒してない魔族はまだたくさんいる。その中から次の魔王が現れるかそうでないのか。仮に現れるとなると、どういう風にして選ばれるのか。
それは普通の人間なら、まず知るはずのないこと。大国の王族でも、それは変わらない。
それなのに、俺は知ってしまった。
判ってしまうのだ、嫌と言う程。そこに生物が存在している限り、魔王新たに誕生する。次の魔王の選抜方法は何なのか。今代の魔王を、この手で葬った俺だからこそ、後始末まできちんとやり遂げなくてはならないのだ。
魔王の死体は、基本的に消滅はしない。何者かが、その骨肉を喰らい、血液を飲むまでは。そして、そうしたものが、次の魔王となるのだ。
人々は、この束の間の平穏がいつまで続くのかという不安を抱きながら生活することを定められたのだ。過去の文献を見ても、数十年持てばいい方。下手したら、一年も持たないかもしれない、と。
この世界の一般市民に対してとくに深い感情は持ってないが、俺が本当に恨んでいるのは、アリエス以外のフリクレム王国の王族とその側近だけだしな。連帯責任とか言って見捨てるっていう手も無きにしも非ずだが、そんな一勇者の感情で、この世界に暮らす人々の安らぎを奪うわけにもいかないからな。
「みんな、うすうす気づいてると思うけど、俺は国には戻らない」
自分で推測するのよりも他人、ましてや本人から直接それを告げられると動揺を隠せないのか、ラーズとコーラルは固まっていた。さすが兄弟、まったく同じ格好になっている。
そしてアリエスは、……倒れた。気絶はしていない。
勇志が反射的にアリエスの体を支えると、その行動によって、どこか異世界へとトリップしてきた精神が戻ってきたのかアリエスは、「どういうこと」と若干震えた声で聞いてきた。
だから俺はこのことを、今ここで言わなければならない。俺のことを信頼している仲間たちに。
「いや、帰れないと言った方がいいかもしれない。俺は――――」
いったんここで、辺りを見渡す。見渡す限りの蒼い空は、今日一番の輝きを見せている。魔王を倒したときの俺のように。
「――――魔王になる。それが、人類を救う方法の中で最適な方法だと思うから」
体感時間で十分ほど、このときの世界は止まっていた。
はい、一応USBに眠っていたものを加筆修正したものになります。
これ以降は、一体いつ更新するかわかりません。なにぶんまだ学生の身なので……。
さて、こんな駄文が一体いつまで続くのかはわかりませんが、なにがなんでも完結までは導いていきたいと思ってますのでよろしくお願いします。