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壮言詩集  作者: 篠崎貴和
13/17

「ヴィンテージ」

 「向日葵」


 ただまっすぐに 己が名を求める。

 届かねば、枯れゆく。

 それでもまた来る季節へ。

 その不器用さの


 なんと眩しいことか。




 「激情」


 この(はらわた)を食い破り

 暴れ蠢く 激しき憎悪も


 かつては雨に打たれて泣いた

 幼き少年の日の 悲しみだった




 「+」


 足して足して 生きていく

 ただの……であることは

 もう できない




 「喪失」


 もう何かを失くすことはないだろう


 失くすことも 結局は得ること


 失くすことを失くし得なきゃ


 失くすものなど何もない




 「過不足」


 言葉が足りない。

 辞書をあさって読んでみる。


 経験が足りない。

 いろいろ試しにやってみる。


 こころが足りない。

 今ある分で感じてみる。





 「ヴィンテージ」


 時代の遺物と成り果てた

 それど消えうせることもできずに


 今日もどこかで晒される



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