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壮言詩集  作者: 篠崎貴和
8/17

「居場所」

今回は少なめですが、個人的にお気に入り、かな。



「価値判断」


 誰かが賞賛してくれたら

 いいもんだ


 誰かに貶されたら

 粗悪だ


 じゃあ それまでは


 評価を待っているときは


 白紙だ


 出来上がってるのに

 白紙




 「液晶」


 朝からニュースで

 世界の惨状を

 見た


 悲しくて 苦しくて


 小さなスキマから

 透明な血が こぼれた


 生きてることを

 感じた




 「朝、ミルク」


 朝飲む牛乳は なんであんなに旨いのか。

 人それぞれではあるけれど、

 やっぱり俺は大好きだ。


 冷たければ冷たいほどいい。

 少し喉に引っかかる感じが 特に。


 目が覚めて 行ってきます。


 でも 帰ってきたら、


 コップの底に

 真っ白な輪っかがあった。


 天使のそれのように 白いが、


 臭かった。




 「マイナス一等星」


 高くて高くて 届かない

 まぶしくまぶしく 目も焼けそう


 だが あれより高く まぶしいものが

 低い名を持ち 存在する


 ズラすことはできないから

 同一線上で 輝いて


 その名は 伊達じゃない


 その中身も 然り




 「歯車」


 一つでも欠けると 動かない

 だけどどこかで 無茶をして

 誰か一人が傷ついて


 軋みながらも まわり続ける




 「純白」


 どんな暗闇の中にいても

 白いものから 浮かび出る


 自分の居場所を確かめたいなら

 とことん 抗ってみるがいい




 「ヨゴレタ机」


 強く力を込めれば込めるほど

 薄い紙から にじみ出て


 淡く 儚い


 跡を 残す




 「居場所」


 上を 下を

 右を 左を


 ぐるっと回って

 あたりを見てみる


 どこにも 僕はいない


 これで いい



感想やアドバイスお待ちしてます。あとリクエストなんかあれば,,,いや何でもありません。

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