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壮言詩集  作者: 篠崎貴和
12/17

「ダイヤモンドダスト」

 「消化器」


 どんなにバラバラなものだって

 飲み込んで 吐き出すときには

 ほとんど同じ


 憂鬱ってそういうもの





 「モラル」


 他人を嫌い 弾圧すること

 それをみて 笑える人間

 触発されて 迫害する社会


 あぁ くそったれ





 「ハウスダスト」


 放っておいても溜まっていくが、

 大して嬉しくもない。


 たまにぬぐってやらないと、

 くしゃみが止まんなくなる。


 だけど、それをしないのは、

 ただめんどくさいからなのか。

 目をそらしているからなのか。





 「アイデア」


 「いいこと思いついた」は、

 総じて良くないことが多い。


 ただの悪戯であったり、

 あとあと全くの無駄になったり、

 そんなことさえ 忘れちゃったり。





 「未熟者」


 若葉を摘んで かじって

 あまくて にがい。


 これはこれで 一つの味わい。

 もうちょっと精進しような。





 「夢見心地」


 夢見る前の 夢の入り口

 身体は重くて動かせないのに


 今ならどこにでも行けそうで

 いろんなプランが 脳裏をよぎる


 だけど扉の向こうでは

 あまりの刺激に プランは吹っ飛ぶ


 帰ってきてから気づくのさ

 ちゃんと書いとけば

 よかったってね





 「逢魔ヶ時」


 ずっと見ていたいと 思ったが最後

 見えない鎖で縛られて


 ココロは彼方に


 もっていかれる




 「悲劇と雨」


 舞台はどこでも構わない。


 公園のベンチに座っていても

 ふいな悲しみが押し寄せる。



 家の中にいたって同じだ。

 テレビをつけて

 決められた結末を見る。


 どこにいても

 雨に打たれる。





 「ダイヤモンドダスト」


 気中の穢れが輝きだす


 何より硬く 何より儚く


 この矛盾こそ

 僕が求めたものだ


 これなら僕も

 輝けるかもしれない



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