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「オンライン」
「〇月☓日」
〇月☓日
今日はいたって何をしたわけでもない。
何事もなく平穏だといえば素晴らしく、
何事もなく退屈だといえば残念で、
なんかもう手持無沙汰で、
課された仕事を片付けていく。
〇月☓日
気が付けば日をまたいでいた。
「悪寒」
夕闇に消えた鴉の影が、
不気味なまでに優しく感じて、
背筋にぞわりと悪寒が走った。
すべてを飲み込む暑さのなかで、
より明確に
存在を主張する。
「オンライン」
いまどきつながりを感じない場所は少ない。
疲れたときには優しい孤独も、
ただの蠱毒と化してしまった。
狭い部屋に閉じこもって
架空にその身をゆだねてみても、
それは味方になりえない。
寄り添うのではなく近づいて、
一線を越えて斬りつける。
追撃を恐れて 首を斬る。