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壮言詩集  作者: 篠崎貴和
2/17

「一生祈願」



 「死後硬直」


 身体を横たえ 目を閉じた


 どっちが頭か わからなくなった




 「陰陽」


 僕は黒色が好きだ


 根暗だなんていうなかれ


 すべての色を包み込み

 ときに優しく慰めてくれる



 僕は白色が好きだ

 からっぽだなんていうなかれ


 どんな色でも淡くして

 僕ら自身が優しくなれる



 僕の好きな二つの色

 まるで逆さま 昼と夜


 必死に混ぜたら ただの灰色


 ちょっと 後悔




 「やらなきゃいけないこと」


 やらなきゃいけないことって

 なんで得てして

 嫌なことなんだ


 喜んでやりましょう!なんて

 言ったためしがない


 義務 責務 責任


 人間を縛るには

 これで十分ってか?


 いやいや 忘れちゃ困るぜ

 人間を縛り付けるのは


 いつでも 人間自身の


 選択




 「迷子」


 しっかり手を

 つないでいたはずなのに


 さびしがり屋の僕だから

 確かにつかんでいた

 はずなのに


 僕の右手には


 僕の左手


 そして僕は


 迷子になった




 「定期券」


 定期券って便利じゃない?


 期間と区間の間なら、

 何度だって乗り降りできちゃう。


 周りのみんなが切符を買ってる間に、

 するっとスムーズ。

 快適 快適。


 まあ それも、


 今日までの

 話なんだけどね。




 「一生祈願」


 生きていてください

 笑っていてください

 時々泣いてもかまいません


 とにかくあなたのままでいてください


 一生のお願い


 もしも来世があるのなら

 輪廻や それも 賭けていい


 泣いて生まれて

 笑顔で死ねるように


 最期まであなたのままでいてください


 一生の

 お願いです



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