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壮言詩集  作者: 篠崎貴和
17/17

「秋霜烈日」

唐突ですが今回でいったん完結します。新しいシリーズも出すつもりですがまだ未定です。

 「ムーンライト」


 たった一夜で

 こんなに虚ろなのに、


 大切にしてきた 少年の日々も、

 胸にかき抱いた 我が子のぬくもりも、


 消えてしまえば無くなるの?


 形どころか、大気にも残らないの?


 だとすれば私は

 どこで眠ればいい?


 たった一夜で

 こんなに虚ろなのに?





 「蝙蝠」


 低空を旋回する蝙蝠たちに

 そっとお願いをしてみた。


「ねぇ君たち。僕も仲間に加えてくれよ。

 目なんて見えなくてもいい。

 その分耳を鋭くして

 どんなうたでも聞こえるように。


 二本の足で立てなくてもいい。

 その分両手を羽に変えて

 友達と一緒に飛べるように」


 だけど彼らのお返事は


 僕の耳には聞こえなかった。






 「自由自在」


 一切のしがらみを抜け出して

 あらゆる糸を断ち切って

 身に触れるすべてを振り払って


 どうやって歩きはじめる?


 踏みしめる大地もないのに?






 「ダイイングメッセージ」


 掻き毟られるような思いを抱いて

 血ににじんだ爪を見て


 知ってほしいと 顕示欲

 同時にメーデーを 送ってみる




 「秋霜烈日」


 厳しくありたい

 既に厳しいこの城で


 時の経過も感じないほどに


 そうでもしないと

 保てないよ 何もかも


 助けてよ


 寒いよ


 熱いよ


 助けて・・・




長編とか始めてしまったのもありますし、何より変化の季節ですから。なんてね。

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