表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

第7話:距離の哲学

カイは森の小道を歩きながら、昨日の戦いを思い返していた。

肩のクレイモア、腰のクロスボウ。体は自然に動く。

距離を測り、敵の動きに応じて踏み込み、引き――それが自分の戦闘スタイルになりつつある。

ふと茂みの奥に、昨日見た影の人物の姿が見えた。

短い槍を左に、投げ槍を背に構え、木々の間を滑るように歩く姿は、昨日と変わらない。

カイは足を止め、少し距離を取ってその動きを観察した。

踏み込みの幅、引きのタイミング、敵との間合いの取り方――すべてが無駄なく計算されている。

言葉はない。声もかからない。

ただ、体で示すだけで、戦う者としてのリズムや距離の感覚が伝わってくる。

カイは思う。

——距離を制することが、生き延びることにつながるのかもしれない。

影の動きは真似できないが、体で感じ取ったことを、自分の判断で使えるかもしれない。

夕暮れが森を染める中、カイは静かに歩き出した。

自分の間合い、自分のリズム、そして自分の判断。

少しずつだが、間合いを意識する冒険者としての感覚が、体に染み込み始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ